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「手書き」のススメ〜私が5年間、毎日欠かさず続けていること〜


欠かすことのできない私のルーティン

日記を書くこと。
それは、私が毎日欠かさず続けているルーティンのひとつだ。

一日の終わりに、その日に起こった出来事はもちろん、考えたことや感じたことなどを思いのままに書き綴ることが、寝る前の私の習慣となっている。

書き始めると、平気で1時間くらい書いていたりする。
そのせいで、寝るのが遅くなってしまうことも度々だ。
ここまでいくと、あまり褒められたものではないけれど、どうしてもやめられない。

2019年3月3日からスタートして、今日でちょうど5年。
欠かすことのできない、私の大切なルーティンなのである。


メリットだらけの「手書き」を楽しむ

普段の執筆はパソコンをメインに使用しているけれど、「手書き」というのもまた楽しくて、なんかいいよね。

パソコンだと容易に書き直しができるけど、ペンだとそれができない。一発勝負の緊張感というのも、なかなかいいものだ。

社会人になってからというもの、手書きで文章を書く機会がめっきり減ってしまった。

事務職をやっていたころはまだ書く仕事が多かったのだけど、ITエンジニアになってからは、ほぼ一日中パソコンとにらめっこ。電話対応だとか打ち合わせだとか会議だとかでちょこっとメモを書く程度で、ちゃんとした文字を書くのは自分の名前を書くときくらい。そんな状況がずっと続いていた。

書かなくなると、漢字を忘れて書けなくなってしまうかもしれない。そんなのは嫌だ。そんなカッコ悪いことは、どうしても避けたいと思った。

小学生のときからずっと、国語だけは誰にも負けないくらい得意で、もちろん漢字も得意だった私。高校時代に全校をあげて定期的に実施されていた漢字テストでは、すべて満点という偉業を達成したほど。

日記を書き始めたころは、正直ちょっと不安だったけれど。

「お、まだまだちゃんと書けるやん!」

ちゃんと手が覚えてくれていたことに安心した。自然とペンが走る。
いやー、書けるもんだね。

こうやって自発的に「書く」という行為を楽しむのって、とっても大事なことだなって思うんだよね。


私の愛用のノート

発達特性のある私には、感覚過敏がある。
視覚過敏(光過敏)がいちばんひどいかな。

とにかく、まぶしいのがめっちゃ苦手!

直射日光、蛍光灯(LED含む)、パソコンやスマホのディスプレイなどなどが、とってもまぶしく感じられて、めちゃくちゃ疲れやすい。
外出時には、日傘・帽子・メガネが必須だし。

「白いもの」も大の苦手。白い壁、白い机とか。

だから私は、会議室と会議そのものが大嫌い。
会議室って、白い壁と白い机だらけだから。
そんな部屋にいると目がチカチカして頭がクラクラして……そんなんで長時間じっとして人の話なんか聞いてられっか!!!

会社員時代は、これが本当に苦痛で苦痛で、たまらなかった。

この感覚を経験したことのない人たちには、説明したところでおそらく理解はしてもらえないだろう。だが、感覚過敏の強い私のような発達さんにとっては、これはもはや苦行でしかないのだ。
それだけでも理解してもらえれば、私たちはずっと楽になるんだけどね。

なんでこんなにまぶしいのが苦手なんだろうって、ずっと思ってた。
病院で診てもらっても、ずっと原因不明で。「どこにも異常はありませんね」って言われる。
毎年受ける健康診断でも「羞明」って書かれて、それで終わり。

自分に発達障害があるとわかって、やっとその原因がわかって腑に落ちたし、本当にスッキリした。
それでようやく、自分にあった対処ができるようになった。

「白いもの」は、光を反射して目に刺さってくるように感じる。

電子機器に関しては、できるだけ輝度を落とすか、ダークモードを使用するようにしている。
アナログだと、白い紙も苦手。だから、白いノートも使わない。やっぱり目がチカチカしてくるから。

そんな私がふだん使っているのが、ミドリのMDノート。
目にやさしいクリーム色で、デザインもシンプルで使いやすい。
サイズ展開も罫線の種類も豊富で、めっちゃおすすめ!

私は罫線もちょっと苦手なので、もっぱら無地のノートを愛用している。
このノートに日記を書き始めて、5年が経つ。
今年の2月で、9冊目に突入した。

発達特性のある方には、mahora(まほら)ノートもおすすめしたい。

mahoraノートは、発達さんたちの声から生まれたんだって。
目にやさしい、レモン・ラベンダー・ミントの3色展開。

現時点では無地のノートは販売されていないようで。残念。
無地のmahoraノートが発売されたら買うわ!

このような「目にやさしいノート」が学生時代に存在していたら、どんなに快適だったことだろうね。


私の愛用のペン

私のお気に入りのペンは、uniこと三菱鉛筆の「ジェットストリーム」。

ジェットストリームは、
「クセになる、なめらかな書き味」がキャッチコピーの油性ボールペン。

そのキャッチコピーに違わず、書き心地はバツグン!
「もう他のペンは使えない!」ってなくらい、私の大のお気に入り。

私はこれを3本持っていて、それぞれのシーンで使い分けている。
それぞれでまったく違う書き味を、楽しみながら書いている。

まず、外出先で使う用にはコレ。
4色多機能ペンの0.7mm。

この1本を、かれこれ10年以上愛用している。
人に貸してあげると「これ、めっちゃ書きやすいですね!」って、よく言われるんだよね。でしょでしょー!

家でのメモ書き用には、
同じく4色多機能ペンの0.38mm。

そして、日記用にはコレ!

ジェットストリームの最上位モデル、「ジェットストリーム プライム」の3色ボールペン。限定色のシャンパンゴールドを愛用。
0.7mm、0.38mmときて、これは0.5mm。

このシリーズは、ボールペンにしてはかなり値が張る。替芯も、他のジェットストリームと比べてちょっとお高い。
そして消費も早い。毎日書いてたら、インクがすぐ無くなる。私の場合、1か月と持たないくらいだ。

だけど、この高級感が、すごくいいんだよね。
ちょっとリッチなペンを持つと、なんだかリッチな気分になれるから。


トレーニングとして、書く

私は10代のころからもの書きを志し、「いつか作家になる」ことをずっと目標としていた。
私にとってそれは「夢」ではなく「目標」だった。

小学校・中学校・高校でずっと文章力を褒めちぎられ、先生たちに「作家になれ」と勧められていた私は、「私だったら絶対なれる!」と信じて疑わなかった。

私にとって「作家」とは、遥か雲の上の存在なんかではなく、頑張ればいつかは手が届くもの。私は本気でそう思っていた。

「40代までに作家になる!」と自分で決めていた私は、それに向けて準備を始めることにした。
いざ本を書くとなったときに、文章力が衰えていたら困るから。
勘が鈍らないように、毎日文章を書こうと決めた。

そうして、日記を書き始めた。
それが作家になるためのトレーニングにもなる、と考えて。

なので私は、箇条書きなどではなく、日記も「ちゃんとした文章」で書く。
後で読み返したときに、物語として読めるように。

人は、忘れる生き物だ。
いま考えていることも、想っていることも、時間が経てばいずれ忘れてしまう。

私はそれが惜しくて、それらを書き留めておきたいと思った。
その一瞬を切り取って遺す、スナップ写真のような感覚だろうか。

読み返すと、自分なのに自分じゃないみたいな感覚に陥ることがよくある。
自分が書いたはずなのに、書いたことをもうすっかり忘れていて「え、これ書いたの私!?」ってなっちゃうのも、なんだかおもしろい。

人は、どれだけ忘れていく生き物なんだろう。
悲しいけれど、すべてを記憶してはいられないから。
その瞬間その瞬間に、何を考え、何を想ったのかを、できるだけ鮮明に、忘れないように記録しておきたいと思った。

このノートは、私の日々の成長記録であり、想い出のアルバムだ。
自分の思考や感情の移ろいを詳細に書き記した精神安定剤のようなものでもあり、目標を実現させるための夢ノートでもある。

そして、このノートが、そのまま私のネタ帳にもなっている。

noteやSNSに投稿している文章も、このノートが元ネタになっていることが多い。
もちろん、アスペルガーな私のやらかし人生を出版できたのも、このノートのおかげだ。

何ものにも代え難い、私だけの頼もしい相棒なのである。


自分の感情と向き合うために、書く

私にとっては「書くこと」そのものが癒しだ。

その日にどんな出来事があって、それに対して自分がどんな対応をとったか、どんな人たちとの関わりがあったか、どんな話をして、何を得られたか、どんな感情だったかなどを、とにかく書く。

自分の感情に向き合うことで、精神安定の効果が得られる。
よかったことや楽しかったことだけでなく、モヤモヤを感じたことなどもすべて書き出す。そうすると、スッキリする。
書くだけ書いて、布団に入ったら、嫌なことは一切考えない。それでぐっすりだ。

睡眠不足だったり、体調や気分が優れない日の日記は、めちゃくちゃ乱れる。

「きれいな字だね」とよく褒められる私の字も、そんなときはちょっと崩れる。
文法もちょっと変な感じになりがちで、あんまりイケてない文章になる。

文字や文章には、その人の心身の状態がそのまま現れてしまうということがこれでよくわかる。これは手書きだからこそ、味わえるものだ。

そして私は、日記のなかでいつも、自分を褒め、自分を鼓舞する。
「できなかったこと」よりも「できたこと」にフォーカスするのがポイント。
自分自身を褒めてあげることで、自己肯定感を高めることができる。

大人になると、なかなか人から褒めてもらえなくなるよね。
だから、自分で自分をいーっぱい褒めてあげるんだ!

これが、私が「超前向き」でいられる秘訣なのかもしれない。
日記にすべてをぶちまけながら、ありのままを受け入れて、そんな自分を自分でちゃんと肯定できているからなのかもしれないな。

私のような生きづらいアスペルガーでも、こんなに前向きで、ポジティブで、自己肯定感も高めで生きることができてるんだから、きっと誰にでもできるんじゃないだろうか?


目標を実現するために、書く

叶えたい夢や実現したい目標を書くと、それを実現できるという。
自己啓発本などでよく聞くハックであるが、これは本当だ。

手で書くことで、より実現しやすくなるらしい。
私もずっと実践しているけれど、この方法で多くの目標を実現することができた。

もちろん、すべての夢が叶うわけじゃないけれど、書くことで意識が変わり、行動が変わる。手を使って書くことで、それはさらに強固になるというわけだ。

書きかたには、ちょっとしたポイントがある。

「〜をしたい!」「〜になりたい!」ではなく、
「〜をする!」「〜になる!」と書くこと。

「したい」「なりたい」というのは希望だから、そう書いてしまうと「ただそれを望んでいる人」で終わってしまうんだそうだ。
なるほどね、これは納得できる。

あとは、目標に日付を設定してあげることで、夢はさらに現実的になる。

○年○月○日に「〜をする!」
○年○月○日までに「〜になる!」

というような具合に。

それをスケジュール帳やカレンダーなどに設定し、目につくところに置いておくと、さらに効果はアップするのだ。

書くだけで夢や目標が実現できるなら、やらなきゃ損じゃない?


ぜひぜひ、あなたもお試しあれ!

私は書くのが好きだから、エッセイを書くような感覚で日記を毎日書いているけれど、得意でない人は箇条書きでもじゅうぶんだと思う。
そんなに書くことがないなら、3行程度でもいい。

人によっては、寝る前に悪いことを書いたりするとそれが頭に残って、余計にモヤモヤして眠れなくなってしまうという人もいるようなので、そこは注意してほしい。

お気に入りのノートとペンをお供に、自分と向き合うかけがえのない時間。
いましか味わえない贅沢なひとときを、ぜひあなたも楽しんで!

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