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studio zero代表 / 産業と社会の変革を加速させる / サービスサイト:https://zero.plaid.co.jp/ コーポレートサイト:https://plaid.co.jp/

最近の記事

学び_Xデザイン学校アドバンスコース2023#9

今月のXデザイン学校アドバンスコース9回目講義の学びや感想を今回も記載していく。 本日のアジェンダ) 前半: UXデザイン評価、ビジネスデザイン評価、デザインプレゼンテーションの講義とワークショップ 後半: パーソナルまたはチームのテーマや課題に関するディスカッションとアドバイス ーーーーー 学び/感想メモ) 従来のデザイン評価をする人は「こちらが評価してあげる」というスタンスが強かったが、今後は「ユーザーに伴走しながら一緒に評価をしていく」というスタンスが重要になって

    • #78 塩鉄論

      “塩鉄論”を読了。 漢時代において武帝が施行した「塩、酒、鉄の専売」などの財政政策の存廃について、宣帝のときに朝廷で行なわれた会議の討論内容をまとめている内容。 政府側の主張では商業・塩・鉄の専売は次の3点(「財政的意義」「経済政策的意義」「政治的意義」)があるとして、賛成の立場をとっていた。 反対に、賢良・文学は反対の立場をとっていた。理由として3点(「専売は国家が民と利を争うもの」「官吏の商人化による汚職が横行してしまう」「官製品は画一的であり農民にとって不便である」)を

      • 学び_Xデザイン学校アドバンスコース2023#8

        今月のXデザイン学校アドバンスコース7回目講義の学びや感想を今回も記載していく。 本日のアジェンダ) 前半: 組織デザイン、コミュニティ、デザイン文化、共創デザインの講義とワークショップ 後半: パーソナルまたはチームのテーマや課題に関するディスカッションとアドバイス ーーーーー 学び/感想メモ) 「HCDやUXのプロでも自分たちの組織がHCDやUXを理解してくれない!」というシーンがあるとのことで、デザインを体系的に学んだ人間であれば顧客体験をデザインするだけでなく組

        • #77 貞観政要

          “貞観政要”を読了。 唐時代の太宗がどのような視点で政治をしていたのか?に関して臣下との会話の代表的なエピソードがまとまった内容。 「貞観」という中国史においてレアな平和な時代における「守り」の重要さ/難しさをリーダーとそのフォロワーたちの会話を通して深く学べた。 太宗は有能な臣下を集めた上で自分に対する指摘を快く受け入れ続けた点が印象的。 非常に面白かった! 一方で、太宗といえど高句麗のような身近な外敵や後継者問題に悩まされていたという事実は興味深い。 学びは多い中で特に

        学び_Xデザイン学校アドバンスコース2023#9

          #76 韓非子【第四冊】

          “韓非子【第四冊】”を読了。 四冊目をようやく読み終えた。 今まで読んできた中国の古典の中で、老子と並んで韓非子の内容が切れ味が良くて面白かったな〜。 徹底して、背景・事例を取り上げながらバシバシと人を信用しすぎることに対して警鐘を鳴らして、法を活用しながら臣を統率しながら国家を統治することに集中しなさい、と強く訴えている内容。 学びは非常にある中で、特に印象に残ったのは下記の3点。 そもそも法令を定めるのはそれによって私ごとをやめさせるためである。法令がよく実施されれば

          #76 韓非子【第四冊】

          #75 韓非子【第三冊】

          “韓非子【第三冊】” 君主論のような内容がまだまだ続いている内容でこれまた興味深い! 人の考えは変わりすぎるものと決めた上で、変動が激しいものを信じて政治を行うこと自体間違っているということを大前提として論を展開している内容が続いている。 3冊目ともなると段々とこの思考法を理解できてきた。 言い切り口調が非常に面白く感じてきた。 特に印象に残ったのは下記の3点。 人のためにしているという心を持っていると、人を責めたり恨んだりすることになる。自分のためだと思えば、事は順調に

          #75 韓非子【第三冊】

          #74 韓非子【第二冊】

          "韓非子【第二冊】" 最初から意外な発見あり。 最古の老子の解説本という説明文があり、本書は老子の各章に対する韓非子の解釈/解説を載せている内容。 それぞれ性善説/性悪説でスタンスは異なるが、老子は孔子と異なり、先王ではなく天/道理に準じているスタンスのため、「人」を基準にしていない両者は意外と共通項が多いんだな〜と認識した。 また、本書の後半では、君主として気をつけなければならないポイントを事例を交えながらズバッと書いているため、純粋に学びになる。 今までの経営シーンを起

          #74 韓非子【第二冊】

          #73 韓非子【第一冊】

          "韓非子【第一冊】"を読了。 諸子百家を読み進めていきながら、ようやく本書を読む前提知識がなんとなく身についたタイミングが来たので韓非子をチョイス。 信賞必罰の徹底や君が臣にどのようなスタンスで向き合うべきなのかなどについて丁寧に解説している内容。 人の言動の背景をズバッとついた上で、人/感情を信用せずに法律/フレームを信用せよ、と強く説いている。 以前どこかで「人というあやふやな存在/感情に期待しすぎないことが重要」というフレーズを聞いたことがあったが、まさにその部分を喝

          #73 韓非子【第一冊】

          #72 資治通鑑

          "資治通鑑"を読了。 「後漢の党錮の禁(その後”黄巾の賊”に繋がる)」「南北朝時代の侯景の乱」「大唐帝国の安史の乱(楊貴妃はじめ楊一族や安禄山)」の3つの事例の詳細を解説している内容。 特に印象に残ったのは「智伯の破滅は、才すなわち才智ないし才能が、徳すなわち徳性ないし人格に優越したからである」というフレーズ。 リスキリングや人的資本経営というキーワードが賑わい、スキルや才能を優先した人材獲得・事業推進が更に加速しそうな現代に対する警鐘的メッセージだと感じた。 スキルや才

          #72 資治通鑑

          学び_Xデザイン学校アドバンスコース2023#7

          今月のXデザイン学校アドバンスコース7回目講義の学びや感想を今回も記載していく。 本日のアジェンダ) 前半: UXプロトタイピング、ビジネスプロトタイピング、体験プロトタイプ、社会実験の講義とワークショップ 後半: パーソナルまたはチームのテーマや課題に関するディスカッションとアドバイス ーーーーー 学び/感想メモ) Bill Buxton氏(ユーザーインターフェース研究の父と言われる) スケッチとプロトタイプの違い この場合のスケッチは、絵のことではなく、簡

          学び_Xデザイン学校アドバンスコース2023#7

          #71 菜根譚

          "菜根譚"を読了。 儒教、道教、仏教の3つを極めた、明時代末期に洪氏が記した哲学書。 スキルよりも道徳の重要性を繰り返し語っている内容で、どのフレーズも重みがある内容。 諸子百家の有名どころを読んでいたこともあり、当然ながら関連する内容が頻出して、より一層自分の中に入ってくる感覚があった。 学びは当然多かったが、特に印象に残ったのは下記の3点。 人間は平素、常に耳には聞きづらい忠言を聞き、常に心には思い通りにならぬことがあって、それでこそ徳に進み行を修めるための砥石となる。

          #71 菜根譚

          #70 墨子

          “墨子"を読了。 改めて中国の古典を学ぼうと思い、儒教の四書をひとまず読み終わっていたのでまずは他の諸子百家を読みたくなり、墨家をチョイス。 儒家の家族や長たる者への偏愛を批判し、兼愛論を唱えた墨家。 実利的な会話の進め方が展開されている内容で儒家が唱えている内容を都度批判していく形を展開している。 想定以上に実利主義を展開をしているので、これはこれで個人的に好みの考え方! 特に印象に残ったのは下記の3点。 十論 墨家は行為を受ける側の利不利にのみ注目して、行為者の内なる

          #70 墨子

          #69 サラ金の歴史 -消費者金融と日本社会-

          “サラ金の歴史 -消費者金融と日本社会-”を読了。 メンバーのオススメ本ということで読んでみた! ここまで丁寧に日本の社会/経済の流れに沿う形でサラ金の一連の栄枯盛衰を丁寧にまとめているとは、、驚き。 サラ金各社のターゲットユーザーの心理に入り込む創意工夫が驚異的だった。 個人的にはサラ金は論外派だけど、この創意工夫は商売人として目を張るものがあると思った。 特に印象に残っている学びは下記の3点。 中でもサラ金は、銀行などに先行して零細な個人に金を貸すための金融技術を蓄積し

          #69 サラ金の歴史 -消費者金融と日本社会-

          #68 風土

          "風土"を読了。 まちづくり関連の本を読み進めていく中で、まちのイメージを決めている地域や人々自身について思考を深めたいと思い、比較文化論の名著である本書をチョイス。 世界の各地域を「モンスーン地域」「沙漠地域」「牧場地域」の3類型に分類し、それぞれの環境を風土と定義した上で、各地域の人間性について筆者の独自解釈を語っている内容。 ところどころ”ほんとかな?”と思う箇所が見受けられたので、本書に書かれている全てを鵜呑みにはできないけど、こういう切り口で仮説を語ること自体が面白

          #68 風土

          #67 見えがくれする都市

          "見えがくれする都市"を読了。 都市論を学ぼうと思い、今度はこちらの本をチョイス。 東京という都市について民俗学などの観点から分析されている内容で非常に面白かった! 「中心-区画」↔︎「奥-包む」という対立構造で都内のそれぞれのまちについて事例を取り上げながら解説している内容。 本書の中で特に印象に残ったのは下記の3点。 日本人は、見えないところに「奥」を見、また感じ取ってきたのと同様に、日本人の領域感覚の中で「すき間」は、全体構成の中で積極的な意味が絶えず賦与されてきた。

          #67 見えがくれする都市

          #66 建築の多様性と対立性

          "建築の多様性と対立性"を読了。 前回読んだ本に続いてヴェンチューリの名著をチョイス。 コルビュジェが純粋なものを賞賛していることについて、「単純性がうまく作用しないと、ただ単純さが残るだけである。あからさまな単純化は味気ない建築を意味するのだ。より少ないことは退屈である」という正反対の視点からコメントを述べているが、その実、両者の主張は補完関係にある点が面白い。 そして、ヴェンチューリは”統合”について、「排除によって達成される安易な統合」よりも「包合によって達成される複

          #66 建築の多様性と対立性