そぁ、|現役理系東大生の読書日記

読書好き現役理系東大生。「論理的で鋭い考察するのかな?豊富な語彙を駆使するのかな?」と…

そぁ、|現役理系東大生の読書日記

読書好き現役理系東大生。「論理的で鋭い考察するのかな?豊富な語彙を駆使するのかな?」と思った方。残念ながら私にはそんな思考力も、はたまたウィットに富んだ表現力も持ち合わせておりません。目標は10^4冊の本📚を読むこと たまに他の趣味の話するかも?

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【自己紹介】遅ればせながら...

初めまして、そぁ、です。 変な名前だなと思いますよね、僕もそう思います。 これsoxaって打つと「そぁ」をパソコンがミスだと判断して勝手に別の言葉に変換しやがるんですよ。 めんどくさい名前にしてまったなぁと思う今日この頃です。 さて、軽く自己紹介をしておきます。 名前:そぁ、 年齢:20 生年月日:レミオロメン+3日 学校:東京大学 学部:工学部 学科:ナイショ💓 趣味:当然、読書(あと14年間サッカー一筋です)、他にはプログラミングと物理学・数学の勉強も好きです 出身:ど

    • 【小説】#12:米澤穂信『ボトルネック』

      著者:ボトルネック タイトル:米澤穂信 読了日:2023/3/31 あらすじ亡くなった恋人を追悼するため、東尋坊を訪れていた主人公、嵯峨野リョウは何かに誘われるように断崖から墜落した...はずだった。 ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。 不可解な思い出自宅へ戻ったリョウを迎えたのは、見知らぬ「姉」嵯峨野サキ。 もしやここでは、僕は「生まれなかった」人間なのか。世界の全てと折り合えず、自分に対して臆病。 そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。 感想 以

      • 【小説】#11:奥田英郎『罪の轍』

        著者:罪の轍 タイトル:奥田英郎 読了日:2023/1/25 あらすじ オリンピックを翌年に控えた昭和38年の東京に、北海道は礼文島から宇野寛治という青年が上京してきた。 彼は忘れっぽい上に何をしてもうまくいかない不器用さで島民からは蔑まれていたものの、東京に来てからは寛治のことを思ってくれる仲間がいることに嬉しくなる。 しかし、少年時代からの手癖の悪さで空き巣を繰り返していると、被害にあった住宅の住人が死体で発見された。 当時、終戦を迎え電話やテレビといった技術が発展する

        • 【小説】#10:芦沢央『火のないところに煙は』

          著者:火のないところに煙は タイトル:芦沢央 読了日:2023/1/19 あらすじ 作者である芦沢央さん自身が体験したこと・人伝に聞いたこととして5つの怪談が繰り広げられる。 「染み」 「お祓いを頼む女」 「妄言」 「助けてって言ったのに」 「誰かの怪異」 第一話「染み」では作者自身が体験した怪奇現象を紹介している。 第二話「お祓いを頼む女」では友人が体験した怪異を語る。 第三話「妄言」は仕事仲間が書く機会を失ったネタを、第四話「助けてって言ったのに」では編集者が仕入れ

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          【小説】#9:伊坂幸太郎『重力ピエロ』

          著者:重力ピエロ タイトル:伊坂幸太郎 読了日:1/16 あらすじ 兄の泉水と弟の春は、優しい父と美しい母と過ごしていた。実は、春の生い立ちは家族にとって辛い過去だった。 しかし、その話題が家族内で持ち出されることはなく、各々の心の中で激しい葛藤を生んだ。 そうして泉水と春が大人になったとき、連続放火事件が発生する。 そして、その放火現場の近くには決まってグラフィティアートが残されていた。 泉水はその英語と遺伝子の間に偶然とは思えないルールがあることを発見し、春とともに放火

          【小説】#9:伊坂幸太郎『重力ピエロ』

          【小説】#7:東野圭吾『真夏の方程式』

          タイトル:真夏の方程式 著者:東野圭吾 読了日:忘れました、ズボラですね あらすじ親戚が経営する玻璃ヶ浦の旅館で夏休みを過ごすことになった恭平と、仕事のためにたまたま訪れた湯川。 しかし、翌日になってそこの宿に同じく宿泊していた客の死体が見つかった。 その客の身元を調べてみると、元警視庁の刑事でなおかつ、かつてある殺人事件で玻璃ヶ浦出身の男を逮捕したという経歴を持っていた。 湯川も草薙たちの協力のもと、死体やその現場を独自に調べながら、偶然とは思えない過去と現在の、そして人

          【小説】#7:東野圭吾『真夏の方程式』

          【小説】#6:貴志祐介『悪の教典』

          タイトル:悪の教典 著者:貴志祐介 読了日:忘れちったよ〜なんでこんなズボラなんだぁ あらすじ爽やかなルックスとその雄弁さから晨光学院町田高校の英語教師として人気を博していた蓮実聖司。 学校で生じる問題を様々な方法で解決していくが、だんだんと方法がエスカレートしていく。 次第に明らかにされる蓮実聖司の過去と本性。邪魔者は躊躇せず殺害する共感性欠如のサイコパスが平穏な学校生活に最悪の展開を巻き起こす。 「三文小説」の「モリタート」がどこからか聞こえてくる... 『このミステリ

          【小説】#6:貴志祐介『悪の教典』

          【小説】#5:貴志祐介『黒い家』

          タイトル:黒い家 著者:貴志祐介 読了日:忘れてまった💓 あらすじ生命保険会社に勤める男性が契約者の家に訪ね、保険についての説明をしようとすると、その家の息子が首を攣って死んでいるのを目撃する。 警察は自殺として保険金が支払われることになったが、彼は死体発見当時の父親の様子から不審さを感じ独自に調査することにした。 真相に近づくにつれて暴かれていく両親の異常性、そして待っている怒涛の恐怖の波。 この世界で恐ろしいのは「幽霊」でもなければ「動く人形」とか「殺人ピエロ」とかでも

          【小説】#5:貴志祐介『黒い家』

          【小説】#8:安倍公房『砂の女』

          タイトル:砂の女 著者:安倍公房 読了日:12/31 あらすじある八月の日、学校教師をしている男は休暇を利用して昆虫採集をしに出かけた。 新種の昆虫を見つけようと砂丘地帯にやってきたが、そこの部落の老人と出会い泊めてもらうことになる。 その家は高い砂の崖の下にあり、縄梯子を利用しなければ登り降りができないくらいだった。 その家には一人の女が住んでおり、家が砂で押しつぶされてしまわないように毎日砂掻きに追われていた。 次の日、男が目覚めると縄梯子が取り外されており、砂の崖の下

          【小説】#8:安倍公房『砂の女』

          【小説】#4:歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』

          タイトル:葉桜の季節に君を想うということ 著者:歌野晶午 読了日:2022/12/3 あらすじトラさんこと成瀬将虎は同じフィットネスクラブの友人である愛子から、詐欺まがいの霊感商法についての調査依頼を受ける。元探偵の経験を生かそうと意気込む矢先、自殺を図った麻宮さくらと偶然出会う。 一方、先述の霊感商法にのめり込み多額の借金に追われ、やむなく悪行に手を染めている古谷節子視点の物語が始まる。 謎が明かされるどころか、問題はどんどん複雑化する。そして物語の最後に一気に曇りが晴れ

          【小説】#4:歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』

          【小説】#3:道尾秀介『向日葵の咲かない夏』

          タイトル:向日葵の咲かない夏 著者:道尾秀介 読了日:2022/11/28 あらすじ小学五年生のミチオくんは、学校帰りに偶然にも同じクラスのSくんが首を吊って死んでいるところを発見してしまう。すぐに学校の先生と警察に知らせるが、死体がなくなっている。もしかしたらSくんは誰かに殺されたのかもしれない。ミチオくんはこの謎を妹のミカとともに調べていく。すると、彼らの目の前に現れたのは蜘蛛に生まれ変わったSくんだった。3人(?)で真相を暴こうと調査するにつれて明らかになる真実は、ま

          【小説】#3:道尾秀介『向日葵の咲かない夏』

          【小説】#2:宿野よる『ルビンの壺が割れた』

          タイトル:ルビンの壺が割れた 著者:宿野よる 読了日:2022/11/24 あらすじという書き出しで、30年前に当時大学の演劇部の部長を務めていた水谷という男と、当時大学一年生で後にその男の恋人となる美帆子という女のやりとりが始まる。 男は大学では演劇部の部長として舞台に打ち込み、女性からの人気もあり順風満帆な日々を過ごしていたが、卒業後は輝かしくない生活をしていたことが窺える。 また、水谷は現在癌を患っておりもう長くないらしい。 お互いに過去の思い出を懐かしみながら語り合

          【小説】#2:宿野よる『ルビンの壺が割れた』

          【小説】#1:殊能将之『ハサミ男』

          タイトル:ハサミ男 著者:殊能将之 読了日:2022/11/23 あらすじ美少女だけを殺害する連続殺人鬼、その遺体には必ずハサミが残されていることから犯人は「ハサミ男」と呼ばれる。 次なるターゲットを殺害すべく入念な準備をしていると、なんとそのターゲットの遺体を発見してしまう。 そして、現場にはハサミが残されていた。 自分の犯行を真似て次なるターゲットを殺害した真犯人を突き止めるべく独自に調査を進める。 そして待っていたのは衝撃の結末。 最も評価されているミステリ作品の一つ

          【小説】#1:殊能将之『ハサミ男』