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生き残りを賭けた戦い。レイズの上沢投手が先発で4回1失点。渡米後最長イニング。メジャー契約へ4度目の登板で猛烈なアピール。開幕まで約10日

1球1球が生き残りを賭けた戦いだ。レイズの上沢直之投手(30)がオープン戦4度目のマウンドに立ち、4回1失点と好投した。渡米後最長イニングで猛烈なアピールを見せた。マイナー契約の立場だけに、メジャー契約をつかむのに必死だ。開幕まで約10日。上沢投手がメジャー投手として公式戦を迎えることができるのか、応援し続けたい。

フロリダ州シャーロットで15日(日本時間16日)に行われたオリオールズ戦。相手は昨季アリーグ東地区優勝チーム。レイズは同地区にいるため、今季も激しいライバル対決となる。その中で、上沢投手はオープン戦2度目の先発をまかされた。

上沢投手は安定感の光るピッチングを見せた。初回に1死一、二塁のピンチを迎えたが、マキャン、ケルスタッドの両打者から連続空振り三振を奪い、危機を脱出。二回、三回も走者を出すものの「ゼロ行進」を続けた。

四回に長打と犠牲フライで1点を失ったが、最少失点で切り抜けた。4回1失点。安定した投球を披露した。62球を投げて、被安打4、四球1。3つの三振を奪った。

上沢投手は日本ハムに所属し1軍で9シーズン投げ、通算70勝を挙げていた。海を渡って、今季が初めての米国でのプレー。これまでのオープン戦3試合では防御率20.65と苦戦していた。

無理もない。3試合のうち2試合が救援登板。日本ハム時代にはルーキーシーズンを除き、8季で全試合先発登板だったのだ。レイズでの初登板、前回の3試合目は救援でマウンドに上がっており、本来のピッチングを披露できないのも仕方ない。

4度目の登板は、先発。ついに上沢投手の本領が発揮された。4回1失点の好投は大きなアピールとなったに違いない。

米国での生活になじむことも必要となる。銀行口座などを作り、運転免許証を取得する必要もある。社会保障番号を受け取りに行った際には、施設の火災報知器が鳴って、帰らされたこともあったという。

米国の野球、そして文化に適応する必要がある。なかなかハードな毎日を送っているようだ。

レイズのオープン戦は26日(日本時間27日)が最後。レギュラーシーズン開幕戦のブルージェイズ戦は28日(同29日)に迫っている。残された時間は10日ぐらいしかない。その中で、上沢投手の猛アピールは続く。

メジャーの開幕戦で、上沢投手がメジャーの地位を手にすることはできるだろうか。最終盤の追い込みを応援したい。「メジャーリーガー上沢直之」の誕生する日が待ち遠しい。

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