SPOLABo | スポーツマーケティングラボラトリー

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https://www.spolabo.jp/ 「スポーツ未来創造カンパニー」をビジョンにスポーツ領域に特化した戦略コンサルティング&マーケティングソリューションカンパニー(株)SPOLABoです。 若手社員が海外のスポーツ業界の事例やトピックを調査した内容をお届けします。

最近の記事

海外スタジアム・アリーナの「複合施設化」のトレンド

前回のnoteでは、スタジアム・アリーナの建設がその周辺の都市開発を促進させ、地域の魅力から商業活動も活性化し、ホテル、レストラン、バー、カフェ、小売店などが増え、そこに新たな消費者が集まるなど地域経済が活性化されていくことについて紹介しました。 スタジアム・アリーナで開催される興行によってその周辺地域の経済が活性化することはとても良いことですが、たとえ興行が無い日であっても、別の目的で周辺施設を訪れることができれば、1年を通じてその地域を盛り上げることに繋がります。 そこ

    • 若きアスリートをトップアスリートへ育てるエリートスポーツアカデミー、IMGアカデミー

      スポーツ界の頂点を目指す若き才能たちが集うフロリダ州ブラデントン。そこには、世界屈指のエリートスポーツアカデミー『IMGアカデミー』があります。1978年の創設以来、テニス界のアンドレ・アガシ選手やマリア・シャラポワ選手など、数多くのトップアスリートを輩出し続けていることで有名で、日本人では錦織圭選手を筆頭にトップアスリートとして活躍している選手や名門大学への進学を決めた様々な競技の学生アスリートを輩出しています。 広大な敷地に広がる最先端のトレーニング施設、経験豊富な指導陣

      • 女子バレーボール界が変わるかも!?~アメリカ女子バレーボール界について~

        パリ五輪開幕まで約4か月、少しずつメディアのスポーツ報道も五輪競技を報道する機会が増え、徐々に盛り上がりつつあります。日本でも様々な競技が注目される中、男女ともにメダルの期待がかかる競技がバレーボールです。以前より、各国のプロリーグの制度や、アジアの盛り上がりについて取り上げてきましたが、今回は世界ランキング2位という強豪で、2024年4月から女子プロリーグが設立され、今後さらなる盛り上がりが予想されるアメリカ女子バレーボール事情についてご紹介したいと思います。 アメリカ女

        • 【Z世代の新トレンド】”映え”より”リアルさ”を求めるZ世代にスポーツはどう近づけるか

          Z世代のバイブルともいえる、「映え」を狙わないSNSアプリ「BeReal(ビーリール)」に、パリ・サンジェルマン等のプロスポーツチームをはじめとする公式アカウントが開設されました。 名門クラブが参画する新たなSNS「BeReal」とは何かご存じでしょうか? 皆さん、まだ「Z世代は『映え』が好き」だと思っていませんか?今やZ世代は ”映え” よりも ”リアルさ” ”飾らない日常” ”生々しさ” を求めるようになっています。 過去にZ世代とスポーツの関係性と可能性について記事を

        海外スタジアム・アリーナの「複合施設化」のトレンド

          『冬の祭典NHLオールスター』20以上の企業が参加するユニークな取り組み

          先日、NHLのオールスターゲームがカナダのトロントで行われていたことを皆さんはご存知でしょうか。今回は現地時間2月1日から4日にかけて行われたNHLの年に一度の祭典、オールスターについて取り上げていきます。 NHLのオールスターの歴史は1934年2月14日まで遡ります。メープルリーフという選手が、1933-34年シーズンにキャリアが絶たれる大怪我を負った、エース・ベイリー選手のための資金集めのためにオールスターゲームを開催したことがルーツと言われています。その13年後、トロン

          『冬の祭典NHLオールスター』20以上の企業が参加するユニークな取り組み

          スタジアム・アリーナ建設がもたらす「ジェントリフィケーション」の理解

          前回ご紹介したアレジアント・スタジアムは、2020年にレイダースがオークランドからラスベガスに本拠地を移転したことに合わせて建設され、今年はスーパーボウルの開催地に選ばれた事で、ラスベガスに7億ドル以上の経済効果をもたらしました。毎年スーパーボウルの開催地には多くの観光客が訪れ、ホテルやレストラン、バー、娯楽施設の需要、また、コンサート、展示会、観光ツアーなどの関連イベントが開催されることで、経済効果は絶大なものとなります。 このようにスタジアム・アリーナは、その都市に大き

          スタジアム・アリーナ建設がもたらす「ジェントリフィケーション」の理解

          全米が熱狂するカレッジバスケットボールの祭典「マーチ・マッドネス」

          来週の3月19日(火)に開幕を控えたMarch Madness(マーチ・マッドネス)。 マーチ・マッドネスとは、全米大学体育協会(NCAA)が主催するバスケットボールの大学ナンバーワンを決めるトーナメント大会のことです。 カレッジスポーツと聞くと最初にアメリカンフットボールを思い浮かべる方が多いと思いますが、バスケットボールも負けていません!アメリカにおけるバスケットボールの競技人口はアメリカンフットボールに次いで2位の3,000万人。カレッジバスケットボールはNBAに並ぶ人

          全米が熱狂するカレッジバスケットボールの祭典「マーチ・マッドネス」

          アジアのバレーボール人気について

          前回V.LEAGUEが新たにS-V.LEAGUEに変化していくことを中心に、世界のバレーボールリーグのレギュレーションについてお伝えしました。S-V.LEAGUEのレギュレーションの中にはアジア提携国の選手に対するオンザコートルールが設定されています。タイや韓国をはじめとするアジアのマーケットにS-V.LEAGUEとして切り込んでいくという意思表示だと思いますが、そもそもアジアにおけるバレーボール人気はどのような状況なのか、調べて行きたいと思います。 日本とアジアのバレーボ

          アジアのバレーボール人気について

          【テニスをじっと見る時代は終わる?】過去最高入場者数の全豪オープンから見るテニス界の変動

          2024年1月、テニス4大大会の1つである全豪オープンテニス(全豪オープン)が100万人を超える観客を動員し、4大大会の過去最多記録を更新しました。 最終的には、合計で102万763人が訪れ、昨年の83万9,192人を大きく上回る数字を記録しています。(予選を含めると111万超) 日本のスポーツ界ではやっとコロナ渦前の入場者数に戻ってきた段階のなか、この数字はかなり大きな成長だといえるでしょう。 その背景には、100年以上続くテニスの長い歴史と伝統の中で、テニス界の未来を見

          【テニスをじっと見る時代は終わる?】過去最高入場者数の全豪オープンから見るテニス界の変動

          氷上の格闘技、NHLのトレンドに迫る

          アメリカの4大リーグには、NFL(アメリカンフットボール)、NBA(バスケットボール)、MLB(野球)、NHL(アイスホッケー)があります。2月11日にアメリカ最大のスポーツイベントとも呼ばれるスーパーボウルが行われ、翌週2月18日には全面LEDのコートで話題を呼んだNBAのオールスターが開催されました。そして、MLBは3月20日にワールドツアーの一環として韓国で開幕戦を行います。大谷翔平選手、山本由伸選手が所属するドジャースとダルビッシュ有選手、松井裕樹選手が所属するパドレ

          氷上の格闘技、NHLのトレンドに迫る

          スーパーボウル開催地から学ぶ、持続可能なスタジアム運営の在り方

          NFLの頂点を決めるアメリカンフットボール最大の祭典、第58回スーパーボウルが日本時間2024年2月12日にラスベガスで開催されました。今年はサンフランシスコ・49ersとカンザスシティ・チーフスの対戦とあって、オールドファンにとっては必見の対戦カードとなりましたが、今回は世界的な歌姫であるテイラー・スウィフトと、現役のNFLで最も優れたTE(タイトエンド)の呼び声が高いトラビス・ケルシーという、世界が注目するスーパーカップルでも話題となりました。 いろいろな意味で話題とな

          スーパーボウル開催地から学ぶ、持続可能なスタジアム運営の在り方

          カレッジスポーツ界に激震!『新サブディビジョン』構想とは?

          2023年12月、NCAAのチャーリー・ベイカー会長は、カレッジスポーツ界に大きな変革をもたらす可能性がある「新サブディビジョン」構想について発表しました。この構想は、NCAAのトップレベルにあるディビジョン1にサブディビジョンを発足するというものですが、果たして「新サブディビジョン」はカレッジスポーツにどのような影響を及ぼすのでしょうか。 NCAA会長、チャーリー・ベイカー氏とNILまずは今回公言された「新サブディビジョン」構想を説明する前に、この発信者であるチャーリー・

          カレッジスポーツ界に激震!『新サブディビジョン』構想とは?

          スポンサーシップ事業における近年の変化~スポンサーシップからパートナーシップ~

          スポーツの試合観戦をするとき、試合会場に設置されている看板やユニフォームに入っているスポンサー企業のロゴをご覧になったことがあると思います。スポンサーとは、英語起源で後援者、広告主と訳されており、その対象はスポーツ、イベント、企業などさまざまなところで行われています。身近なところではテレビ番組の番組開始時やCM前後に「この番組はご覧のスポンサーの提供でお送りしています」と企業ロゴとともに紹介しているものを見たことがあるかと思います。 スポーツの現場でも、古くからスポンサーシッ

          スポンサーシップ事業における近年の変化~スポンサーシップからパートナーシップ~

          世界のバレーボールリーグについて

          2023年9月から10月にかけて開催されたワールドカップバレー2023。男女ともに日本代表が世界の強豪を打ち破り、多くの国民に感動を与えたことは記憶に新しいと思います。男子はこの大会でパリ五輪への切符を手にし、女子は残り5枠の世界ランキングでの争い次第で、出場となります。非常に盛り上がったこの大会に加え、国内ではVリーグからS-V.LEAGUEへと変貌を遂げようとする日本のバレーボールリーグについて、他国とのレギュレーションと比較しながらまとめてみます。 S-V.LEAGU

          世界のバレーボールリーグについて

          アメリカ女子スポーツのいま

          2023年に開催されたFIFA 女子ワールドカップは64試合で198万人が観戦し、特にスペイン対イングランドの対戦となった決勝戦は75,784人収容のスタジアムでチケットが完売しました。放送においても、開催地オーストラリアではイングランドとの準決勝を1,115万人が視聴、決勝戦は時差があるにも関わらずイギリスで1,480万人、スペインで738万人が視聴するなど、大きな注目を集めました。 またヨーロッパのサッカーにおいてもコロナ禍以降数万人を集めるビッグゲームが多々生まれ、2

          国際大会へのパートナーシップから考える、企業から見たラグビーの魅力とは 

          2023年はラグビー界にとって国際大会が多く開かれた1年となりました。これまでワールドラグビー(WR)という切り口からラグビーの世界観や代表資格制度についての記事を公開してきました。今回は、WRが主催する3つの大きな大会のパートナー企業を調査し、そこからラグビーの持つ魅力を分析していこうと思います。 3つの国際大会 WRが主催する大会のうち、ワールドカップ、WXV(女子15人制の大会)、SVNS(7人制の大会)が大きな国際大会といわれています。ワールドカップは前回、前々回

          国際大会へのパートナーシップから考える、企業から見たラグビーの魅力とは