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動乱期。人心掌握。優生思想。多様性。

実子がいない人は自分の死後の社会や国や世界に対して情熱を抱き難い。結婚していても実子がいない人は多く、伴侶すらいない人も多くなっている。
少子化の問題は単純に現役世代の割合が減ったり人口減少の問題だけではなく、社会や国や世界に対してどうでもいいと思う人達が増えていく事だろう。

だからあくまで理想としては、機能不全家族育ちで虐待を受けた人達や虐めを受けた人達や、氷河期世代などを救った上で国家再建をする必要があるが、現状そういう流れは出来ていない。現実的な時間や資本が不足していたり、やりたくても出来ない戦後の制約もある。
またそういう人達を支援するのは左派やリベラル系統が多く、山本太郎さんは一定の人心掌握という結果を出している。動機がどうであれ効果的である事が実証されているのだから、愛国保守派がやってもいい話となる。
肝心な芯の部分を絶対に譲らず護る為に、それ以外は柔軟にしていかなければ願望は成就しないだろう。
人心掌握については呉起の「吮疽之仁」が有名ですね。

人生に絶望している人の中には安楽死を望む人達も相応におり、優生思想を肯定して私は劣生であるから邪魔でしょう?安楽死施設を日本にという主張をする人達もいる。
そういう人達にとってはムーンショット計画など仮想世界の方が幸せと思いもするだろうし、20年くらい前からネトゲ廃人なども話題になっている。
また匿名掲示板では、苦労知らずの人に不幸が起きるとメシウマ(他人の不幸は蜜の味、他人の不幸で飯がうまい)と話題にされる事も昔から多々ある。

優生思想は悪いとの考えが社会一般的ではあるが、生物の構造なり設定なりが優生思想的でもあり、食や異性は競争や適者生存があり、人類は更に貧富や賢愚や美醜や身体能力や性格の良し悪しなど様々な競争にさらされてもいる。
そのような競争自体が悪いものとの価値観からヤマギシ会なども世の中にはある。

優生思想の問題点は矜持の枠をはみ出た傲慢さによる自滅や、遺伝子の多様性を保全し続ける事で全滅を予防する事が難しくなる。現代では様々な障害と言われている特徴も、後の世には必要な特徴となっているかも知れない。
また多様性や環境問題などを逆手に取った謀略も多々起きている。

行動する事が大事とよく見聞きするが、やみくもに行動しても浪費になる事も、人それぞれ向き不向きも。
また皆が同じように行動は全体主義だし、同じようにやらなければいけないとしたら皆が総理の立場を体験しなければいけなくなる。
人類社会の問題を解決しようとしたら、それ以外は全て捨てなければくらいの覚悟や必要性、そこまでしてやりたいとは思えない。また一部の人達が過剰努力をして何とかなる問題でもない。

人間に完全悪もいなければ完全善もいない。観る人によって好ましいか好ましくないか。冷酷な独裁者も凶悪な犯罪者も昔は赤子であった。心の栄養を受けて改心する事もある。虐待や虐めや嫉妬攻撃などをする人も心の栄養不足の症状でもある。
現在の世界情勢も、各々が当人視点では善と思う事をしていると思う。

田中角栄「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢になった時はとても危ない」
「戦争」を「逆境」と言い換える事も出来ると思い、昨今の情勢に対する日本人の警戒心や慎重さの低さが浮き彫りになっている。


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