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濱口竜介監督『悪は存在しない』を観てきた(ネタバレ)
あ〜あ〜こういうパターンの反動的なやつね、という映画だった。
あらすじはこちら
冒頭の薪割りシーンの長回しから、長回しすればテオ・アンゲロプロスにでもなれると思っているのかという感じで、かなり鼻についたのだが、グランピング説明会で、住民と開発業者が揉め始めた辺りから、少し面白くなった。
コロナの助成金目当てにグランピング事業を始める芸能プロダクションの社員の高橋と黛のファスト人間っぷり、神の
ゴダール監督『軽蔑』4Kレストア版を観てきた(2024.3.29)
4Kレストア版の『軽蔑』を観てきた。
学生時代にビデオで見たときは、目の部分を青く塗ったネップチューンとかオデュッセイアだとかの彫像のアップに、ヴァーンッ、て音が鳴るのが、かっこいいなと思った程度だったが、今回、映画館で見て、色々なレイターの重なった複雑な映像作品だというのがわかった。
原作は、モラヴィアである。イタリアの三島由紀夫みたいな耽美的な作家である。浮気や不倫が当たり前の戦後のブルジ
読書日記(2024.3.22)福祉国家の金融政策というのは、結局は国民から富を守る術を奪うのである
ロン・ポールの連邦準備銀行を廃止せよ
この文章は、連邦準備制度理事会(FRB)議長だったアラン・グリーンスパンの論文『金と経済的な自由』からの引用である。
金本位制の擁護者だった彼が2000年代に変節して、今に続く金融緩和政策の原因を作っているのである。
アメリカはドルを刷り散らかし、財政赤字は約35兆ドルである。
アメリカのインフレはおさまりつつあり、今年はまた利下げに転じるとFRBは言
読書日記(2024.3.20) 八瀬童子
春分である。外はみぞれ。
アキ・カウリスマキ監督の『枯れ葉』を観に行ったら風邪引いてしまった。節々が痛い。ジジイになって風邪引くと熱や咳が出るまで無理しないので、その手前で、ただただ体が痛くて動けないという症状が何日もぐずぐず続く。加齢をつくづく自覚する。
新日本風土記 「京都 すぐそばに源氏物語」をみた。
八瀬童子という人々がいるのが紹介されていた。
要するに京都のパルチザンである。