左間右郎

それもまた一興

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記事一覧

櫻坂46 9thシングル「自業自得」の歌詞予想して楽しみに待つ

櫻坂46 9thシングルのタイトルが「自業自得」(6月26日リリース)に決定しました。 また凄いタイトルですよね。 とてもワクワクします。 欅坂46では発表はされたものの発売…

左間右郎
5日前
13

幸せとは

今、25歳で今年26歳の自分がやっと実感を持って気づいたこと。 幸せとは「自分のことだけを考えていればいい」状態のことだ。 正直、中学、高校時代は地獄だった。 大学時代…

左間右郎
2週間前
10

チャンスは平等の歌詞にみる「やり過ごしの美学」【乃木坂46】

振り向かず踏み出せ!生き方の提案の歌詞である。 君も僕もチャンスは平等に来るんだ。 ただじっと待てばいい。 でもいつ来るかは検討もつかない。 これまでの経験則で感じ…

左間右郎
1か月前
9

君はハニーデューの歌詞にみるアイドルの本質【日向坂46】

僕だけのフェイバリット人は遠目でずっとかわいい子を見ていたいという本能があると思う。 街中でかわいい人に会ったとしても、クラスにかわいい子がいてもじっとは見ては…

左間右郎
1か月前
11

乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のそれぞれの歌詞の特徴を考察してみる。

乃木坂46の歌詞は1を広げる。 櫻坂46の歌詞は1を掘る。 日向坂46の歌詞は1を伝える。 よりイメージを掴んでもらいやすいように90年代バンドがより幅広い世代に伝わる共通…

左間右郎
2か月前
54

そんな幻想抱いてるのは僕だけか【櫻坂46 油を注せ! 歌詞考察】

僕の思い込みと不器用さの物語君と僕の恋の上手くいかない様を錆び付いた自転車をモチーフに表現する。 油を注せば錆び付いた自転車が動くように、いつも近くで大切にして…

左間右郎
3か月前
17

思い出の日々は普通だ【櫻坂46 何歳の頃に戻りたいのか? 歌詞考察】

大人になったその分だけ青春を美化し続ける2023年1月24日(水)22:00に櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」のMVが公開された。 4thシングル「五月雨よ」以来の…

左間右郎
3か月前
21

櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」の歌詞予想して楽しみに待つ

櫻坂46が2月21日に8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』をリリースすることが発表されました。 枚数的に欅坂46の8thシングル「黒い羊」に追いついたのかと思うと感慨…

左間右郎
4か月前
11

逃れられない大役。【櫻坂46 藤吉夏鈴 Start over!/THE FIRST TAKEを観た感想】

THE FIRST TAKEで「Start over!」がアコースティックアレンジで披露された。 歌唱するのは勿論、この楽曲のセンターである藤吉夏鈴だ。 櫻坂46として大躍進のきっかけとなっ…

左間右郎
4か月前
23

秋元康哲学の集大成だと思う。【日向坂46 君は0から1になれ 歌詞考察】

秋元康の歌詞は再現性が高い。 何故ならしっかりと理論として「言語化」が成されているからだ。 確固たる「生き方の正解」を教えてくれる。 一言で言えば「今を生きろ」だ。 つ…

左間右郎
5か月前
21

「魔物」とは何なのか。【日向坂46 見たことない魔物 歌詞考察】

「僕」は「君」と真夜中過ぎに家から抜け出して街を見下ろす丘で会う約束をする。 そこには愛があると感じてる。 ここでの愛とは「救い」である。 見たことない「魔物」とは何か。…

左間右郎
5か月前
21

森田ひかるの魅力はその空白にある。【櫻坂46】

森田ひかるは語らない。 自分を語りたがらない。 メッセージトークを開始からずっと取っているが 心の内を語ってくれることは中々に少ない。 櫻坂46の中心メンバーで何度も…

左間右郎
6か月前
15

「10月のプールに飛び込んだ」、「風の音」、「隙間風よ」は三部作の物語だ。【櫻坂46 歌詞考察】

「僕」は誰にも邪魔をされない本当の自由を確かめたかった。 その証明方法が最強で、誰にも真似ができない。 青春とは主観と客観が共存する。 その相反するものを、同じ「10…

左間右郎
6か月前
22

それならずっと僕のことは数に入れないでよ【櫻坂46 隙間風よ 歌詞考察】

「優等生」の憂鬱「完璧」の象徴として「雲ひとつない青空」を使い「僕」と対比させる。 それを「僕」は残酷だと言う。 何も無い空っぽな「僕」が浮き彫りとなるだけだ。 言い訳という…

左間右郎
7か月前
31

そう今度は私たちの番だ【櫻坂46 マモリビト 歌詞考察】

何故この楽曲に感動するのだろうか。 それは櫻坂46の物語に感動しているからだ。 当て書きだと思われる歌詞がそう感じさせる。 今このタイミングで3期生がうたう意味(必然…

左間右郎
7か月前
29

森田ひかるは救世主である。【櫻坂46 承認欲求 MV考察】

明らかにオーギュスト・ロダン作のエヴァのオマージュのようなシーンがある。 エヴァとは言葉としては福音(喜ばしいおとずれ)の意味であり、作品としてはロダンの代表作「…

左間右郎
7か月前
21
櫻坂46 9thシングル「自業自得」の歌詞予想して楽しみに待つ

櫻坂46 9thシングル「自業自得」の歌詞予想して楽しみに待つ

櫻坂46 9thシングルのタイトルが「自業自得」(6月26日リリース)に決定しました。

また凄いタイトルですよね。
とてもワクワクします。

欅坂46では発表はされたものの発売はされなかった9枚目シングルを櫻坂46がリリースするということに今、泣きそうです。
しかもこんなにグループ自体がいい状態で小池美波さんも復帰で全てのピースが集まりました。

2020年10月に欅坂46が解散。
本当に10月

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幸せとは

幸せとは

今、25歳で今年26歳の自分がやっと実感を持って気づいたこと。
幸せとは「自分のことだけを考えていればいい」状態のことだ。
正直、中学、高校時代は地獄だった。
大学時代もずっと1人だった。
何回、死のうかと思ったか。
でもそれは恵まれた環境だったからできたことだ。
なぜなら、周りを考えなくていいほどちゃんとした大人に囲まれていたということだからだ。
否が応でも、大人になるということは周りに振り回さ

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チャンスは平等の歌詞にみる「やり過ごしの美学」【乃木坂46】

チャンスは平等の歌詞にみる「やり過ごしの美学」【乃木坂46】

振り向かず踏み出せ!生き方の提案の歌詞である。
君も僕もチャンスは平等に来るんだ。
ただじっと待てばいい。
でもいつ来るかは検討もつかない。
これまでの経験則で感じる本質ソングだ。
秋元康はよく、人は自分から夢を諦めてしまうということを、手を伸ばした1ミリ先の夢と表現する。
一見、受動的で待ちの姿勢で何もしなくてもいいかのようにみえる。
でもそれは違う。
ここで大事なのは手を伸ばし続けることで、結

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君はハニーデューの歌詞にみるアイドルの本質【日向坂46】

君はハニーデューの歌詞にみるアイドルの本質【日向坂46】

僕だけのフェイバリット人は遠目でずっとかわいい子を見ていたいという本能があると思う。
街中でかわいい人に会ったとしても、クラスにかわいい子がいてもじっとは見てはいられない。
それをアイドルは可能にする。
その心理を利用して継ぎ目なくかわいいをコンテンツとして提供してくれる。
そしてそんな観測者でも十分満足だったのに、時々その雲の上の存在にリアルで会える機会まで用意されている。

アイドルとはキラキ

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乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のそれぞれの歌詞の特徴を考察してみる。

乃木坂46、櫻坂46、日向坂46のそれぞれの歌詞の特徴を考察してみる。

乃木坂46の歌詞は1を広げる。
櫻坂46の歌詞は1を掘る。
日向坂46の歌詞は1を伝える。

よりイメージを掴んでもらいやすいように90年代バンドがより幅広い世代に伝わる共通言語だと信じてそれぞれ乃木坂46を「スピッツ」、櫻坂46を「Mr.Children」、日向坂46を「ウルフルズ」で例えてみた。

乃木坂46の歌詞は叙情的である。スピッツ的な歌詞であると思う。
叙情的とは「感情や気持ちなどが、

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そんな幻想抱いてるのは僕だけか【櫻坂46 油を注せ! 歌詞考察】

そんな幻想抱いてるのは僕だけか【櫻坂46 油を注せ! 歌詞考察】

僕の思い込みと不器用さの物語君と僕の恋の上手くいかない様を錆び付いた自転車をモチーフに表現する。
油を注せば錆び付いた自転車が動くように、いつも近くで大切にしていれば良かったと回想する。
そして出てくる考えが「出会った時から変わらないそんな幻想抱いてるのは僕だけか」であることを見るにこの主人公の僕は思い込みが強いきらいがある。
ここに垣間見える「不器用さ」がこの楽曲の本質なのかもしれない。

すで

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思い出の日々は普通だ【櫻坂46 何歳の頃に戻りたいのか? 歌詞考察】

思い出の日々は普通だ【櫻坂46 何歳の頃に戻りたいのか? 歌詞考察】

大人になったその分だけ青春を美化し続ける2023年1月24日(水)22:00に櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」のMVが公開された。

4thシングル「五月雨よ」以来の通算2度目の表題曲センターを務める山﨑天さん。
また欅坂46の、改名までに出したシングル(デジタルシングル除く)の数に並び、選抜には1期生は選出されなかった。

まさに「新・櫻前線」、新章スタートという感じだ。

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櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」の歌詞予想して楽しみに待つ

櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」の歌詞予想して楽しみに待つ

櫻坂46が2月21日に8thシングル『何歳の頃に戻りたいのか?』をリリースすることが発表されました。

枚数的に欅坂46の8thシングル「黒い羊」に追いついたのかと思うと感慨深いですね。

昨年2023年は櫻坂46が飛躍した年になったのでこの新年一発目の楽曲でいいスタートが切れるといいですよね。

そして、Start over!はやっていませんが、桜月、承認欲求とやっていた歌詞予想を今回もやってみ

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逃れられない大役。【櫻坂46 藤吉夏鈴 Start over!/THE FIRST TAKEを観た感想】

逃れられない大役。【櫻坂46 藤吉夏鈴 Start over!/THE FIRST TAKEを観た感想】

THE FIRST TAKEで「Start over!」がアコースティックアレンジで披露された。
歌唱するのは勿論、この楽曲のセンターである藤吉夏鈴だ。
櫻坂46として大躍進のきっかけとなったこの楽曲を年末のこのタイミングで披露できたことの意味は大きい。
昨年の紅白歌合戦では落選し、今年の復活劇を観てきた身からすると感慨深い思いである。
そしてそれは大多数のBuddiesにとっても然りだと思う。

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秋元康哲学の集大成だと思う。【日向坂46 君は0から1になれ 歌詞考察】

秋元康哲学の集大成だと思う。【日向坂46 君は0から1になれ 歌詞考察】

秋元康の歌詞は再現性が高い。
何故ならしっかりと理論として「言語化」が成されているからだ。
確固たる「生き方の正解」を教えてくれる。

一言で言えば「今を生きろ」だ。
つまりは「反応的」から「主体的」になればいい。

不幸に対する向き合い方で説明ができる。
自分に降りかかる不幸に対して、誰かのせいにするのが反応的な子どもっぽい対処法で、自分事として受け入れるのが主体的な大人な対処法だ。

いつまで

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「魔物」とは何なのか。【日向坂46 見たことない魔物 歌詞考察】

「魔物」とは何なのか。【日向坂46 見たことない魔物 歌詞考察】

「僕」は「君」と真夜中過ぎに家から抜け出して街を見下ろす丘で会う約束をする。
そこには愛があると感じてる。
ここでの愛とは「救い」である。

見たことない「魔物」とは何か。
それは「現実」である。
「僕」は「君」にその見たことない魔物が出てきたって絶対そこから逃げないでよと言う。
つまりは自問自答だ。
恐ろしいもの=現実は幻覚なんだ、と。

「君」とはタナトス(死への衝動)の擬人化だ。
僕らの約束

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森田ひかるの魅力はその空白にある。【櫻坂46】

森田ひかるの魅力はその空白にある。【櫻坂46】

森田ひかるは語らない。
自分を語りたがらない。
メッセージトークを開始からずっと取っているが
心の内を語ってくれることは中々に少ない。
櫻坂46の中心メンバーで何度もセンター経験があるにも関わらず、外番組への出演がどう考えても少ない。
写真集も出す気配もない。

だかそれでいい。
それで人気メンバーになっているのだから。
心の内側に熱いものがあるのはみていて分かる。

その空白部分が多い方がそもそ

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「10月のプールに飛び込んだ」、「風の音」、「隙間風よ」は三部作の物語だ。【櫻坂46 歌詞考察】

「10月のプールに飛び込んだ」、「風の音」、「隙間風よ」は三部作の物語だ。【櫻坂46 歌詞考察】

「僕」は誰にも邪魔をされない本当の自由を確かめたかった。
その証明方法が最強で、誰にも真似ができない。

青春とは主観と客観が共存する。
その相反するものを、同じ「10月のプール」に「飛び込む」という普通は結びつかない言葉で表現する。

青春という「10月のプール」に飛び込んだ。
それは僕なりの抵抗だ。
できるものならなってみろよ。

教室の窓からみんながこっちを見て騒いでいる。
その中の一人に「

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それならずっと僕のことは数に入れないでよ【櫻坂46 隙間風よ 歌詞考察】

それならずっと僕のことは数に入れないでよ【櫻坂46 隙間風よ 歌詞考察】

「優等生」の憂鬱「完璧」の象徴として「雲ひとつない青空」を使い「僕」と対比させる。
それを「僕」は残酷だと言う。
何も無い空っぽな「僕」が浮き彫りとなるだけだ。
言い訳という逃げ場が無くなる。

そう思う理由は何故なのか。
普通に幸せな日々を送っているはずだ。
「過去」の象徴として「親とか教師」を使い、それらからの期待にもそれなりに応えてきたと言う。
何がそんなに不満なんだ。
そんなに差し迫った不

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そう今度は私たちの番だ【櫻坂46 マモリビト 歌詞考察】

そう今度は私たちの番だ【櫻坂46 マモリビト 歌詞考察】

何故この楽曲に感動するのだろうか。
それは櫻坂46の物語に感動しているからだ。
当て書きだと思われる歌詞がそう感じさせる。
今このタイミングで3期生がうたう意味(必然性)がある。

欅坂46時代からの長い歴史を感じることができる。
それを遠くから見ている主人公。
まだ傍観的な存在だ。

1期生、2期生という先人が優しく迎えてくれた。
名もなき者(3期生)の物語のスタートだ。

私たちは既に当事者だ

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森田ひかるは救世主である。【櫻坂46 承認欲求 MV考察】

森田ひかるは救世主である。【櫻坂46 承認欲求 MV考察】

明らかにオーギュスト・ロダン作のエヴァのオマージュのようなシーンがある。
エヴァとは言葉としては福音(喜ばしいおとずれ)の意味であり、作品としてはロダンの代表作「地獄の門」の両脇に、アダムとともに立てるべく構想された作品で神が禁じた智恵の実を食す罪を犯したことで、苦悩に身もだえする姿を示す。

最初のシーンで神に祈りを捧げる森田ひかる。
しかし、次のシーンでは掛けていた眼鏡を外し踏み潰す。
つまり

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