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【股関節屈曲制限のメカニズム】姿勢・動作から股関節の代償動作を考察する!

股関節屈曲制限がある方も非常に多いと思います。

股関節を曲げた際に詰まり感が出る方もいれば、そもそも屈曲制限があり一定可動域以上は曲げられないという状況になっている方もいます。

そんな方に対して、臨床的に多いパターンであったり股関節屈曲制限を解決するための考え方を再考するというテーマでお伝えしていこうと思います。

大腿骨の動きを代償する要素

股関節にインピンジメントがあったり、屈曲が出ている様に見えるだけで実は代償動作で動きを作っているだけのケースで多いのは腰椎が過度に屈曲したり、骨盤が後傾するしかできないケース。


上記の方は股関節を曲げる動きが90度に近づくにつれて、ほぼ必ずといって腰椎を潰す様な状態や骨盤を後傾する状態を作って動くことがパターン化されています。

そのため、この様な股関節屈曲位を取れない方が座位姿勢などを取るとなると、大腿骨を身体に近づける方向に動かすことが苦手になっている方が非常に多いため、骨盤の後傾や腰椎屈曲を過度に入れるしかない状況になっている方も多いです。

この場合は、股関節が曲がっている様に見えるだけで大腿骨と骨盤の位置関係を見た時には股関節屈曲位を取ることができてない状態であり、股関節の大腿骨頭の前方滑りが生じている様な状態になっているとも言えます。


股関節のインピンジメントが生じている方であったり、股関節屈曲が入らない人で多いのは大腿骨頭の後方滑りが出ない状態になられている方が多いということです。


股関節後面の大殿筋や股関節外旋六筋の柔軟性が低下している場合であれば、大腿骨頭の後方滑りを引き出すことができないために、矢状面上での代償としては腰椎を屈曲させたり、骨盤を過度に後傾するしか方法がなくなったりします。

そのため、そのようなケースであればまずは股関節後面のタイトネスを改善することが優先であり、大腿骨頭の後方滑りを引き出せる環境を作ることが股関節屈曲制限を解決するための優先事項になってきます。


股関節内旋パターンの定着

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