香港（ＣＮＮ）　

香港のテーマパーク「オーシャンパーク」は、オスのジャイアントパンダ「安安（アンアン）」が２１日に死んだと発表した。安安は３５歳。飼育されているオスの中では世界最高齢だった。

発表によると、安安は健康状態が悪化して、それ以上苦しませないために安楽死させた。頭が良く、遊ぶのが大好きなパンダだった。

安安は２３年前、メスの「佳佳（ジアジア）」と一緒に中国政府から同パークに贈られた。２０１６年に３８歳で死んだ佳佳は、世界最長寿のメスのジャイアントパンダだったとされている。

２頭は長年にわたって観光客や子どもたちに親しまれ、２１日には安安をしのぶ写真や動画がネットに投稿された。

世界自然保護基金（ＷＷＦ）によると、野生のパンダの平均寿命は１４～２０年程度だが、飼育されているパンダはそれよりずっと長生きする傾向がある。

オーシャンパークはほかにも、中国政府から２００７年に贈られたオスとメスのジャイアントパンダ２頭を飼育している。

中国は半世紀にわたり、ジャイアントパンダを絶滅の危機から救うため、山間部に保護区を設けるなどして頭数を増やそうと試みてきた。

ジャイアントパンダは飼育の難しさで悪名高い。しかし野生のパンダの個体数はここ数年で増加に転じている。

【上海＝吉永亜希子】

香港紙「明報」（電子版）によると、飼育されているオスのジャイアントパンダとしては世界最高齢の「安安（アンアン）」が２１日、香港のテーマパーク「海洋公園」で死んだ。３５歳だった。人間なら１０５歳に相当する高齢だった。

安安は中国四川省で保護され、１９９９年、香港の中国返還２年を記念して香港に贈られた。最近、高血圧や白内障などの症状が見られ、今月中旬以降、食欲や活動量が大幅に落ちて衰弱。動物愛護の観点から同園が安楽死させた。