さしろ

日常と非日常の狭間。心理学と綺麗なものと言葉が好き。小説なのか詩なのか殴り書き的な散文書きます。最近は性癖と犯罪心理学について色々と勉強中。

人魚姫の歌声

深夜から振り続けていた雨が上がった。長い雨の夢から醒めた世界は、いつも通り動き始める。猫背の研修医が軽く会釈するのに合わせて、私も頭を下げた。  この場所に来る...

例えば私が永遠に消えたとして、

名前を呼んだら返事があること。 いつから当たり前に思っていたのだろう。言葉を覚えた時から? 自分の名前を呼ばれて返事をする必要性を知ってから? 呼んだら答えてくれ...

カテゴライズ未満

不意に、高校生の頃を思い出した。 わたしの高校時代はごくごく平凡に過ごせていたと思う。メイクもしたし、髪も染めたし、エクステもつけたし、スカートも短くしたし、放...

愛されない子供たち

〝愛されている〟と実感できない人が、年々増えてきている。 うつ病や精神疾患の多くは〝愛情不足〟が原因である事が多い。中でも親からの愛情不足が深刻になってきた。近...

それすら酷く歪な愛で

憶えている一番初めの記憶から、どうしても欲しいものがある。 もしかしたら一生手に入らないまま終わるかもしれないその〝もの〟は、心の何処か隅の方にじっと呼吸し続け...

一輪の花の種

心に埋めた、一輪の花の種。 いつ芽吹くかも、どうすれば芽吹くかも解らずに、わたしは日々に流されていく。丁寧に掘った心の穴に、どうか咲きますように と願いながら埋...