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それでも私達は手を取り合える。『あのこは貴族』が示す連帯
全く投稿しなくなって放置していたら2年近くも経ってた…
編集的な仕事をしておきながら書く習慣がないのはよろしくないなと思うので、気まぐれに頑張って更新します。
といっても、自分が書けるネタは映画か本くらいしかないなあと思うので
2021年で今の所ベスト候補の映画『あのこは貴族』の感想を今回は書いていきます。
2021年2月に公開された本作。
山内マリコ原作の同名小説を『グッド・ストライプス』の
伝わらなくても大丈夫
コミュニケーションとはなんぞや。
それを考えた時、真っ先に頭に思い浮かんできたのは就活だった。
コミュニケーション能力やコミュ力といった言葉は、この時期耳にタコができるくらいに毎日聞いていた。
同時に、めちゃくちゃ大事なスキルらしいことも、知るのに大した時間はかからなかった。そんなに大事なら義務教育で教えて欲しかったなあと、当時の私は呑気に構えていた。
就活中はどこもかしこも、要約すれば大体
変わりたい、変わりたくない
どういうわけか最近よくイヤホンが壊れる。
根元を折り曲げることもなく、絡ませることもなく使っているのに、使い始めて3ヶ月も立たない内にノイズが走り始める。嫌な予感がしつつも使っていると、今度は勝手に曲が止まったり急に流れなくなったりする。勘弁してくれと思いながらしぶとく使っていると、ついに片耳が聞こえなくなった。両耳にイヤホンをつけているのに片方が聞こえないのは、めちゃくちゃ気持ち悪い。それはもう
My Roomという幻想に囚われて
「俺もう寝るから電気消してー」
深夜1時頃、兄にそう言われしぶしぶ部屋の電気スイッチを切る。まだ眠くないので布団に入ってスマホをいじる。細めた目で光るディスププレイを見つめながら思った。
「自分の部屋が欲しい...」
生まれてから大学を出るまで、自分専用の部屋を持ったことがない。それは兄も同じだった。
一人で使うには中途半端に広い横長の部屋が、実家にはある。
小学校に上がる時、両親がそこを勉
欲しいものを買うだけ
4月17日から5日間、東京丸の内で開催されている生活の楽しみ展。
たまたま予定が空き、足を運ぶことができた。
ぶらっと回って帰るつもりだったけれど、目に留まった一つのブースがある。
そこはポーチを販売しているブースで、色とりどりにデザインされた3種類の大きさのポーチが、所狭しと並べられていた。
ポーチと言えば、女性が使う化粧品ポーチを最初にイメージするせいか、男性が使うものではないという認識
映画『運び屋』に真の生き様を見た。
「すいません、前失礼します...」
すでに映画の上映が始まった劇場、男性が目の前を横切って私の隣に座る。
その一瞬、スクリーンが視界から消える。
映画はその世界観に没入できるかどうかが全てだと思っている私は、それだけでも気が散ってしまい、ちょっぴり嫌な気分になった。
「何で遅れるかな...。一つ前の席にすればよかった...」
なんてすぐに考えてしまう自分の心の狭さにもがっかり。
こういう
当たり前のことを忘れたくない
「ハイこれ、なんか来てたよー」
ルームシェアをしている同僚から渡された郵便物に、私は思わず身構えた。
洒落た封筒。丁寧に筆ペンで書かれた宛先。そして封を閉じられているシールには「invitation」の文字。
「結婚式の招待状や...!」
いや、知っていた。
中学高校の6年間、共に汗を流した部活仲間が結婚することは。その招待状が送られてくることも。3ヶ月ほど前、そのために住所を聞かれていたが
祖父が咲かせてくれた花
「何かを続けることはとても大切だよ」
なんて決まり文句は小さい頃から色んな人たちから聞かされてきたけども
私は祖父以上にこの言葉を体現している人を知らない。
それはこれからも変わらないと断言できる。
祖父は夕食後、必ず散歩に出かける。
それはもう私が生まれる前から継続しているらしく、身体に染み付いていると言っていい。
隣駅までの2キロほどの道のり。往復1時間ほどのコースを、夏の熱帯夜も冬の