マガジンのカバー画像

"教育系" note まとめ

2,810
"教育系" noteのまとめです。
運営しているクリエイター

2019年10月の記事一覧

伝わる図のつくり方

こんにちは、くぼみ(@kubomi____)です。「グラレコのヒミツ」では、グラフィックレコーディングの実践で気づいた学びを紹介していきたいと思います。 前回、伝わる絵を手早く描くスケッチのコツについて解説したところ、多くの反響をいただきました。ぜひこちらも合わせてご覧ください。 今回は、図のつくり方についてです! 前回お教えしたスケッチは、議論の具体化に役立つのに対し、今回解説する「図」は、議論の「構造や論理」を表すのに役に立ちます。グラレコでは、ただ文字に絵をそえる

「足場かけ」という言葉を生んだ「認知的徒弟制」について

ワークショップをつくるミーティングでは、よく「足場かけ」という言葉を使います。でも「足場かけ」ってなんですか?と言われて、うまく答えるの難しいなーと思っていました。 そう思って改めて、「足場かけ」が学習の文脈で使われた「認知的徒弟制」(Brown&Collins)という考え方を参照してみると、なるほど感が深まったので今日はその話を書きます。 「足場かけ」は一般的には「学習者が自分で課題に取り組めるように支援する」みたいな意味合いで使われることが多いです。もともとの「認知的

図解 システム化とアドリブのよい使い分けとは?

世の中をみると、官僚的なシステム化と現場主導のアドリブ、二つの世界観に二分されがちです。本当は両者の中間がベストなのに、どうしても片側に寄ってしまうようです。 偏る原因は、おそらく両方が得意な人が少ないため。 このためシステムとアドリブの住み分け、バランスの取り方を人に説明するのは難しいものです。僕も長く悩んでいましたが、最近、ようやく頭の中でメンタルモデル化できました。 岩として考えるシステムとアドリブの特性は、以下のようにモデル化できます。システムは大きな岩。アドリ

アーティストを目指す学生に伝えたい事。

先日、Tokyo Art Navigation(トーキョー・アート・ナビゲーション)という「東京の文化・芸術の現在」を紹介するメディアから、インタビューを受けました。 主に、美大生など、将来アーティストを目指す学生に向けて、キャリアやお金について、そしてクラウドファンディングという制作資金の集め方についてお話してくださいとの事でした。 私の場合は、東京芸術大学大学院に通っていたので、一様、元・美大生ではあり肩書だけみるとなんかすごそうですが、「大学院」であるところが重要で

イディオムの勉強法

高校生に対して「街に興味を持ちましょう」と言われても。

市内の某高校で、「地域のことを考えて自分たちで何ができるか考えよう」的なワークショップに、地域アドバイザーとして参加した。 率直に「こんな予定調和なことに税金使うのやばくない?もっとなんかできるはず。」と思ったので思わずツイートしてしまったお節介でめんどくさい人間は私だ。 あまり内情を詳しく知らず、呼ばれたからなんとなく面白そう、最近の高校生ってどんな感じだろうという好奇心だけで出向いたので、詳細は割愛する。 ただ、地域アドバイザーとして呼ばれた「地域の大人」約40名と

UI/UX志向で開発する際の関連記事・メディア・ツール・学習教材などなど

これからUI/UXを整理・学習するにあたってリソースを漁ってみました。この分野、かなり曖昧になりがちなのでケースバイケースで考えるしかなかったのですが、現在、手頃な仲間内のプロジェクトがあるので思考とプロセスにこだわってアプリデザインを完成させたいと考えています。その際に参考にする・したドキュメントやリソースなどをここにまとめていきたいと思います。また、プロジェクトを進めるにあたっての個別の記事は別途投稿していきます。 入門編【動画】What is the UX desig

ICTの設備とルワンダのICT教育【Day77】

任地44日目。 昨日から先輩がタンザニアから来ている。 今回の彼の目的は、公立校のICT教育事情を視察することである。 彼は、タンザニアでICTの授業を担当しており、ルワンダのICT教育の視察の一環としてルワンダに来たのだ。この後、キガリに戻ってICTのワークショップに参加するそうだ。 さて、今回は我が校のICTの設備事情とルワンダのICT教育について少し紹介したいと思う。 昨日、校長が一緒に学校の案内と説明をしてくれ、今日はICT教育を担当している先生が対応してくれ

世界と向き合いながら自分の人生を自分で決める方法としての起業

10月16日、静岡県立掛川西高等学校にて、掛川商工会議所青年部メンバーの一人として、1年生向けの社会人講話を担当してきました。 掛西で講義するのも早3回目。内容は昨年のスライドを流用しつつ、今回は少し見せ方、伝え方を変えてみたところも。 タイトルは「世界と向き合いながら自分の人生を自分で決める方法としての起業」としました。 講演資料は以下SpeakerDeck参照。 受講生は30名強くらい? 今年もやはり「将来起業しようと思っている」という学生さんはほとんど、というか皆

子どもの宿題が出されなくなる『魔法の手紙』の書き方【例文あり】(4min)

宿題についての考え方学校の宿題についての僕の考えはこれまで ・音読という宿題の危険性について ・音読よりも国語力を伸ばす方法 ・小学生に宿題をさせても成績が上がらないただ1つの理由 などで発信してきました。全てをとても簡単に要約すると 「単純作業の反復になりやすい学校の宿題は、敏感で吸収力も高い子どもたちの脳にとってベストとは言えない場合が多い。 そんな作業に大切な時間を使うよりも、保護者の責任のもとで新しいことに触れたり、自分で遊びを考えたりする環境を与えるべきで

『暴走する能力主義』著者、中村高康氏。東京大学大学院教育学研究科教授。戦後社会と教育選抜システムの変容をテーマとして研究。メリトクラシー

上記よりコピペ ――どのような経緯で本書をお出しになったのでしょうか? わたしの専門は教育社会学という、教育を社会学的に研究する分野です。その分野のなかでも、とくにわたしが関心をもって研究してきたのが、「教育と選抜」というテーマでした。若い頃は、大学生の就職場面での選抜の研究や、大学入試制度の研究などをしていました。比較的最近でも、学歴の研究や高校生の進路選択の研究などをしていました。 人が人を選ぶ場面においてこそ、社会の本音といいますか、その本質がよく現われるのではな

学校教育と社会生活とのつながりを考えてみる

働き方改革が進められる今。みなさんの働き方には、何か変化が起こっているでしょうか? そもそも、どんなふうに改革されれば、みなさんはもっと豊かな働き方ができると思いますか? このコーナーでは、「働き方」に関するさまざまな話題を取り上げて、「幸せな働き方って何だろう?」ということを考えていきたいと思っています。 ■なぜ新指導要綱に変わるのか前々回の記事で、中学生に向けたキャリア教育の話をしました。授業は2回に分けて行われ、子どもたちもとても熱心に聞いていました。「めっちゃいい

萩生田文科相「身の丈発言」を謝罪

大臣には「表現の自由」はない 萩生田文科相「身の丈に合わせて」発言を謝罪 英語試験 記者会見する萩生田光一文科相=2019年9月11日、首相官邸、仙波理撮影  2020年度の大学入学共通テストで活用される英語の民間試験について、萩生田光一文部科学相がニュース番組で、試験本番では、高3で受けた2回までの成績が大学に提供されることを踏まえ、「自分の身の丈に合わせて、2回をきちんと選んで勝負して頑張ってもらえれば」と答えた。 「身の丈に合わせて」と発言したことについて、批判が相

貧困を減らす実験アプローチ

本年度のノーベル経済学賞が14日夜(日本時間の18時45分頃)に公表され、 ・Abhijit Banerjee(MIT) ・Esther Duflo(MIT) ・Michael Kremer(Harvard) の3名が選ばれました! 受賞理由は “their experimental approach to alleviating global poverty” 「世界の貧困を軽減するための実験的なアプローチ」 に対して。デュフロ教授は経済学賞で最年少の受賞者(なんと46歳