新 :GhostGold( 日本語でラップする Rap Group)声・詞

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新 :GhostGold( 日本語でラップする Rap Group)声・詞

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敬愛する詩人の言葉(中国への道 1.5)

Life has its magic. People you meet is who you need to meet. Happened things are what need to be happened. So, live every moment in your life. Have a good golden week! ゴールデンウィーク前—— 度重なる中国渡航の延期に、さすがに気が滅入っていた時に、たまたまChị Phuongとメッセンジャーでやり取りをす

    • 中華の日々⑲ 東の男、香港で「ビッグマック指数」を思い知る

      海外旅行をしたことがなかった。 住んだことはあり、そして今も深圳に住んでいるのだが、海外旅行というやつは未経験だった。だから、冬休みに香港へ行くことにした。 香港は近かった。福田駅から西九龍駅まで、高速鉄道でわずか14分だった。 しかしながら高速鉄道に乗るまでは、初体験ということもありなかなか大変だった。まず、席はもちろん時間も指定して予約しなければならなかったので、かなり早めに福田駅へ行く必要があった。香港で弾きたくなった時のためにアコースティック・ギターを背負って行っ

      • 中華の日々⑱ 東の男、なんという新年

        1月ももうすぐ終わりだということに気が付いた。 元旦に震災の事を知り、深圳で愕然とした。 その後、こちらもいろいろとあり低調だった。 そんなこんなを昇華させた曲を、この3日ばかりギターを弾き狂って作っていた。それで少しは落ち着けた。 震災に触れないのもおかしいし、しかし触れるのもおかしい気がする。 まだカネを出していないからだ(出しても記そうとは思わないが)。 手短にいうと、私は「自分が渡したいと思う相手に直接カネを渡したい」と考えている。それでどうも募金という奴に踏み切

        • 中華の日々⑰ 東の男、おでん野郎に完敗する

          日本では安物のはずの200グラム瓶のインスタントコーヒーが約1600円する、そんなことに改めて気づいた、とある深圳の日の夜――私はGhostGold会議のためにSkypeを開き、その夜は東京在住のGhostとコンタクトを取った。 早々に私たちの話は音楽から脱線した。というのもGhostに近況を聞いたところ、「こども食堂を立ち上げたいと考えるようになった」と非常にカッコいいことを言ったためで、それはもう私としては「何を出すの?」と尋ねるしかなかったからだ。 「おでんを出した

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        敬愛する詩人の言葉(中国への道 1.5)

          中華の日々⑯ 東の男、落ち込んでカネについて考える。

          歳を取るにつれて図太さも増す。しかし、それでも落ち込んでしまうことはある。もちろん落ち込む理由はその時々にあるわけだが、それにしても(ああ、何となく、それでいてとてつもなくロウだ)という気分になる時がある。「それはバイオリズムが悪いんだ」と言ってくれた方が昔いて、それからは(そうか。バイオリズムの問題か)と少しは気楽になることができるようになった。生きている限りバイオリズムはあり、またバイオリズムはどうしようもないからだ。 だが、そうはいっても落ち込むのはきつい。故松本零士

          中華の日々⑯ 東の男、落ち込んでカネについて考える。

          中華の日々⑮ 東の男、不惑にして立つ

          中国人の同僚にバレた。 「ギターが弾けるんですね」 またこの時が来たか、と思った。 「ぜひ、クリスマスソングを――」 「いえ、その……」 いつもながら「弾けるが弾けない」という説明を試みることになった。 まったく楽器ができないという同僚に、私は言った。 「そんなあなたが、自分のギターを弾けるようになったようなものです。理論も用語もわからない。楽譜も読めない。でも、とあるきっかけで弾き始めて、コードの勉強もせずに弾き続けて、しかも好きになったから狂ったように弾きまくって…そした

          中華の日々⑮ 東の男、不惑にして立つ

          中華の日々⑭ 東の男、「おまえだったか」とつぶやく

          中国は深圳の公園でギターを弾き始めてからというもの、どうにも虫刺されに悩まされてきた。蚊はもちろんながら、わけのわからない虫に足のくるぶし周辺を刺されまくり、これが猛烈に痒いわ刺された跡がなかなか消えないわで非常に嫌なものだった。刺された後の就寝時に寝ぼけて掻きむしってしまい、「いかん、下手したら感染症のおそれがある」と我に返って寝られなくなるなどの弊害もあり、ともかくたまったものではなかった。「ダニか何かだろうか」とウェブで調べてみたのだが、どうもそういうわけでもないらしか

          中華の日々⑭ 東の男、「おまえだったか」とつぶやく

          中華の日々⑬ 東の男、とんでもない贅沢に驚愕する

          気づいてびっくりした。 というのは、私は北京ダック鍋を毎晩のように食べているわけで、これだけでもびっくりだ。 というのに、さらにその鍋のスープをそのまま酔い覚ましに飲んだり、茹でた麺と合わせてラーメンにして食べている。 とんでもないことだ。 今夜も北京ダック鍋をつつきつつ、本国ニッポンのニュースを見ていたところ、「六本木のすっげーお高いけれどその価値のあるラーメン2100円!」という記事を見つけた。「惜しげもなく大量の軍鶏や金華ハムで出汁を・・・」ということで、「こいつは

          中華の日々⑬ 東の男、とんでもない贅沢に驚愕する

          中華の日々⑫ 東の男、深圳中央公園でガンギマる。

          今週は明らかにバイオリズムがダメだった。 ということにしておけばダメな一週間の説明がつく。 というわけでそういうことにしておいて、公園でギターを弾いた。 寝不足と下痢で、とんでもなくフラフラの始まりだった。 もう、何も考えられない。 でもギターを弾きたい。 自分でもよくわからない。 それで、とりあえず外に出た。 そして自転車に飛び乗った。 そして公園に着いた。 それから弾く場所を探した。 凧あげをしている男の子がいて、父親がいた。 (とりあえず、ここではない) 最低限の分別は

          中華の日々⑫ 東の男、深圳中央公園でガンギマる。

          中華の日々⑪ 東の男、アナーキー広場を経由して女の子たちから花をもらう

          収入面などでは条件を満たしていたので、中国に飛ぶ前ぐらいまでは弱者男性を名乗ってみていたが、どうもしっくりこなかった。中国で買ったギターのブランド名がEastmanだったので、以来「東の男」を名乗ることにした。そんな今日この頃。 行ってみるかと来た深圳の大公園では、当初はギターを弾く気はなかった。というのは、予想していたよりも遥かに穏やかかつ爽やかな雰囲気だったからだ。子連れの家族が非常に多かったが、それ以外も老若男女まんべんなくおり、みな笑顔で晴天の公園をエンジョイしてい

          中華の日々⑪ 東の男、アナーキー広場を経由して女の子たちから花をもらう

          中華の日々⑩ 東の男、野生のギターにつき

          私のギタースタイルは自分で言うのもなんだが異端の部類だ。 といおうか、私はギターをまっとうに学んだこともなければ、練習したこともない。 究極的にいえば、私はギターを知らない。 楽譜は読めない。タブ譜はわかるが、面倒でちゃんと弾こうとしたことがない。他人のコピーをするなど考えたことがなかったからだ。弾き始めから、自分の曲を作る事しか考えていなかった。15歳まではギターの単弦弾きかベースで作曲していた。それからパワーコードを弾けるようになった。 それでパワーコードでバラッドを

          中華の日々⑩ 東の男、野生のギターにつき

          中華の日々⑨ 東の男、深圳の開拓に乗り出す

          ギターショップのオヤジがやって来るまでの時間を活かして、私は通訳を務めてくれた人に「美団」という巨大企業のアプリの登録を手伝っていただいた。そのおかげで、やっとシェアサイクルを利用できることになった。ギターを手に入れ、おまけに自転車にも乗れるようになったということで、こうなるともうこのバカ――もとい東の男は止められない。 「さあて、ギターを弾く場所を探そうかい」 外に飛び出し、美団の黄色いシェアサイクルを探した。あった。スマホでQRコードを読み取ると開錠する未来仕様。しかし

          中華の日々⑨ 東の男、深圳の開拓に乗り出す

          中華の日々⑧ 東の男、深圳でギターを買う

          日曜日の朝。激烈な二日酔いで目覚めた。 ギターを買うことにしていた。 (もう、来週でいいや) と思ったが、通訳を買って出てくれた人がいた。 それで起き上がり、シャワーを浴びた。 吐き気をこらえながら街を歩いた。 (いつもこんなことを繰り返している) 早めに待ち合わせ場所に到着したので、コンビニで飲み物を買った。 ラリっていると判断もラリる。青色のゲータレードのラベルには小さく【ラズベリー味】と書いてあった。なんとも言えない味のそれを飲みながら、脂汗にまみれて巨大なビルを眺めた

          中華の日々⑧ 東の男、深圳でギターを買う

          中華の日々⑦ 北京ダック鍋の日々

          中国に渡る前、【昔からごちそうとして知っているが、食べたことがないもの】として私にはもはや信仰に近い北京ダックへの思い入れがあった。激烈な低収入とはいえ、べつに食べようとすれば食べられたはずだが、「よし、明日こそ食べに行こう。店も調べたし」⇒「・・・面倒くさいからいいか」を繰り返し、だから口にしたことがなく、口にしたことがないからこそ【いつか食べたい北京ダック】となっていったのだった。 その北京ダック、中国の方々から「そんな特別なものじゃないですよ。私は週に数回食べています

          中華の日々⑥ 昴と私

          谷村新司先生が逝去された。74歳だった。 谷村新司先生について知っていたことは、歌手であるということ、それに見るだけでも優しいお人柄であることが知れるということぐらいだった。実はちゃんと聴いたことがなく、訃報を機に私は「昴」を中国のビリビリ動画で初めて視聴した。 (ああ、本当の歌手だ) と思った。なにもかもが突き刺さって、打ち震えるほど感動して、もう泣いてしまって泣いてしまった。 気に入った曲に出会うとパラノイア的に聴き込む私は、ビリビリ動画で狂気のごとく谷村新司先生の、主

          中華の日々⑤ 自衛としての自炊

          いい悪いではなく、外に出たくない日がある。 もっと正確に言えば、外に出て人と関わる気力も勇気も出ない日がある。 そういう日のために、冷凍の餃子を買った。 コンソメと醤油も買った。 小葱も買った。 中国語ができれば外に出たくないなんて思わないのだろうか。 と思ったが、日本にいた時も外に出るのが億劫な日がバリバリにあったことを思いだした。 年の半分くらい、いや、おそらくはもっと。