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昭和歌謡曲オタク社員を集めて青春の曲を懐かしんでみた【後編】

好きなコンテンツについて、語らずにはいられない!というスカパー!社員たちを集めて自由に語り合ってもらうこの座談会企画。
今回は、最近TikTokなどで若者世代にも流行を見せている「昭和歌謡曲」編をお送りしています!

▼前編の記事・参加者のご紹介はこちら。

前編では昭和アイドルや各々の音楽遍歴に触れてきましたが、後編では「昭和歌謡曲カルチャー」を深堀りしていきます!



若い世代の歌謡曲ブーム、どう感じる?

m:ところで僕たちは当時リアルに聞いてたからこういう曲を聴いて「懐かしいな」という気持ちで聴いてますけど、若い世代の方はどういう気持ちで聴くんですか?ランダムにかかっていて、誰の曲?っていう感じで出会うんですか?

コムギ:私は携帯にApple Musicを入れていてほとんどの音楽が聴き放題なので、「70年代MIX」とか「80年代MIX」みたいなプレイリストをたまに開いて聴いたりしていて、"ジュリーめちゃくちゃいいじゃん"とか、そういう出会いがあるんですよね。

てっち~:ジュリーいいよね。

m:サブスクで出会うっていうのがあるんですね。作曲家から調べていくとかっていうこともあったり?

コムギ:それもあります!

―松本隆とか筒美京平のトリビュートアルバムとかで、今の若いアーティストがカバーしているのを聴いて、そこから知って…とかもありますね。
m:それで原曲どんなのだろう、って聴いてみたりしてね。

コムギ:「木綿のハンカチーフ」とかそれこそいろんな人が歌ってて。

m:そうなんですか!私は当時のしか知らない。

ボブ:あとはよく最近はTikTokとかでみんな知ったりしてるのかな。

―昔の曲に限らず今の音楽シーンのブームはTikTokから来てたりしますよね。コムギくんはTikToker?(笑)
コムギ:いや、私よりも下の世代な気がします(笑) でもお洒落ですよね、TikTokで昭和歌謡を使うのは。あと、「歌謡曲バー」みたいなところにも結構若い人がいたりして。山口百恵とかかかってますね。

―昔のシティポップとかも流行ってるみたいですね。
一同:うんうん。

m:それこそ、ラ・ムーが最近テレビで脚光を浴びているのを見ました。
シティポップと言えば80年代にカルロストシキ&オメガトライブの『Navigator』っていうアルバムがあるんですけど、同じ作曲家の曲や同じアレンジャーの曲が多くて全体的に曲のテイストが似ているから気持ちよく聴けるんですよね。それをかけながらドライブをするのが最高なんです

ボブ:「君は1000%」が大好きでいまだにカラオケ行くと必ず入れる。

―オメガトライブでいうと、私は杉山清貴の方の「ふたりの夏物語」めっちゃ好きなんですよ!
てっち~:それこそ俺明日ちょうどライブ行きますよ、杉山清貴。

一同:そうなんですか!?タイムリー。

ボブ:あとふと思い出したんですけど八神純子とかも海外で結構活動してたりしますよね。「みずいろの雨」とか「パープルタウン」とかヒット曲がめっちゃある!すごいいい!聴いてほしい!歌もいまだに変わらず上手い!

―最近だとサカナクションとか、敢えて短冊シングル型のCDを出すようなアーティストもいたりしますよね。
コムギ:レコード出してるアーティストもいますよね!

一同:ね!

m:アナログを出して、そこにQRコードを付けてインストールもできるっていう、つまりプレイヤーがなくても再生できるっていう出し方をするアーティストもいますよね。いやー…すごい時代になりました!我々の時代には考えられなかったことですよ!

―そうですね。カセットもこう見ると可愛いですよね!カードみたいで。
コムギ:可愛いですよね。

m:「可愛い」っていう感じなんですね(笑)

一同:(笑)

懐かしの歌番組

m:(ボブさんは)当時特に好きで聴いていたアーティストの方はいらっしゃったんですか?

ボブ:「ザ・ベストテン」と「ザ・トップテン」っていう歌番組があって、家に一台しかテレビなくてもとにかくあれだけは欠かさずに見せてもらいたい番組だった。それぐらい当時の歌番組が好きだったし、それに出ている人たちは網羅してたかな。

m:同じ歌番組を見て、みんなと同じ情報を共有している感がありましたよね。

一同:確かに!

m:その中でも好みが分かれていくんだけど、どの曲も耳には残っていましたよね。

ボブ:「みんなが知ってるし、みんなが歌える」っていうね。

てっち~:それだけ娯楽が少なかったっていうことなのかもしれないけどね。

―確かに、次の日「昨日のアレ見た?」みたいな感じで盛り上がる、みたいな。
ボブ:そう!必ず盛り上がる。コンテンツが今ほど多くなかったですからね(笑)

てっち~:みんな同じようにベストテンとかトップテン、夜ヒットに集まってくる(笑)

ボブ:うわ、“夜ヒット”ね~~懐かしい。

―何の歌番組がお好きでしたか?
m:僕は夜ヒットが好きでしたね、「夜のヒットスタジオ」はやっぱり独特で、チャレンジングなことをしていたと思う。

てっち~:井上順と芳村真理が司会していてね。

m:最初にアーティストが出てきて、自分たちの持ち歌じゃない歌を歌うんですよ。ゲストの歌をメドレーするコーナーがあって、それがすっごい面白くて。ふつうに歌手が歌うのもいいんですけど、そのコーナーは斬新でしたよね。


流行歌はドラマから

ボブ:あとやっぱりドラマのタイアップとかつくとそれでめっちゃ流行りましたよね。

てっち~:当時のトレンディドラマね。

―印象的なドラマと曲の組み合わせはありますか?
ボブ:やっぱり「silent」の髭男とか…

―突然の最近!(笑)
ボブ:(笑) でも昔は曲が今ほどなかったから、よりヒットしたんだよね。

コムギ:それこそ、『東京ラブストーリー』とか…

一同:そうそうそう。

ボブ:あれはもう誰もが短冊シングル持ってたぐらいよね。

m:あと「恋に落ちて -Fall in love-」も80年代ですよね。

ボブ:“金妻”ね。

―“きんつま”…金曜日の妻たちへ?
m:そうそう。あの主題歌もいい曲で。

ボブ:いい曲ですね。小林明子さんもいい歌声で。

―徳永英明さんがカバーしていた曲ですよね。
コムギ:そうですそうです。

m:そっか。カバーから知るんですね(笑)

―私、小さい頃はあれが本家だと思っていました(笑)

m:(笑) カバーと言えば平井堅さんが「Woman ~Wの悲劇~」カバーしたときに、再び脚光を浴びるような印象があって嬉しかったのを覚えてます。

てっち~:薬師丸ひろ子は歌うまいよね。あまちゃんで歌ったじゃない、薬師丸ひろ子バージョンとキョンキョンバージョンがあって。これまた両方ともいいんだよね。

―ありましたね。「潮騒のメモリー」。
一同:懐かしい!


昭和歌謡から令和POPSへ

ボブ:(コムギくんは)今、誰が好きなんですか?

コムギ:今はそれこそ、Official 髭男dismとか、あいみょんとか、その2つはファンクラブ入ってます。

一同:すごい!

ボブ:ちゃんと“適齢”って感じだね(笑)

コムギ:でもふと、80年代・90年代の曲も聴きに行っちゃいますね。

てっち~:昔の曲は歌いやすいけど、今の曲は転調とかあったりして、俺たちはもう歌えないんだよね(笑)

ボブ:髭男の曲とかもなかなか歌うのレベル高いよね、声も高いし。

―ほんとに。カラオケで入れて何度後悔したことか(笑) 
ボブ:それこそ、こんなにラップみたいな曲が流行ると思わなかったですよね。今や必ず曲に入ってないと売れないんじゃないかってくらい入ってる。

コムギ:吉幾三は最先端でしたね。(一同:(笑))

ボブ:あの曲(「俺ら東京さ行くだ」)をラップとしてとらえるかだね(笑)

m:確かに、Aメロ・Bメロ当時聞いたときは斬新で、コミックソングなのかなって思ってましたけど、その後の活動を見ていると、高尚なことを面白おかしく見せていたんだと思って素晴らしい!と思って。

―全部「ねぇ」で韻も踏んでるもんね(笑)
コムギ:「ガスもねぇ バスは一日一度来る」で、ガスとバスでも踏んでますね。

ボブ:すごい!あれはやっぱりラップなのかもしれない(笑)


―逆に、そんな中でも「今」いいなと思っているアーティストの方はいますか?
ボブ:藤井風。

てっち~:やっぱりイケメン(笑)

ボブ:でも!もう一回言いますけど性格は顔に出るんで!(笑)(一同:(大笑))

―藤井風くん、音楽もかっこいいですしね!(笑) mさんは最近の曲聴かれますか?

m:僕、逆にそういう意味では新しい曲を全く聞いてないかもしれないです。耳には入れますけど、CDを買うってことはあんまりしてないですね。80年代のアーティストが現役でいてくれているっていうのもあって。

―今現役で活躍しているっていうのは改めてすごいことですよね。
m:そうなんです、だからまだいわゆる“ロス”をほとんど体験していないから、前に南野陽子さんのコンサートで「女優に専念します」っておっしゃったのを聞いたときは恋人から別れを告げられたみたいなくらいに泣いてしまって、ステージ上のコーラスの人に心配されたことはありますね(笑)

一同:(笑)

歌謡曲、FOREVER

ボブ:でも80年代の曲が、私たちも好きなように、今海外にめちゃめちゃウケてるじゃないですか。それって良さが伝わってるんだな、って気がして嬉しいですよね。

m:80年代の曲は生楽器でスタジオミュージシャンが録ってることが多いから厚みがあるんですよね。打ち込みサウンドもアーバンでかっこいいんだけど、やっぱり生楽器だと違いますよね。それは改めて聞くと贅沢だなと思います。(一同:ウンウン)

―昔の歌番組見ると、後ろに常にビッグバンドがいたりして、リッチですよね。

コムギ:作曲とか編曲の段階から、関わる人の数が違うと思うんですよね。当時は作詞家が歌詞を書いて、それに作曲家がメロディーをつける。そして編曲家がそれをバンドやオーケストラにアレンジして、レコーディングも楽器の数だけミュージシャンがいたんですよね。こうやって、1人1人の演奏家の手を通ってきてるからより普遍的な音楽ができると思うんです。今ってそれこそボカロPをはじめとして作詞作曲から演奏まで一人でできてしまうから、良くも悪くも尖ってるというか、そういうところありますよね。

―1人で完結できるのもすごいですけどね、技術の進歩。
m:この前南野陽子さんのライブに行った時に、まるで当時のLPの曲を新しく作り直しました、っていうくらいの良い音が出ていて、さすがレジェンドと呼ばれるバックバンドだなと思いましたね。あと、だいぶ前にピンクレディーが東京国際フォーラムで復活公演のファイナルをやった時があったんですけど、それも当時のコーラスの方と演奏の方が来てて。僕は自分の育児手帳に「ピンクレディーをかけるとスピーカーに耳を当ててすやすや眠る」って書いてあって、それが自分にとってのピンクレディーの記憶だったんですけど(笑)、大人になって改めて聴いてみると生演奏で贅沢な音楽だから今もこうして色褪せずに聴かれ続けているんだろうなって。

てっち~:ユーミンもやり続けてますよね。来年夏くらいまでもライブ決まってるんじゃないかな。

ボブ:ユーミンの曲も本当にいいよね。

m:ユーミンもコンサートの時に「引退はまだしませんからね!」と言ってくれて。変化はしていくんだけど魅せてくれるっていうのがかっこいいなと思いましたね。 

ボブ:ユーミンの歌詞って、みんなが「あるある」って思うんだよね。「destiny」とかね、「どうしてすっぴんの時に限って彼(好きな人)に会っちゃうんだろう!」みたいな(笑)

―めちゃくちゃ恋愛の「リアル」ですし、そこは何年たっても変わらないですよね。
てっち~:俺もいまだにスキーに行くときは必ず最初に「わたスキ」(私をスキーに連れてって)のDVDを見ながら行く(笑)

一同:へぇ~!

ボブ:みんな好きだったよね。ゲレンデでもかかってましたからね。「BLIZZARD」とかも

一同:「BLIZZARD」!最高。

コムギ:今の音楽ももちろん聞くんですけど、脈々と音楽が繋がっているっていうのも感慨深いですし、昭和歌謡と今の音楽を比べるとこうって考えるのも楽しいですね。

m:そうですよね。きっと音楽ってそのまま残っていくものですもんね。それに、ずっと長くやってらっしゃる方を見ているといろいろ感じるものがあります。聖子さんも、聖子さんが自分自身の生き方とは別に、皆が求める“聖子”であり続けるっていうのはすごいなと感じますね。トシちゃんはトシちゃんで、今コンサートに行っても昔に帰ったような気持ちになってときめいたりするし、努力して今まで地道に地道にやってきたっていう姿を感じるので、元気を貰えますよね。

▼”トシちゃん”こと田原俊彦さんの昨年のライブ放送はこちら!


―アーティストが紡いできた月日による生き様からも、私たちは元気をもらいますね。
そして、時代は変われど昭和歌謡曲の歌詞や音楽性の深みはいつでも私たちを魅了し続けて、脈々と歌い継がれる音楽になるのだなと、皆さんのお話を聞いて改めて感じました。

このままカラオケに直行したいところですが(笑)、お時間が来てしまったようです。

ぜひこの記事を読んでくださった方の、思い出の昭和歌謡曲がございましたらコメントや引用で教えてくださいね!

次回の座談会もお楽しみにお待ちください!

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