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あなたは『夜明けの雨』と聞いて『何色』を想像しますか?

このnoteは、いつも聴いている『 アレクサンドリア』というラジオ番組内の『大人のサードプレイス』というコーナーで特集された”アーティストの世界”に触れて自分が感じた事を書き残している随想録です。

『夜明けの雨は、ミルク色』。

この言葉は、荒井由実さんの『雨の街を』という楽曲の中にある歌詞の一部です。

この曲がラジオから流れてきた時、私はパソコンの手を止め耳をスピーカーに集中させました。
そして『夜明けの雨は、ミルク色?』それってどんな色だ?
とパソコンの奥に見える窓に目をやり、夜明けの時間をイメージしました。

すると、夜が明け朝が来るあいだの時間、つまり『夜』と『朝』のどちらでも無い時間が脳内に浮かび、荒井由実さんの世界観に意識を預けました。

聴き進めていくと、夜明けの雨という描写と同じくらいに、戻りたいけど前に進みたいといった気持ちの揺らぎを意識させる楽曲でもあるように思えて来ました。

もし『雨の街を』を一度も聴いた事が無い人はぜひこのタイミングで聴いてみて下さい。
雨の日の薄暗い朝、そう、今の6月の梅雨の時期にピッタリと思える楽曲です。


唯一無二のノスタルジーな世界観。

楽曲を聴いていて、気持ちが暗くなるかと言うとそうではなく、逆に不思議と心が前に進もうとする曲であると私は感じました。
その理由は、やはり荒井由実さんの言葉で作りあげる歌詞がそう感じさせるのだと思います。

荒井由実さんがつくる「郷愁」や「懐古」「追憶」といったノスタルジーな世界観を感じつつも、前に進む為に一歩を踏み出そうと思える歌詞と、ピアノの音色が心の琴線に触れてきます。

『決心』と『揺らぎ』の曖昧な感情。

誰かやさしく
わたしの肩を抱いてくれたら
どこまでも遠いところへ
歩いてゆけそう

引用:『雨の街を』作詞・作曲:荒井由実

歌の中で上記の歌詞が何度もリピートされているわけですが、そこには『ここでは無い何処かへ前に進む決心はしているのだけど、一歩を踏み出す勇気が持てず、誰かに後押しをして欲しい』という感情を表現しているように私は思いました。

荒井由実さんは、誰もが一度は経験した事があるこの『決心』と『揺らぎ』の曖昧な感情を、言葉と音楽を通して独自的に表現されているように感じ、私の心に響きました。

なぜ私の心に響いたかと言うと、、、
やはり今、自分自身が『決心』と『揺らぎ』の間にいるような感覚を持つ時があり、共鳴する部分があったのだと思います。

『夜』が過去とするなら『朝』は未来。

荒井由実さんの『雨の街を』という楽曲からは、過ぎ去ってしまいもう戻る事のできない時代や時間を懐かしみながらも、現状を変えて前に進む為の静かな応援歌のように感じました。

そして、この楽曲が人によっては『自分が本当に描きたい未来』へいざなう後押しになり得るのかも知れません。

今度、雨の日に早起きして『夜』と『朝』の間の特別な時間である『あわい時間』を感じながら”雨の街”を歩きたいと思います。

私には夜明けの雨は何色に見えるのでしょうか。

追伸

このnoteは、いつも聴いている『 Otona no Radio Alexandria(大人のラジオ アレクサンドリア)』というラジオ番組内の『大人のサードプレイス』というコーナーで特集された”アーティストの世界”に触れて自分が感じた事を書き残している随想録です。

私はこの番組のファンでリスナーです。
以前、アレクサンドリアというラジオ番組の魅力についてnoteに書き残しましたので是非あわせて読んで頂けると嬉しいです。


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