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妙齢女性

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おばさんである私と見た目と中身

おばさんである私と見た目と中身



新しい靴を試し履きすると、ハッとすることがある。

ぽろっと脱いだ、それまで自分の履いていた靴が、すっごくボロい。足の形にボコボコと変形し、紐がまだらに黒ずんでいるヨレヨレの靴。

靴のボロさというよりも、自分が靴のこんなヨレヨレ具合に気がついてなかったことに驚く。そんなことがよくある。

こんな風に、見えてなかったヨレヨレが急に目の前に現れて驚くこと。家では全く気にならなかったのに、日差しの

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ブスと私

ブスと私

ワダが歳をとって良かったことの1つに、勝手に品評台にあげられなくなったということがある。

ワダはブスと言われ続けていた。小学校の頃から背も態度も大きいと言われていた。この態度が大きいというのは、男の子であれば元気でよろしいとなるあれだ。普通にしているだけで、偉そうといわていた。

ワダは背も高かった。力も強かった。クラスの女ボス的なポジションに置かれた。男子にはどんな暴言を言ってもいい奴認定され

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おばさんについて考えている

おばさんについて考えている

おばさんについて考えている。。

・・・・・・・・・

ワダはオフラインで人に会うときに、自分がおばさんであることを自覚していなかった。

仕事を始めたのが30代と遅く、40を越えてもまだまだ「頑張らなあかん」ポジションであると自認していた。しかし、だんだん周りはそう思っていないんだということに気づいた。

小さな仕事しかしていなくても、仕事をしていることと年齢で、上に置かれてしまうことがあるんだ

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憧れなくなったわけでは無い

憧れなくなったわけでは無い

女子力本で学んだ、パンツとブラジャーの色を揃えてましょう。から、パンツとブラジャーを全部黒にする(色は考えない)になり。いやいや、黒いものを肌に直接は運気が下がる(スピった)、からのベージュと黒が混在する下着となった。黒は汚れが目立たない。素材もスベスベよりしっとり綿がいい。尻は隠してなんぼだ。多分。

下着店で、手袋付けた手で胸を寄せて上げて、ブラジャーに詰めてくれると胸が大きくなる。「バストは

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女子を離れて(熟成下書き・12ヶ月もの)

女子を離れて(熟成下書き・12ヶ月もの)

若い女の子でなくなってしばらくたつ。気分は悪くない。すごく良い。

控えめにいっても今かなり楽しい。

正確には若い女の子でなくなってから、30代くらいから、人生はずっと楽しい。(日本にいたら30代なんてとっくに年寄りを自称・他称されているのかもしれない。ここではアジア系は若く扱われるので30代後半くらいから、シニョーラ(おばさん)とみなされ始めた)

もちろん身体は老化しているのを感じるし、いろ

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主婦/夫とお金とブロック

主婦/夫とお金とブロック

土曜日の夜に友人と出かけた。3年ぶりのクラブだ。テクノのイベントに行って朝まで遊んだ。

集合時間が11時というだけでワクワクと眠いが一緒にくる、そんなお年頃だ。普段ならとっくに寝ている時間。子どもは夫に任せてのお出かけ。

5年前だったと思うけど、「最近、クラブに行くことないよね」という会話から始まった夜遊びの復活。クラブが好きな人も限られているので、この友人達に会えたことは本当にラッキーだった

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美醜に関するコンプレックスは、今も全然消えないけど

美醜に関するコンプレックスは、今も全然消えないけど

美醜に関するコンプレックスは、40代になった今でも全然消えない。と最初に言っておく。

高校生の頃は美側の人間じゃなかったけど、自分のことに忙しすぎて男の子に選ばれたい!と思うことがあまりなかった。

モテたい!とか言ってたけど、それ以上に友達と遊んでいるのが楽しかった。共学なのに女子校のような生活をしていた。だから自分が可愛くない側の人間だとちゃんと自覚したのは、大学に入ってからだろう。

この

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自撮りと現実のギャップに震える

自撮りと現実のギャップに震える

ビューティー系のアプリが充実してきて、自撮りというか写真でいくらも盛れるようになりましたね。

その加工が、あまりにも自然に顔を明るくし、目をはっきりさせてくれるので、「いや、もともとそういう顔ですから」くらいの気持ちになったりします。

でも、それは現実ではなくて。その証拠に、何気ない瞬間にとられた、未加工の自分の姿。まじやばい。語彙力ゼロ。

半開きの口元、曲がった背中、くすんだ目もと。普段着

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怒ったり、主張したりできますか?

怒ったり、主張したりできますか?

怒りを表現するのが下手だ。ついでに主張も下手だ。

怒るべき時に怒ること。主張すべき時に主張すること。こういう訓練を受けていなかったなと思う。

日本にいる頃は、嫌なことがあれば、逃げていればよかった。やりたくないことや嫌なことは全力で逃げてさえいれば、そこに残った親切な人が嫌々だろうけどやっておいてくれた。

日本は嫌と言わない・逃げないように教育されて、嫌でも頑張ろう!をガチでやる人が多いから

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自分で自分を大事にするということ

自分で自分を大事にするということ

子どもを見ていて思い知るのは、子どもには「自分が、誰よりも何よりも大事に扱われたい」という強い欲求があるということだ。

兄弟がいればその兄弟よりも自分の方をたくさん見てほしい。常に「今の見てた?」と聞いてくるあれ。自分に注目してほしいというあれ

ストレートにぶつけられるその思いを、受け取ったりかわしたり投げ返したりするのが小学生の親のメインの仕事のような気がする。

その時期を越えると、「親も

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買い物を週に1回にした話

買い物を週に1回にした話

食料品の買い出しが嫌いだ。

私のアパートは市場の上にある。平日の朝(月曜から土曜)は、新鮮な野菜を家から一歩出るだけで買うことができる。とても便利な立地だ。

でも食料品の買いものに行くのが嫌いだ。ただただ面倒なのだ。生活に面倒と言う言葉を使うと美しく無いとは思うけど、できることなら行きたくない。

もちろん新鮮な生鮮食品を買うのは楽しい。トゲ付きのキュウリはないけど、花のついたズッキーニとか。

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年齢のこととか、あと60年あることとか。

年齢のこととか、あと60年あることとか。

クリスマスツリーを片付けた。もうすぐひな人形。五月人形はもっていない。

海外で生活していて思うのは、日本には年齢にまつわる行事・事柄が多いなあということ。

七五三・ 成人式・ 還暦・喜寿・米寿・先輩後輩・同級生・同期。 (一番大きな放送局の社員の人が、会社で「何年生」みたいな呼び方をしているとを聞いってワォと思った。「あいつは6年生(入社6年目)だから」とか。35年生までやんのかな・・)

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可愛がられなかったけど、大した問題ではなかった

可愛がられなかったけど、大した問題ではなかった

家族の面倒くささを存分に味わって家に帰ってきた。
七泊八日の里帰り。 子供が小さかった頃は2週間くらいは帰っていたから、これでもだいぶ短くなった。イタリアンが続いて胃が重い。

大学に行ったり仕事を始めたばかりの頃。自分より得をしてるように人ばかりが目に入った。有名人が何歳で何をしたみたいな本を読んで悶々としていたのも、多分この時期。 嫉妬ですよ、奥さん、嫉妬。

働き始めたら女子力とか気配りみた

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