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青春の後ろ姿#33 〜20代は、清志郎と、バイクと、文学以外に何もありませんでした〜源氏物語9と上京

 前回の続きを書きます。

 東京は憧れでした。東京には何でもある、と本気で思っていました。それは当時の地方の高校生の平均的なイメージだと思います。ちなみに、東京には何もかもありました。そして何もありませんでした。でも、田舎者の私は東京が大好きです。今も下北沢や高円寺のことを考えるだけで、玉上源氏並みにわくわくします。
 東京にはバイク共々フェリーに乗って上京しました。バイクで行こうと決めていたし、「上陸」を実感したかったからです。「上陸」してしばらく知りあいの所に身を寄せて不動産屋巡りをして、久我山のアパートにしました。家賃は7万8千円。六畳四畳半、風呂トイレはもちろん別。
 東京でまず行きたい街が2つありました。ひとつは原宿のホコ天、もうひとつはこの本たちとめぐり逢った古書の街、神保町です。原宿ホコ天は日曜日ごと、神保町は平日、これに下北沢が加わって、この3つの街に通い詰めました。あとは中央線沿線の西荻、荻窪、高円寺はチャリンコで夜中とかにぶらぶらしました。古書店も含めておもしろい本屋がたくさんあって、あと定食屋もたくさんあって、最高でした。サブカル好きに拍車がかかったのもこのことが影響していると思います。

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