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女性脚本家の人間観察力 2012年7月13日

 おはようございます。自称「一気読みの女」神垣です。

 さかのぼれば、

 向田邦子にはじまって・・・

 向田邦子を知って以来
 女性脚本家の書くもの
 が好きです。

 向田邦子の作品群は言うに及ばず
 ドラマ「セカンドバージン」の脚本でおなじみの
 大石静さんのエッセイはむさぼり読みました。

 代表的なのが「わたしってブスだったの?」

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映画「失楽園」の脚本で知られる
筒井ともみさんの「食べる女 」も大好きな作品。

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 そして、今はまっているのが
 NHKドラマ「はつ恋」の脚本家
 中園ミホさんのエッセイです。

 タイトルは「恋愛大好きですが、何か?」

 いいですねぇ。

 帯にはこうあります。
 「恋愛すると
  みんなボロが出る
  みっともなくて
  他人には見せられない
  『弱み』や『ほころび』
  そういうものが愛しく思える
  強くて正直な、
  45篇のエッセイ」

 このエッセイの大半が
 女性誌「25ans」に連載されたものです。

 年齢も嗜好も「25ans」とは
 かけ離れた私が読んでも
 ひっじょうに楽しめる内容で
 買ってすぐ、一気読みしてしまいました。

 中園さんは、脚本家になる前は
 四柱推命の占い師、
 そして、シングルマザーでもあり
 ご本人の人生経験、恋愛経験が
 エッセイの中にちりばめられています。

 やはり脚本家という職種の人、とりわけ女性脚本家は
 人間観察力がすばらしいですね。

 本書の1篇に
 自称・絵葉書愛好家の中園さんが
 「彼にとってあなたが本命かどうか」
 貰った絵葉書で見分ける方法が
 紹介されているのですが

 「ふふふっ、まさしく!」
 とひざを打ちました
 (でも、私は別の見分け方も知ってますが…)。

 ほかにも

 「80代のボーイフレンド」
 「眉毛とお金のフシギな関係」
 「チャンスの賞味期限」
 など

 魅力的なお話が
 時に脚本のセリフを織り交ぜながら
 綴られています。

 さすが、ドラマ「はつ恋」の脚本家!
 いい味出してます。

 でも、この本
 単行本も文庫本も
 アマゾンでは中古品しか出回ってません。

 読みたい方はお早めに!

 中園 ミホ 著「恋愛大好きですが、何か?」

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帯の背表紙に「恋愛のない人生なんて」とあります。
まさにまさに!

#推薦図書

(VOL.1763 2012年7月13日配信 メールマガジン あとがきより)

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