セトタクミ

こんにちわ。日常にもがきながら、非日常を探しています。大きな街の中に沈んで、息苦しく、…

セトタクミ

こんにちわ。日常にもがきながら、非日常を探しています。大きな街の中に沈んで、息苦しく、水圧に耐えかね、死にたくなるときもあります。 でもだからこそ、一筋の光を探したりするのかも知れません。 暖かな毛布に安堵するのかも知れません。そんな毎日。#詩人

記事一覧

アテンダント

あなたはいつも遠くを見ていた でもその横顔がとても好きだった 子供のように設計図を書く そんなあなたをずっと見ていた 出来れば一緒に飛び立てたなら どんなに幸せなこ…

セトタクミ
8か月前
5

テストフライト

水平線の向こう側 その先の景色は知らない 高台から見下ろした 10メートル下 底の青さ 眠れない夜を過ごした 課せられた重圧に押し潰されそうだ 眠らない夜を過ごした 書…

セトタクミ
8か月前
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ビーチフラッグ

別に立ち止まっているつもりはない かといって駆け抜けているわけでもない 時に足がもつれ こけては砂まみれ そんな毎日に何の後悔も持たない日々 寄せては返す波間に見え…

セトタクミ
8か月前
1

月と雨と花と夢

運命なんてものに支配されたくはないが コンクリート製のベッドは寝心地が悪い ひび割れた窓の向こうから覗く等高の月 井戸の底で見上げる星空 当たり前の幸せを願うこと…

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2021年。

禍いが雪のように降り積もる。 会えない日々が続く毎日。 命を絶つ人もいる。 命を絶たれる人もいる。 見知らぬ天井で目覚めることもある。 鳴らない電話を待ち続けること…

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火花

早朝の快速急行は人体パズル 見知らぬ誰かと肩をぶつけ合い 目を閉じる一瞬の現実逃避 車窓を流れる見知らぬ街 そこの名前を僕は知らない 改札を通り抜けて旅立つ世界 見…

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SE7EN

49階から見下ろす街は生きていた フェンスの向こう側は自由だった 君はいつも金網に手をかけては バレエを踊るように泣いていた これまでとこれからの境目で ついた嘘を数…

7

Good Morning Alaska

着陸のアナウンスに目を覚ます エコノミーの形に曲がった身体 雪が舞う 一面銀色の世界だ 読めないターミナルの出口を出て タクシーに乗りたいけど 歩こうか 冬の花 …

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六花万雷

夜が青く深くなる 掌に咲く 冬の花 咲いては溶けて 体温を奪っていく 道の向こうで立っている 君が笑う 冷たいまま 吐く息は白く 最終にかき消される 通り過ぎるテール…

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コードエフ

悴んだ手を握る 世界を変えるかもしれない 吐く息は白く キラキラと宙に消えていく 8ビート 進む僕らは いつも進んでは戻ってばかりだ 転がる石のように 逆らえないな…

13

サンドペーパー

歩くたびにすり減る靴底 走るたびに上がる鼓動 笑えば幸せがやってくると 教えられて作った笑顔 鏡の向こうで泣いていた 手の中の幸せが不幸せと 知らずに優しく撫でた …

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月夜のセレナーデ

街が静かに眠る頃 僕は道路の真ん中を歩いた 今夜は月が綺麗だから 僕はただ上を見上げて歩いた どこに行くかなんて忘れてしまった ただ目の前に続いた道を歩いてきた …

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虹に咲く花

夕立が上がったような夏の空に 旅客機が旋回していく 暮れていく街のざわつきは きっと打算と恋心 くっついては離れてく 二重螺旋のお二人は どちらがどちらを追いかけ…

12

千夜一夜

手の届かない三日月に そっと梯子をかけるような 輝く南の十字星を 紅いロザリオにするような 夢の世界を君と二人 彷徨っていけたなら そんなに幸せなことはあるだろ…

10

メーデー

二人歩く道 押さえ込んだ気持ち 言葉に出せない 押さえ込んだ想い 遠くからしか見ることが 出来ないことがこんなにも 苦しいことだと思い出したのは 狂おしいほどあ…

7

ライラックライン

待っている 冷たい風と花束と 想い出を胸に抱えて 二人歩いた道端に 咲いてた花を覚えてる 冬から春に移りかけた 淡い匂いも覚えてる さすらうどこかの旅人が 泣いて…

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アテンダント

アテンダント

あなたはいつも遠くを見ていた
でもその横顔がとても好きだった
子供のように設計図を書く
そんなあなたをずっと見ていた

出来れば一緒に飛び立てたなら
どんなに幸せなことだろう
あぁこのまま空に溶けてしまいたい

坂道を下る後ろに乗せられ
揺れる自転車 吹き抜ける風
子供のように怖くて目を瞑る
そんな私の手を握って笑う

出来れば一緒に連れて行きたいと
どこまでも一緒に行きたいと
あぁこのまま背中に

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テストフライト

テストフライト

水平線の向こう側
その先の景色は知らない
高台から見下ろした
10メートル下 底の青さ

眠れない夜を過ごした
課せられた重圧に押し潰されそうだ
眠らない夜を過ごした
書きかけの設計図と夢とその先

真っ直ぐに駆け抜けられるなら苦労はない
真っ直ぐに飛び続けられるなら後悔はない

それでも足は震え
そして空に目が眩む
小さな鼓動が高鳴り
そして世界は無音となる

広い空の向こう側
そこからの景色は

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ビーチフラッグ

ビーチフラッグ

別に立ち止まっているつもりはない
かといって駆け抜けているわけでもない
時に足がもつれ こけては砂まみれ
そんな毎日に何の後悔も持たない日々

寄せては返す波間に見えるあの幻は
諦めた 結局は手の届かない蜃気楼
ほら今日も誰かの叫び声が聞こえる
そんな世界に何の疑問も持たない日々

今にも崩れそうなビーチフラッグ
風に吹かれ 飛ばされ そしてまた遠のいていく

別にわざわざ生きたいわけでもない

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月と雨と花と夢

月と雨と花と夢

運命なんてものに支配されたくはないが
コンクリート製のベッドは寝心地が悪い
ひび割れた窓の向こうから覗く等高の月
井戸の底で見上げる星空

当たり前の幸せを願うことが悪いことか
ただ生きようとすることが悪いことか
そんなこと考えたことないのかもね
天使のような悪魔の手

知らなくていいことは知りたくない
ただあなたのいう通り生きていたい
轟音で廻る運命の輪
あぁ今日も血の雨が降る

計画なんてもん

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2021年。

2021年。

禍いが雪のように降り積もる。
会えない日々が続く毎日。
命を絶つ人もいる。
命を絶たれる人もいる。
見知らぬ天井で目覚めることもある。
鳴らない電話を待ち続けることもある。
瞬間、心、重ねて、あなたを思えば、
静止した闇の中で、笑ってくれる。
奇跡の価値を探すのか、
命の選択を行うのか。
人の造りしもので、
心のかたち、人のかたちが崩れていく。
でも、せめて、人間らしく、
涙を流してもいい。
嘘と

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火花

火花

早朝の快速急行は人体パズル
見知らぬ誰かと肩をぶつけ合い
目を閉じる一瞬の現実逃避
車窓を流れる見知らぬ街
そこの名前を僕は知らない

改札を通り抜けて旅立つ世界
見知らぬ誰かを見送る毎日
電源を入れる一種の監視社会
車道を抜ける自転車の彼女
君の名前も僕は知らない

息苦しい毎日だ
300kmで走っているよう
日常とぶつかり音を立てる車輪
ジリジリと散る火花
いつ燃え尽きるか
いつ燃え尽きるか

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SE7EN

SE7EN

49階から見下ろす街は生きていた
フェンスの向こう側は自由だった
君はいつも金網に手をかけては
バレエを踊るように泣いていた

これまでとこれからの境目で
ついた嘘を数えては指を折る
星空と高層ビルの境目で
笑った夜を数えては涙ぐむ

7回目の木曜日が雨なのは
踏切の警告灯に見惚れたから
夜を駆け抜けて君は踊る

屋上から見下ろす街には何もない
フェンスの向こう側にも何もない
僕は今も金網に手をか

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Good Morning Alaska

着陸のアナウンスに目を覚ます
エコノミーの形に曲がった身体
雪が舞う 一面銀色の世界だ

読めないターミナルの出口を出て
タクシーに乗りたいけど 歩こうか
冬の花 拾い集めるようにただ

君がいなくなって今日までずっと
僕はモノクロの世界を生きてきたけど
案外白い世界というのも悪くないなと
そんなことを思うほどに美しい世界だ

夜になると涙を流し 朝目を覚ます
時計の針とともにただ過ぎる日々

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六花万雷

六花万雷

夜が青く深くなる
掌に咲く 冬の花
咲いては溶けて
体温を奪っていく

道の向こうで立っている
君が笑う 冷たいまま
吐く息は白く
最終にかき消される

通り過ぎるテールランプ
世界を赤く染めていく
鳴いている 遠雷が
春を連れてやってくる

思えば一人の冬なんて
もう来ないと思っていた
こんなにも静かな夜なんて
もう来ないと思っていた

道の向こうで笑っている
君が立つ 冷たいまま
吐く息は見え

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コードエフ

コードエフ

悴んだ手を握る
世界を変えるかもしれない

吐く息は白く
キラキラと宙に消えていく

8ビート 進む僕らは
いつも進んでは戻ってばかりだ

転がる石のように
逆らえないなら進むしかない

人差し指が届くなら
あなたの悲しみもなくせるかも

刻むビート 進む僕らは
共に行こう 陽の差すほうへ

優しさの花束を
抱きかかえて飛び降りる

息もできない毎日は
冬の川に沈んでいくようだ

8ビート 心臓の

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サンドペーパー

サンドペーパー

歩くたびにすり減る靴底
走るたびに上がる鼓動
笑えば幸せがやってくると
教えられて作った笑顔
鏡の向こうで泣いていた

手の中の幸せが不幸せと
知らずに優しく撫でた

階段を駆け上り
真ん中で一休み
ここから見る街は
とても狭くて
あぁ今日も街が暮れる

触れるたびに重なる日々
触れるたびに上がる鼓動
笑ってれば幸せなんだと
教えられて思い込んでいた
あなたはいつも笑っていた

隣にいる幸せ

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月夜のセレナーデ

月夜のセレナーデ

街が静かに眠る頃
僕は道路の真ん中を歩いた
今夜は月が綺麗だから
僕はただ上を見上げて歩いた

どこに行くかなんて忘れてしまった
ただ目の前に続いた道を歩いてきた

つまずいてはバランスを崩し
星の煌めきは見逃した

あぁ今すぐあなたに
月が綺麗だと伝えたい

ゆっくり朝が明ける頃
僕はベランダから街を眺める
今夜は月が綺麗だから
僕はただ寂しくなって眠った

何をしたいかなんて忘れてし

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虹に咲く花

虹に咲く花

夕立が上がったような夏の空に
旅客機が旋回していく

暮れていく街のざわつきは
きっと打算と恋心

くっついては離れてく
二重螺旋のお二人は
どちらがどちらを追いかけている?

手を繋いだその間を
夏の終わりが駆け上っていく
弾けた雷と虹色の花
咲いては消えて
咲いては消えて

夢の世界を彷徨ってるようだ
浴衣姿の君が美しい

溢れていく心の堰は
きっともうもたないだろう

君の手を握

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千夜一夜

千夜一夜

手の届かない三日月に
そっと梯子をかけるような

輝く南の十字星を
紅いロザリオにするような

夢の世界を君と二人
彷徨っていけたなら

そんなに幸せなことはあるだろうか

続く砂漠のその向こうに
オレンジの夕陽が沈むように

鯨歌う大洋の向こうから
真っ赤な朝陽が昇るように

ただ毎日を君と二人
歩み寄っていけたなら

こんなに幸せなことはあるだろうか

高い壁は砂の幻
ただ一言

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メーデー

メーデー

二人歩く道
押さえ込んだ気持ち
言葉に出せない
押さえ込んだ想い
遠くからしか見ることが
出来ないことがこんなにも
苦しいことだと思い出したのは
狂おしいほどあなたのことを
見ていたいから

心の奥で燃える火が
世界を焼き尽くして
終わってしまう

桜散る夕景
雑踏に消えてしまいたい
溶けてしまいたい
ほどに伝えたい
声にならず
伝えられない

二人歩く道

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ライラックライン

ライラックライン

待っている
冷たい風と花束と
想い出を胸に抱えて

二人歩いた道端に
咲いてた花を覚えてる
冬から春に移りかけた
淡い匂いも覚えてる

さすらうどこかの旅人が
泣いてた子供に話しかけ
二人で話した空想話
いつか目にするようなこと

泣いていた
触れた手と手の温度差が
遠い距離を嘆いてた

暮らし始めたワンルーム
会いたい気持ちが減っていく
二人の距離は測ったように
いつも少しずつ遠く

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