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#19 拙い英語で3時間話すと中心の想いが見えた

英語超苦手な私が、
英語が話せる人のような気分に
してくれる友人
がいる。

大学生の頃、通っていたカフェの
常連だったオーストラリア人の男性。
彼は、弁護士として
日本支社で働いていて、大阪に住んでいた。
京都の隅っこのカフェまで通うなんて
アクティブな人だなあと思っていた。

もう、7年も前になる。
当時から私は英語が大の苦手。
話すことは楽しいけれど、
単語も文法も、からっきし。
とにかく、英語をまともに
勉強したことがない。

でも、彼は簡単な文章で、
ゆっくりと話してくれるから
聴きとることができるし、
私がただ単語を並べていても
文脈を汲み取ってくれる
から
会話が成立するのだ。

昨日、2年ぶりに彼と会った。
3時間以上、ほとんど英語で話をしていた。

仕事の話、趣味の話、好きな映画の話、
夢の話、結婚観
まで。
(彼は2年間でサルサダンスを
マスターしていた)

日本人の友人とも、
なかなかこんな話はしないかもしれないと
思うほどだった。

話のテーマはとても面白かったけれど、
単語力も文法力も乏しすぎる私が
英語で想いを伝えようとするには、
伝えたいことを究極に要約する必要があった。

日本語であれば、
ニュアンスや雰囲気でごまかせることも
彼に伝わるためには
明確な言葉にしなければいけない。

脳みそは、フル回転。

文章の構造を考えて、
伝わりやすい言葉を選んで
伝わっているか相手の反応を見て
言葉を補う。ジェスチャーを加える。

そうしているうちに、
日本語では、ズバリと言えなかった
自分の大切にしている想いを
感情をのせて発言している
ことに気づいた。

それは、とても気持ちよかった。

彼について、
聴きたいことも率直に聴けた。

「あなたの今の夢は、何ですか。」
なんて、日本語では照れて言えないけれど、
どうしても気になった私は、
「What's your dream now?」
と発していた。

「Good question...」
と言いながら、彼は真剣に考えて
ゆっくりと言葉にしてくれた。

その瞬間が、私はたまらなく好きで
いろんな人と話したい理由だと気づいた。

いつもと違う環境に身をおくこと、
苦手だと思っていても
それを使ってみることによって
練習になることはもちろん、
普段は気づかない大切にしたいことに
気づくことができるのかもしれない。

そしてそれは、
また続いていく”普段”を
より良くする小さなパワーになるのだ。


photo by 写ルンです│
祇園祭2019。四条烏丸で空を見上げたら、「地球のココロおどらせよう」が目に飛び込んできた。素敵なキャッチコピー。

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