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温かい皮膚感覚がその人の心も温かくする

温かい皮膚感覚がその人の心も温かくする

熱いものや温かいものに触れたときと冷たいものに触れたときとで、初対面の人への感情や、他人への思いやりの意識に違いが現れることがある。

下記はアメリカでの実験です。
熱いコーヒーカップか冷たいコーヒーカップを人に持たせます。
架空の人について、「その人は知的で器用で勤勉で決意が固く現実的で慎重な人です。」
と書かれた文章を見せます。
そして、その人の性格について数字で表現するように指示します。
熱いカップを持った人のほうが架空の人をより心が温かい人だと判断する傾向が強かったのです。一方、性格の温かさ、冷たさに関係のない項目では有意な差は認められませんでした。

また、53名に温かいパッドか冷たいパッドに触れさせます。
アイスクリーム屋で清涼飲料水が1ドルの商品券を自分のためにもらうか、友達にあげるかを選択させました。その結果、冷たいパッドに触れた群では、75%が自分のためにもらい、友人にあげるのを選択したのでは25%だったのに対し、温かいパッドに触れた群では、自分がもらうことを選んでのが54%友人にあげるのを選んだのが46%という結果でした。
温かいパッドに触れるだけで、他人を思いやる気持ちが強くなるようです。
初対面の人に好印象を持ってもらいたいと考えたならば熱いコーヒーかお茶をまず手渡すと効果があるかもしれません。

上記のような実験結果があります。
皮膚で体感した温度感がそのまま心にも影響を及ぼすということですね。
これは、皮膚が温かさを感じると同時に皮膚の感覚が意識を作っているのでしょうか。また、皮膚で温度を感じて、その温度感を他で認識、意識するのでしょうか。
結果としては、
温かい=温かい
冷たい=冷たい
という結果は、分かりやすいと言えば分かりやすいのですが、温度を感じて心も動くという結果がとても興味深いです。

人の心を形成するには、皮膚感覚がとても重要であること、また、心の動きは皮膚感覚で感じとる部分が大きいこと、心と皮膚はとても強い繋がりがあることを認識しました。

※「皮膚感覚と人間のこころ」傳田 光洋 より一部抜粋しました

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