もうひとつの自己紹介 美大生の私
私は美大に通っていて、美大でもちょっと浮いている。
毎日たくさんの美大生がいる中で感じていること、
自分のやりたいことについて書いてみようと思う。
どうして作品をつくるのか
子どものために描いている
アートを志している人は、どんな作家になりたいか問われる機会が多いと思う。
作品を作るとき、どんな人を対象にするのか。
自分はどこに、どんな立場で立っているのか。
もしもアート図書館があったら、私は児童文学の棚に並べられたい。
たくさん考えたあとで、私は "子ども" に向けて作品をつくっていた。
小さな子どもや、障がいのある人。マイノリティーと呼ばれる人。
それが私にとって馴染み深い、帰る場所のような人々だ。
子どもの権利
私の作品を誰かに見てもらうとき、見る人に ”子どもの権利” を感じてほしい。
子どもには大人と同じ性格がある。脳がある。体がある。人格がある。
私が成人をしたときの実感で、突然大人とのコミュニケーションがうまくいくようになった。同じレベルで物事を言える人間として認められた感覚があった。
それはうれしくて、くやしいことだった。
子どもの頃、同じように話を聞いてもらえたら、言葉を選ぶことができたら。
そんな子ども時代の自分のために制作しているとも言える。
障がいがある私
私には少しASDの傾向があり、そのほかの "びょうき" にもいろいろな "ニックネーム" がある。ある人から見れば私は障がい者で、ある人から見れば障がい者ではない。
障がいがある自分と自分。その間でぐちゃぐちゃになることもある。
障がいのある人は大人として見られないことがあると感じる。
やけに優しく話しかけられること、コロっと変わる態度が対等ではないこと。
私はいろいろなことが自分でできる。
他の人と同じように一人の人間である。
いぬの金星人
私は犬が大好きで、ときどきいぬの金星人の絵を描く。
人より犬の方が自分に似ている気がするから。
よく周りの人に宇宙人みたいと言われるし、自分でもそう思う。
同じく宇宙人っぽいよね、と話すADHDの友達がいて、ASDはそれともちょっと違うのだ。
地球人と宇宙人に例えるなら、ASDとADHDはそれぞれ、金星人と火星人かな。
自分をキャラクターに置きかえることは、誰かにとっては意味のわからないこと、イタいことかもしれない。
でも、ファンタジー小説からも人間社会を学べるように、
何かに例えることが誰かを理解する助けになったら。現実の悩みを少しだけふわふわにできたら。
そんな思いで空想を書いて、物語をつくっている。
作品をつくってみたら
大人のために描いている
私は放っておくと、自分だけの世界で生きることに慣れていく。だから他の人と会うとびっくりしてしまう。
同世代の美大生と話をしていて、私の作品をかわいいと言ってもらえることがあった。私は自分の制作に対する気持ちを話した。
その人はすごくびっくりした顔で私を見た。
「子どものために作品をつくっている」と言うと、とても驚かれることが多い。
その人は「自分より上の人たちに対して作品を作っている」と教えてくれた。
制作では自分より美術や芸術の分野で有名な人、活躍している人を参考にし、同じように作家になりたい。認められたいという気持ちを話してくれた。
その人は「子どもや低い、小さな存在に目を向けたことがない。発想がない」と教えてくれた。とても勉強になったと言ってくれた。
私も同世代の人たちが見ている世界に触れられ、とても勉強になった。
その人と話すのはたのしくて有意義な時間だと思った。
子どものために描く問題点
私が作品を伝えたいと思っている年齢層は、子ども世代、子どもがいる親、シニア世代。赤ちゃんはインターネットをやっていない。
instagramやXを観察する中、読み物を読む人を求めてnoteにやってきた。やはりSNSは若い大人の世代でできていることに気づいた。
SNSを利用している世代と、大学で会う同世代の考えていることを重ねてみると、私はふだん考えていることや、求める情報、なりたいビジョンが違っていることに気づいた。
好きな作品
私が参考にしている作品は何だろう。
私が大好きな作品は、
角野栄子さん
黒柳徹子さん
島田ゆかさん
ディック・ブルーナ
トーヴェ・ヤンソン
NHK Eテレ
なかよし カードキャプターさくら
これからこれから
絵本が描きたい
卒業制作で絵本を描きたい。
SNS以外の活動を考えたとき、絵本のコンクールに挑戦したいと思った。
noteでのこれから
私にもたくさんの人と同じようにいろいろな面がある。
周りの目を気にしたりはずかしかったり、今まで作品にできなかったことも投稿できたら。途中経過であることを肯定して書いていけたらと思う。
noteにて連載していくテーマは、
ふだん考えていること、作品をつくるとき大切にしていること
私の日常の中にあるASD傾向について
自分が見たへんな夢
ファンタジー、児童文学
エッセイ
イラスト
漫画
新聞
などなど、これからも増えていくかもしれない。
今の自分にできることをコツコツ続ける。
周りの人をゆっくり見て、自分のこともゆったり見て。
ときどきくじけながら、休みながら、工夫しながら続けたいな。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
自分にとっても周りの人にとってもたのしい活動になりますように。
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