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【二十四節季】雨水

             2月19日から3月5日頃


立春から数えて15日目頃。
二十四節気では雨水に入り、雪から雨へと変わり氷が解け水になるという時期になります。
暦の上では春ですが、実際は『三寒四温』という言葉があるように暖かさと寒さを繰り返しながら、ゆっくりと春へと向かっていくのです。


『雨水』のこの時期、春一番が吹くことが多いといわれています。今年は2/10に九州南部・奄美大島で去年より36日早く観測されました。
そして、まさに今日(2/19)。九州北部や山口、四国などで二年ぶりに観測されたというニュースが届きましたね。




春一番とは北海道、東北、沖縄を除く地域で、立春を過ぎてから初めて吹く暖かく強い南よりの風のことですが、『春一番』と呼ばれるようになった経緯をご存じでしょうか。





1859年3月17日(安政6年2月13日)、長崎県壱岐市の漁師が出漁している際に、早春に吹く強風により船が転覆し遭難。多くの漁師が命を落としてしまう事故が起こりました。

この事故以来、はじめに強い風が吹くのと同時に、気圧もいきなり変化することから、漁師たちは「春一」または「春一番」と呼ぶようになったといわれています。






この経緯を知るまで、春を知らせる風という認識しかなかったのですが
実はそれだけではなく危険を伴う台風のような春の嵐であり、急速に発達する気圧の影響で竜巻などの突風を伴うことも。



気圧配置や風速気温の定義は
各地域によって少しずつ異なります。北海道、東北、沖縄は元々春一番の発表がありません。これらの地域は強い南風が吹いても、必ずしも春らしい天候にならないためのようです。


これから強い風が吹くことも多くなると思います。春一番、春の嵐に限らず、強風には十分気を付けたいですね。



一枝梅花和雪香


『一枝梅花和雪香』
いっしのばいかゆきにわしてかんばし

生きていれば、きっと思い通りになることよりならないことの方が多く、私自身も常に葛藤の中にいます。
梅は厳しい寒さに負けず、雪や霜を被りながらも静かに耐え、ただそこに凛と花開く。事あるごとに動揺し、すぐに心折れてしまいそうになる私にはとても眩しい存在です。


『一枝梅花和雪香』は大変なことの中にも大きな喜びが隠れている。そんな意味があります。雪を避けるのではなくそこに身を置くからこそ美しく、香りを放つ。
そんな風に私も、今抱えている難題と向き合うことで、必ずや光が見えると信じ進んでいるところです。



今、どんなに難題と思っていることも、乗り越えてしまえば自分の小さな足跡に過ぎないことを過去の経験から知っているからかもしれません。




毎年この時期は、春待ちをして、ただ寒さが通りすぎていくのをひたすら待っているだけの私でしたが‥
今年は自分から春に会いに行くような見つけに行くような‥そんな気持ちで過ごしています。


5日ごとに更新していた『七十二候についての記事を書く』ということから離れた今、思い返してみるとそれは、無意識のうちに自分で自分に課していたルールだったのかもしれない‥と。



縛りを捨てればこんなにも身軽で、それでいてどこかちょっぴりさみしい。



某ブログで毎日毎日‥記事を書いていた時もそうだったように、私の場合どうやら走り出すと夢中になりすぎる余り、立ち止まることが出来なくなるようで‥。



あの頃、毎日更新していく中で
それまであんなにも一回一回勇気が必要だった『発信すること』への怖さは、次第に薄れていき、書くという意識を常にオンにしている事で、ベクトルの向きを知ることができたのかもしれません。



毎日更新していたからこそ分かること。
noteで定期的なリズムで更新していたからこそ分かること。
そして今‥。緩やかに自分のペースとなって見えること。わかること。


2017年9月。はじめてTwitterで投稿したあの日から、ただひたすらに走ってきました。その時から私の側にはいつも
『創作し発信する』ということが生きる意味のように存在しています。



長く身を置いていることで
学び得たことも数多く。


Twitter、Instagram、Facebook‥など
今や数多くある発信ツール。
見る。見ない。
発信する。しない。


どれが正しい。間違いではなく
自分が心地よければどんな選択でも良くて‥。


ただ‥匿名で発信できることは
本意でなくても、時に人を傷つけることに繋がることもある。
発信されたその先に相手があること。


どんなに顔が見えなくても
見えないからこそ殊更に‥
それだけは常に忘れてはいけない‥と。


顔が見えても見えなくとも
心があることに変わりはないのだから。
思いやりをひとつ心のどこかに忍ばせて‥。






















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