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[小児科医ママが解説] お熱のときの、ホームケア。お風呂は?ごはんは?飲み物は?

4月を目前に、保育園や幼稚園に入園!
という方も、いらっしゃると思います。

気になるのが、お熱問題。

集団生活がスタートすると、どうしても感染症をもらって、
お熱をよく出すようになりますね。

お子さんがお熱を出したときの、
ホームケアのポイントをまとめました!

お風呂は、はいってもOK。しんどければ、ムリせず。

お熱のときに、風呂に入っちゃだめ!
ということは、ありません。

お熱があっても元気なら、
ふだんどおり、湯船につかってもOKです。

もちろん、お熱のせいでしんどそうなら、
シャワーだけで短めにしたり、
あたたかい蒸しタオルで体をふいたり
、でもOKです。

ごはんも、ふだんどおりでOK!新しい食材はNG。


特に「離乳食をはじめて間もないころ」のお熱だと

熱が出たら、一回、離乳食をトライするのは、
やめたほうが良いですか?

と聞かれることもありますが、
離乳食はつづけて全く問題ありません。

ただ、今まで食べたことのない新しい食材は、やめておきましょう。

体調が悪いときは、ふだんは何も症状が出ない食材でも、
ブツブツが出たり、具合が悪くなる可能性があるからです。

また

ふだんは離乳食の中期だけど
お熱のときは前期にもどしたほうがいいですか?

というのも、よく聞かれます。

つまり、1ステップ前の段階(べちゃべちゃ、ペースト)に戻したほうが良いか?ということですね。

これも「熱があるときに、離乳食の形態を戻したほうが良い」という医学的な根拠は、全くありません。
むしろ、ふだんから食べ慣れた形態で、お子さんが少しでも栄養をとれることが大事です。

飲み物は、味があるものを。イオン飲料は、飲みすぎに注意。


お熱があるからといって、禁止する飲み物も、特にありません。

オススメとしては、味がある飲み物です。
つまり、糖分や塩分が含まれる飲み物、ということですね。

お子さん用のイオン飲料もありますし、
ジュースやお味噌汁、スープもOKです。

お熱のときは食事も満足にとれず、血糖も下がりがち。
汗をかいて、体の塩分も奪われます。

お茶や水だけ、ではないほうがGOODです。

なおイオン飲料については、飲みすぎに注意してほしいことを、
過去noteに書きました。


いかがでしょうか。

受診しても、なかなかホームケアについては聞きづらいもの。

少しでも安心してお子さんのケアができるような、
おまもりの情報になれば幸いです。

(ほかにも、ジェルシートの注意点や受診の目安など、1つの記事にまとめたものが「毎日新聞 医療プレミア」に掲載されています。詳しく知りたい方は、ご覧ください。)

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