あなたはいつも遠くを見ていた でもその横顔がとても好きだった 子供のように設計図を書く そんなあなたをずっと見ていた 出来れば一緒に飛び立てたなら どんなに幸せなこ…
水平線の向こう側 その先の景色は知らない 高台から見下ろした 10メートル下 底の青さ 眠れない夜を過ごした 課せられた重圧に押し潰されそうだ 眠らない夜を過ごした 書…
別に立ち止まっているつもりはない かといって駆け抜けているわけでもない 時に足がもつれ こけては砂まみれ そんな毎日に何の後悔も持たない日々 寄せては返す波間に見え…
運命なんてものに支配されたくはないが コンクリート製のベッドは寝心地が悪い ひび割れた窓の向こうから覗く等高の月 井戸の底で見上げる星空 当たり前の幸せを願うこと…
禍いが雪のように降り積もる。 会えない日々が続く毎日。 命を絶つ人もいる。 命を絶たれる人もいる。 見知らぬ天井で目覚めることもある。 鳴らない電話を待ち続けること…
早朝の快速急行は人体パズル 見知らぬ誰かと肩をぶつけ合い 目を閉じる一瞬の現実逃避 車窓を流れる見知らぬ街 そこの名前を僕は知らない 改札を通り抜けて旅立つ世界 見…
49階から見下ろす街は生きていた フェンスの向こう側は自由だった 君はいつも金網に手をかけては バレエを踊るように泣いていた これまでとこれからの境目で ついた嘘を数…
着陸のアナウンスに目を覚ます エコノミーの形に曲がった身体 雪が舞う 一面銀色の世界だ 読めないターミナルの出口を出て タクシーに乗りたいけど 歩こうか 冬の花 …
夜が青く深くなる 掌に咲く 冬の花 咲いては溶けて 体温を奪っていく 道の向こうで立っている 君が笑う 冷たいまま 吐く息は白く 最終にかき消される 通り過ぎるテール…
悴んだ手を握る 世界を変えるかもしれない 吐く息は白く キラキラと宙に消えていく 8ビート 進む僕らは いつも進んでは戻ってばかりだ 転がる石のように 逆らえないな…
歩くたびにすり減る靴底 走るたびに上がる鼓動 笑えば幸せがやってくると 教えられて作った笑顔 鏡の向こうで泣いていた 手の中の幸せが不幸せと 知らずに優しく撫でた …
街が静かに眠る頃 僕は道路の真ん中を歩いた 今夜は月が綺麗だから 僕はただ上を見上げて歩いた どこに行くかなんて忘れてしまった ただ目の前に続いた道を歩いてきた …
夕立が上がったような夏の空に 旅客機が旋回していく 暮れていく街のざわつきは きっと打算と恋心 くっついては離れてく 二重螺旋のお二人は どちらがどちらを追いかけ…
手の届かない三日月に そっと梯子をかけるような 輝く南の十字星を 紅いロザリオにするような 夢の世界を君と二人 彷徨っていけたなら そんなに幸せなことはあるだろ…
二人歩く道 押さえ込んだ気持ち 言葉に出せない 押さえ込んだ想い 遠くからしか見ることが 出来ないことがこんなにも 苦しいことだと思い出したのは 狂おしいほどあ…
待っている 冷たい風と花束と 想い出を胸に抱えて 二人歩いた道端に 咲いてた花を覚えてる 冬から春に移りかけた 淡い匂いも覚えてる さすらうどこかの旅人が 泣いて…
セトタクミ
2023年8月28日 23:28
あなたはいつも遠くを見ていたでもその横顔がとても好きだった子供のように設計図を書くそんなあなたをずっと見ていた出来れば一緒に飛び立てたならどんなに幸せなことだろうあぁこのまま空に溶けてしまいたい坂道を下る後ろに乗せられ揺れる自転車 吹き抜ける風子供のように怖くて目を瞑るそんな私の手を握って笑う出来れば一緒に連れて行きたいとどこまでも一緒に行きたいとあぁこのまま背中に
2023年8月26日 00:45
水平線の向こう側その先の景色は知らない高台から見下ろした10メートル下 底の青さ眠れない夜を過ごした課せられた重圧に押し潰されそうだ眠らない夜を過ごした書きかけの設計図と夢とその先真っ直ぐに駆け抜けられるなら苦労はない真っ直ぐに飛び続けられるなら後悔はないそれでも足は震えそして空に目が眩む小さな鼓動が高鳴りそして世界は無音となる広い空の向こう側そこからの景色は
2023年8月21日 00:52
別に立ち止まっているつもりはないかといって駆け抜けているわけでもない時に足がもつれ こけては砂まみれそんな毎日に何の後悔も持たない日々寄せては返す波間に見えるあの幻は諦めた 結局は手の届かない蜃気楼ほら今日も誰かの叫び声が聞こえるそんな世界に何の疑問も持たない日々今にも崩れそうなビーチフラッグ風に吹かれ 飛ばされ そしてまた遠のいていく別にわざわざ生きたいわけでもないか
2022年11月7日 22:39
運命なんてものに支配されたくはないがコンクリート製のベッドは寝心地が悪いひび割れた窓の向こうから覗く等高の月井戸の底で見上げる星空当たり前の幸せを願うことが悪いことかただ生きようとすることが悪いことかそんなこと考えたことないのかもね天使のような悪魔の手知らなくていいことは知りたくないただあなたのいう通り生きていたい轟音で廻る運命の輪あぁ今日も血の雨が降る計画なんてもん
2021年1月1日 00:53
禍いが雪のように降り積もる。会えない日々が続く毎日。命を絶つ人もいる。命を絶たれる人もいる。見知らぬ天井で目覚めることもある。鳴らない電話を待ち続けることもある。瞬間、心、重ねて、あなたを思えば、静止した闇の中で、笑ってくれる。奇跡の価値を探すのか、命の選択を行うのか。人の造りしもので、心のかたち、人のかたちが崩れていく。でも、せめて、人間らしく、涙を流してもいい。嘘と
2020年12月30日 13:43
早朝の快速急行は人体パズル見知らぬ誰かと肩をぶつけ合い目を閉じる一瞬の現実逃避車窓を流れる見知らぬ街そこの名前を僕は知らない改札を通り抜けて旅立つ世界見知らぬ誰かを見送る毎日電源を入れる一種の監視社会車道を抜ける自転車の彼女君の名前も僕は知らない息苦しい毎日だ300kmで走っているよう日常とぶつかり音を立てる車輪ジリジリと散る火花いつ燃え尽きるかいつ燃え尽きるか
2020年12月9日 03:35
49階から見下ろす街は生きていたフェンスの向こう側は自由だった君はいつも金網に手をかけてはバレエを踊るように泣いていたこれまでとこれからの境目でついた嘘を数えては指を折る星空と高層ビルの境目で笑った夜を数えては涙ぐむ7回目の木曜日が雨なのは踏切の警告灯に見惚れたから夜を駆け抜けて君は踊る屋上から見下ろす街には何もないフェンスの向こう側にも何もない僕は今も金網に手をか
2020年1月20日 08:45
着陸のアナウンスに目を覚ますエコノミーの形に曲がった身体雪が舞う 一面銀色の世界だ 読めないターミナルの出口を出てタクシーに乗りたいけど 歩こうか冬の花 拾い集めるようにただ 君がいなくなって今日までずっと僕はモノクロの世界を生きてきたけど案外白い世界というのも悪くないなとそんなことを思うほどに美しい世界だ 夜になると涙を流し 朝目を覚ます時計の針とともにただ過ぎる日々
2020年1月9日 22:02
夜が青く深くなる掌に咲く 冬の花咲いては溶けて体温を奪っていく道の向こうで立っている君が笑う 冷たいまま吐く息は白く最終にかき消される通り過ぎるテールランプ世界を赤く染めていく鳴いている 遠雷が春を連れてやってくる思えば一人の冬なんてもう来ないと思っていたこんなにも静かな夜なんてもう来ないと思っていた道の向こうで笑っている君が立つ 冷たいまま吐く息は見え
2019年11月16日 17:18
悴んだ手を握る世界を変えるかもしれない吐く息は白くキラキラと宙に消えていく8ビート 進む僕らはいつも進んでは戻ってばかりだ転がる石のように逆らえないなら進むしかない人差し指が届くならあなたの悲しみもなくせるかも刻むビート 進む僕らは共に行こう 陽の差すほうへ優しさの花束を抱きかかえて飛び降りる息もできない毎日は冬の川に沈んでいくようだ8ビート 心臓の
2019年10月11日 03:48
歩くたびにすり減る靴底走るたびに上がる鼓動笑えば幸せがやってくると教えられて作った笑顔鏡の向こうで泣いていた 手の中の幸せが不幸せと知らずに優しく撫でた 階段を駆け上り真ん中で一休みここから見る街はとても狭くてあぁ今日も街が暮れる触れるたびに重なる日々触れるたびに上がる鼓動笑ってれば幸せなんだと教えられて思い込んでいたあなたはいつも笑っていた 隣にいる幸せ
2019年9月19日 02:58
街が静かに眠る頃僕は道路の真ん中を歩いた今夜は月が綺麗だから僕はただ上を見上げて歩いた どこに行くかなんて忘れてしまったただ目の前に続いた道を歩いてきた つまずいてはバランスを崩し星の煌めきは見逃した あぁ今すぐあなたに月が綺麗だと伝えたい ゆっくり朝が明ける頃僕はベランダから街を眺める今夜は月が綺麗だから僕はただ寂しくなって眠った 何をしたいかなんて忘れてし
2019年8月22日 23:22
夕立が上がったような夏の空に旅客機が旋回していく 暮れていく街のざわつきはきっと打算と恋心 くっついては離れてく二重螺旋のお二人はどちらがどちらを追いかけている? 手を繋いだその間を夏の終わりが駆け上っていく弾けた雷と虹色の花咲いては消えて咲いては消えて 夢の世界を彷徨ってるようだ浴衣姿の君が美しい 溢れていく心の堰はきっともうもたないだろう 君の手を握
2019年6月24日 22:47
手の届かない三日月にそっと梯子をかけるような 輝く南の十字星を紅いロザリオにするような 夢の世界を君と二人彷徨っていけたなら そんなに幸せなことはあるだろうか 続く砂漠のその向こうにオレンジの夕陽が沈むように 鯨歌う大洋の向こうから真っ赤な朝陽が昇るように ただ毎日を君と二人歩み寄っていけたなら こんなに幸せなことはあるだろうか 高い壁は砂の幻ただ一言
2019年5月17日 11:41
二人歩く道 押さえ込んだ気持ち 言葉に出せない 押さえ込んだ想い 遠くからしか見ることが 出来ないことがこんなにも 苦しいことだと思い出したのは 狂おしいほどあなたのことを 見ていたいから 心の奥で燃える火が 世界を焼き尽くして 終わってしまう 桜散る夕景 雑踏に消えてしまいたい 溶けてしまいたい ほどに伝えたい 声にならず 伝えられない 二人歩く道 超
2019年5月10日 23:45
待っている冷たい風と花束と想い出を胸に抱えて 二人歩いた道端に咲いてた花を覚えてる 冬から春に移りかけた淡い匂いも覚えてる さすらうどこかの旅人が泣いてた子供に話しかけ 二人で話した空想話いつか目にするようなこと 泣いていた触れた手と手の温度差が遠い距離を嘆いてた 暮らし始めたワンルーム会いたい気持ちが減っていく 二人の距離は測ったようにいつも少しずつ遠く