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「書くのがしんどい」 竹村俊助


大切なのは、「書こう」とすることではなく「伝えよう」とすることです。


「書くのがしんどい」 竹村俊助


この本の表紙を
一枚めくった
その右側に
大きな文字で
こう書かれていました。

書くな 伝えろ。


その言葉を目にしたとき、高揚感が高まってきました。かつてブルース・リーが「燃えよドラゴン」の映画の中で「考えるな 感じろ」と言ったときのように。


そのあとの「敵から目を離すな」という台詞にあったように、本のページから目を離さず、五感を研ぎ澄ませて読みました。


文章は書こうと思えば、誰でも書くことができます。

でも

続けて書くということが
どれほど難しいことか
どんなに大変なことか

「note」や「ブログ」や「twitter」に毎日書いている人を見ると、いつも感心しています。「すごいなぁ」と! 

書くことが習慣になっている人は、書くことが好きだからいいんです。

そうではない人、つまり、書きたいけど何を書いていいのかわからない。書くことがない。あるいは、うまく書けない。書いたけど読んでもらえない。書くことが続かない。

そんな方にこの本はとても有効であり、書くモチベーションになります。

竹村俊助さんは本の編集者として文章に関わってきた中で、よくこんな相談を受けるそうです。

「うまく書けないんですが、どうすればいいですか?」


まず書こうとしたとき、自分の中から文章を生み出そうとする人が多いのだと竹村さんは言います。

この「生み出そう」というメンタルがそもそも間違っています。実は自分の中には何もないのです。

(中略)

大切なのは、「書こう」とすることではなく「伝えよう」とすることです。


そのためには、「作家マインド」から「編集者マインド」に切り替えることがいいそうです。


書くことがないと悩む人は、上記のように「自分のこと」を書こうとします。自分の内側にコンテンツを持とうとしているのですね。

自分のことを書こうとしても限界があります。自分の内側ではなく、外側に目を向けるといいそうです。人から聞いた話や、取材して得たものを書いてみる。それを伝えようとすることです。

日頃使っている「メール」や「LINE」は、書こうとはせず、何かを誰かに伝えようとするからスラスラ書けるんですよね。

まずは書いてみる。


何を書いていいかわからないときは、テレビや映画の感想でもいいし、本のレビューでもいいし、今日人と話したことや、聞いたことでもいいそうです。一度ザーッと書いてみて(作家マインドで)、あとで読み返して修正すればいいのです。編集者マインドで。

そのほかにも

伝わらなくてしんどい

読まれなくてしんどい

つまらなくてしんどい

続かなくてしんどい


とにかく「書くのがしんどい」を解消する秘訣が満載です。もう書くのが楽しくなるのは間違いありません!


この本を読んでいて、今まで意識してなかったことがたくさん書かれていました。


簡潔に書いたと思っていたのに、読み返してみると、ダラダラと長い文章を書いていることが多くありました。


あらためて、そのことがよくわかりました。


そのうえで、意識しなければならないのが編集者マインド。

削ることができるものは、なるべく削る


そうすると、文章がスッキリするんですよね。スタイリッシュになります。


例文がありましたので、引用します。

朝起きると、空が晴れていて、本当に気持ちよかったので、私はうちで飼っている犬と一緒に家の近くの公園を散歩して歩いた。

        ↓↓↓

朝、晴れていて気持ちよかった。愛犬と近所の公園を散歩した。


どうでしょうか?


このように例文が多くあり、スッキリとリズミカルで読みやすくなる方法が一目瞭然でわかります。

この1冊を読むだけでも、わかりやすくて、読んでもらえる文章を書くことができます。

それを踏まえて、あとは自分なりの文章を構築していけばいいのです。

そのときに役立つ
あなただけのメッセージ
それが文章の「サビ」です。


「これが言いたかったんだ!」
という読み手を落とす決め技なんです。


サビをつくる「コツ」は言い切ることなのだそうです。

やる気のないときほど、仕事をすべきだ。


のように。

珈琲は私にとって欠かせない存在なので
「人生のパートナー」なのかもしれません。

        ↓↓↓

珈琲は「人生のパートナー」です。


ここぞというときに、「サビ」を入れる。


それがあなただけのメッセージになり、
読み手の心を虜にするのです。



【出典】

「書くのがしんどい」 竹村俊助 PHP研究所


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