Sat

オランダ在住Workshop facilitator&Career consu…

Sat

オランダ在住Workshop facilitator&Career consultant。組織開発コンサルティング会社→キャリア、進化型組織に関わる様々なイベント・プロジェクトを展開。https://note.com/sat_sat/m/mf3a0a86d2b1c

マガジン

  • evOrgマガジン

    • 7本

    進化型組織の探求を行う研究所evOrg(エヴォーグ)の活動を覗き見るマガジンです

  • ぷろぴのひろば

    • 183本

    My 3rd PLACE(https://my-3rd-place.net/)のメンバーが、プロティアンにまつわるエッセイを、指名リレー方式で緩く楽しく繋げていく共同運営マガジンです。

  • 経済を編みなおす

    • 7本

    経済の本質は、金銭的価値ではなく関係性にあった___ 資本主義経済の枠組みから離れ、みんなが自律し支え合える幸せな社会をシンプルに目指して生きる人たちを追う。経済の本来的意味を問い直すマガジン。

  • Furusato Huisの風

    オランダ在住日本人の高齢者施設建設から始まり、マルチカルチャー・マルチジェネレーションをコンセプトに現地で共生社会をつくっていく取り組みをしています。海外の視点からの日本の素晴らしさ、またダイバーシティを受容しともに生きるヒントなどをお届けしていきます。 ●Furusato Huisについて https://www.furusatohuis.nl/

  • 半径5メートルからのグローバル

    幸福度が高く、多様性も高いオランダ。魂が震えるようなつながりの中で生きられるウェルビーイング社会の実現に向けて何ができるだろう?独自の視点で様々な切り口で綴っていきます。

最近の記事

この地を大切にする人たちと。街のカスタム屋さん

原田真さん(株式会社givcal 代表取締役・一般社団法人ネイテック吉野川 Product Manager) 俺は畑の真ん中からトップになる! 僕は18歳で結婚し長女が、19歳の時に長男が生まれました。会社に勤めたのは1年だけで、19歳で勢いで自動車のカスタムカーショップを始めました。お客さまに世界で一台の車をつくるという志を持って取り組み、20代の頃に全国でも有名ショップになったんです。吉野川(徳島)という地にこだわり、「畑の真ん中から日本有数のハイレベルショップになろ

    • フルサトハウスの人 vol.1  河南笑子さん「フルサト」の心でオランダと日本をつなぐ

      ただ生活を共にして、支え合って生きる豊かさ オランダ在住の日本人人口が増えるにつれ、当然ながら高齢になった人たちを支える福祉が必要になってきます。そのような中、日本人高齢者で支援を必要とする方の相談が、私個人に来るようになってきました。そのため一人ひとり訪問して病院に同行したり生活の支援をしていました。困っている人が目の前にいたら、私は何とかしたいと思ってしまう性分です。助けずにはいられないのですが、ただそれが私一人ではどうにも対応できなくなってきました。そこで2021年1

      • 共存共栄していきたいけど、共存すら危うい?〜オランダ難民分散法の波及

        共生の理想と現実の間で オランダにおける最新の難民問題への対応策は、共存共栄の理念と現実の狭間で揺れています。今回議論されている「難民分散法(Verspreidingswet)」は、難民をオランダ全土に平等に分散させることを目指しています。この法案は、難民収容所の混雑解消と地域間の負担均等を図るものですが、社会の中には様々な意見が渦巻いています。 詳しくはこちら↓↓↓ 共存すら難しいの・・? アムステルフェーンの私の住んでいる地域の近くにも難民収容所の建設の話が持ち上が

        • 2024年正月に思うこと

          お正月は私たち日本人にとって特別な意味を持っています。年神さまを迎え、この一年の福を迎え入れる大切な節目です。 だからこそ新年早々、飛行機事故、能登半島の地震など、人の命に関わる惨事は、これからの私たちの一年を映し出しているように感じてしまいます。 自然と意味づけしてしまう習性を客観的に見つつも、人智を超えた流れのようなものの中での位置付けが何か、つい考えてしまうものです。 私は今、経済というものを捉え直そうと思っています。 一部の専門家のものになってしまった経済。富めるも

        この地を大切にする人たちと。街のカスタム屋さん

        • フルサトハウスの人 vol.1  河南笑子さん「フルサト」の心でオランダと日本をつなぐ

        • 共存共栄していきたいけど、共存すら危うい?〜オランダ難民分散法の波及

        • 2024年正月に思うこと

        マガジン

        • evOrgマガジン
          7本
        • ぷろぴのひろば
          183本
        • 経済を編みなおす
          7本
        • Furusato Huisの風
          1本
        • 半径5メートルからのグローバル
          10本
        • Beyond Capitalismを考える会
          6本

        記事

          ギフトで生きられることの証明

          大切なひとたちにお金をギフトする 血の通った経済とはなんだろう、と問う中で思い切って、自分では勇気のいる金額で、腐るお金、eumoを換金した。 そして、年末、身近な、この一年を共にした人たちに少しばかりだがお金を送る活動をしてみた。 何が起こるのかというと、何も起こらないのだが、自分の中には日頃の感謝を具体的に形にできた嬉しさが残った。「あぁ〜よかった、伝えられた!!形にすることができた!!」そしてそれは消費財を買うのとは違う、持続する幸福感だ。 何も起こらなかった、

          ギフトで生きられることの証明

          経済を編み直す vol.2/ギフトが回るBar

          ​大人のすなbar/高橋鉄平さん 資本主義ど真ん中からのスタート 僕は新卒で貿易物流コンサルティングのTTCという会社に入社しました。そこでお金を稼ぐこと、利益を上げること全てやった感覚があります。資本主義ど真ん中の人生でしたね。 その会社で評価され、14年前に社長として経営のバトンを引き継ぎ、経営するようになりました。 自分の当時のマネジメントスタイルを今から考えたら、ワンマン上司だったな(笑)仕事ができる人だけを重宝して、売り上げだ利益だとみんなを焚き付けて。ありがた

          経済を編み直す vol.2/ギフトが回るBar

          なぜ「経済を編み直す」活動を始めたのか

          置き去りにされた小説の続きを生きる。 私は、昔から何気ない日常の美しさや幸せを大事にしたい人間でした。 今そういえば中学生のころ、小説を書いていたなと思い出しました。 話は、祖父母がなくなって空っぽになった館があり、それを売らずに思い出と共に掃除をしたり整理をして暮らす女性の話でした。 結局途中で終わってしまったのだけど、物語の最後のシーンだけ、書いていないのにイメージだけ頭に残っているのです。 そのシーンは主人公の女性が4人家族の親子と階段ですれ違うのですが、女の子の子

          なぜ「経済を編み直す」活動を始めたのか

          サープレから「経済」を編みなおす

          人事、宇宙、ワークショップ。びっくり様々なフィールドで活躍され、サープレ!プロジェクトでも最前線で関わってくださったさよりさんからバトンを引き継ぎました、Satこと坂本智子です。 「サープレ!〜自分らしさを取り戻し、可能性の窓を開き続ける『つながり』の場」出版から約半年が経ちました。 今、どういうわけか、オランダという地で生きています。 この数年間、プロティアン・キャリアと出会い、サードプレイスと出会い、自分も含めてヒトの人生と本気で向き合おうと駆け抜けてきたように感じて

          サープレから「経済」を編みなおす

          経済を編み直す vol.1/値段のないケーキ屋さん

          Sweets & Suites/西山勇太さん それは何気ない、職場での取り組みから始まった 僕はIT系の会社員です。以前、あまり会社の雰囲気がよくなかった時期があり、そこでフランクに話せる対話会を企画したことがありました。何もなかったら人も来ないかな、と思って、美味しいスイーツでも買ってみんなに差し入れることを思いつきました。 その時ふと思ったんですね。それだと「自分が身銭を切ってみんなにあげている」感があって、「そうだ、自分でつくって持っていこう」と思ったんですね。 そ

          経済を編み直す vol.1/値段のないケーキ屋さん

          Understanding World by 対話型アート鑑賞

          モスクワ時代に繋がった各国の駐在妻の人たちと一緒にUnderstandingWorldという小さなコミュニティを続けている。 元はオフラインでお茶を飲みながらやっていた活動だったが、コロナでオンラインが多くなり、そして戦争で私は帰国を余儀なくされ、完全オンラインの活動となった。 トルコ人のDeryaが中心になり、トルコ、シリア、メキシコ、ロシア、イギリスなど様々な国の人たちと勉強会をしてきた。内容はそれぞれの国についてのプレゼンがメインだが、女性問題についてやマインドフルネス

          Understanding World by 対話型アート鑑賞

          地縁、という感覚

          今年の誕生日は嵐とともに訪れた。学校は午前中までで閉鎖となり子どもたちがわらわらと帰ってくる。 明日は学校でもハロウィンパーティだね、と、マイケル・ジャクソンのスリラーのミュージックビデオを呑気に見ていると、バチっという音とともに、電気が落ちた。 ブレーカーパッドを色々見てみてもよくわからないし、下手に触ると取り返しのつかないことになりそう。ガスのスイッチも一緒になっていて、この寒い時期にヒーティングの設備が落ちてしまったら凍えてしまう。 大家さんにも何度電話しても繋が

          地縁、という感覚

          頑張っても伝わらないもの

          近くに住んでいる下の息子の友達が家に遊びに来ました。 その子は日本人ではなかったので上の息子が辿々しくも一生懸命、いろんなおもちゃや遊びを提案しては、ホスピタリティを発揮していたのを最初は微笑ましく見ていたのです。 ただ途中からその子が、上の息子が一生懸命作ったレゴを壊し始めた瞬間、空気は一変。 またその子がとあるゲームで下の息子が一生懸命貯めたポイントをどんどん消費していく。 そのうち、"Don't” ”Stop it"しか言わなくなる。 なぜなのかちゃんと言わないので

          頑張っても伝わらないもの

          資本主義が成熟した先に待つもの

          Furusato-huisプロジェクトに関わるお二人と話すことができた。 日本は既得権益構造を覆せないお国柄だが、ガラガラポンが当たり前なオランダ。 大きい政府と小さい政府、行ったり来たりを繰り返す。昨日当たり前だったことが当たり前ではないことが当たり前。 各国からお手本にされた福祉国家オランダは過去の話で、2000年代からは自由化が進む。昨今の住宅不足の問題の根っこはここにある。来年からセカンドハウスへの課税が重くなるため、資産運用のために保有されていた不動産が一気に市

          資本主義が成熟した先に待つもの

          第3回 新種の日本人会

          市場に合わせていくには、根本的に価値観が合わないことをやっていかざるを得ないのか? 今は好きなことを無償でやっている方が気が楽だが、いつか限界が来る。 「Giveから始まる循環経済」をコンセプトにした活動を始めているが、Giveされる方も返さなければならないのではないかという不安、本当に価値のあるものをGiveされるのかという不安などもあり、なかなか広がっていかない。 ただGiveは私たちのウェルビーイング社会をつくっていく上でドライバーとなるもの。 本当にGiveで回って

          第3回 新種の日本人会

          「Furusato」がオランダを救う?!

          タイトルの、少々、いき過ぎた表現をお許しください。 ただそれだけこの話を聴いた時衝撃だったということ。 先日オランダ在住者向けのオンラインプラットフォームを運営するJACOPの文化祭に行ってきた。 オランダの在住日本人人口は外務省によると1万人を超えている。特に私が住んでいるアムステルフェーン市はオランダ一日本人が多く住んでいる町で、外を歩いて日本人に出会わない日がないほど。 そんなアムステルフェーンに拠点を構えるJACOPはオランダ市から借りた施設でこのようなイベント

          「Furusato」がオランダを救う?!

          NVCとVulnerbility(もろさ)

          NVC(非暴力コミュニケーション)は日本でも注目され、企業の中でもトレーニングを行うところもあるという。 私のNVCとの出会いは、ウクライナ・ロシア間で戦争が起こり、日本に緊急帰国した1年前。本好きな父の書籍に「わかり合えないを超える」というワードを見つけてからだった。 実際の戦禍の現場に踏み入れたこともない私は戦争被害者でもなんでもないと思っていた。でも周囲にいたロシアの人たちの悲痛な叫びを聞きながら、自分はのうのうと帰る場所があるということ。その他自分の活動の中で起きた

          NVCとVulnerbility(もろさ)