愚者の定義


愚者というのを自分が定義するなら、成長しない人間だろう。

毒親、底辺、ネット弁慶らに共通するのがこれだ。
ポジションを固定し、論理じゃなく上位下位で対応する生き方。
鵜呑みと拒絶のトップダウンは上手くできた愚民社会だ。
下がるばかりで、絶対に良くはならない価値観だ。

彼等にタゲられると、一方的に噛みついてくる、否定してくる。
かといって、議論じゃなくマウント、貶め、言いがかりの情緒でだ。
こちらがどんなに懇切丁寧にロジックで説明しても納得しない。
何故なら彼等の判定基準は最初から固定されているからだ。
設定された是非に対し、それを思考停止で妄信している。
鵜呑みと拒絶の「絶対正義」アイコンだ。
なのでどんなに論破されても、それを単なる突き上げだと感じ、
ただ怒りを増大させる事に終始する、自分の非を認めないのだ。
真実は愚者のプライドが許さない。

感情論、しょうもない言葉尻、トンチンカンなレッテル貼り。
そういった屁理屈を武器に、必死にこちらの失点を物色する。
まるで何一つ意味が無い、生産性、発見、想像力が無い、進歩が無い。
つまり良し悪しを探しているワケじゃなく、口喧嘩での勝ち負けだ。
ターゲットの足を引っ張れば、自分が繰り上げでランクが上がると。

そう。本当に愚者っていうのはしょうもない。


彼等を変えるには全体の価値観を変え、外堀を埋めて孤立させるしかない。
仲間が居なければ、物理的に損なのでコロッと手のひらを返すだろう。
どうせ本人には主体がある訳じゃない。
その場の利己で場当たりに対応しているだけだ。

ならここで「俺の負け、俺がバカって事で終了」と逃げたとすると、
この場合でも一生付きまとわれる。
「コイツより自分が上だ!」と、便利な基準点にされるのだ。
結局は短絡的に勝ち誇ってしまう。
そう、くやしくても付きまとうし、勝ち誇っても付きまとう。
愚者はどの道執着してくる。

相対的勝者という者はターゲットと「つがい」になる事で生きている。
これはまるでオスとメスの関係、しかも合意ではなく強姦だ。
これを受け入れた瞬間、双方の責任の押し付け合いのループが始まる
「受け入れた方の責任」「押し付けた方の責任」というペアが出来ると。
共依存、ストックホルム症候群というのもこれではないんだろうか?
こうなったら完全な現状維持状態で、永久に向上する事が無くなる。
これを政治に例えるなら「政治家のせい」「国民のせい」のペアとなる。
責任をたらい回しの向上しない悪循環が発生する。
人間が成熟するほど他人とつるまないのはこれがあるからに違いない。

これが愚者という物の毒だ。
受け入れたら終わる、受け入れなければ永久に付きまとわれる。
彼等と接点を持った瞬間から不幸が約束されてしまうのだ。
悪霊という呼び名は完全に符合する例えだろう。

HSP代表の楳図かずお先生は初期作品からこういった人の理不尽、
綺麗事の裏側をひたすら描いてきたように思う。
先生が嫌世的な生き方なのは、作品から観て取れる。
愚者である有象無象に面と向かって何を言えるのかと。
どの道理解することは無い、マイナスの存在とは関わるだけ損なのだ。

本当に物事を良くするには各個人全員が変わらない限り無理だ。
プライドを傷付けず、教訓として遠回しに周知させない限り、
本人達が察し、自発的に変化しない限り良くはならない。
その為には専門書の様な見出しで知識を鵜呑みにさせるより、
情緒的な共感でロジックその物を上書きしないと浸透しないだろう。
だから楳図先生も、諌山先生も、庵野氏もみな作品によって道を示す。
論理という物は実感であり、鵜呑みじゃなく、丸暗記じゃなく、
納得する、理解する、しっくりくる事が重要だ。
これを机上でシコシコ学ぶのには無理があるに決まっている。
これがクリエイターこそが聖者である理由だ。

しかしそれを観てもなお多くの愚者は気付く事も無い。
劇場版エヴァの観客席の映像があったが、あれはつまり、
「他人事じゃないぞ?」って意味だったんじゃないだろうか?
観客を辞めろ、ユーザーを辞めろ、ファンを辞めろという含みでは?

創作分野において、ユーザーマインドの人間はコネを求める様になる。
彼等がポジションを得るには、中抜き屋、領分違いのポジションにつく。
同じ趣味のようでいて真逆、クリエイターの敵に回るのだ。
多くのファンは宮崎勤の同類で、外部に基準を求める。
それは他人の作品、商品で自分のポジションが得られるという感覚だ。
ファッションであってもファンになれば仲間が出来るという思考だ。
それが庵野氏は気持ち悪いのだろう。

これまで自分は自信が無く、自己評価の低い人生だったが、
その姿を観た愚者は自分をトッピングしてくる。
ヘタレだの、情けないだのと、よほどキモチイイのだろう。
負けて欲しくてたまらない、嘘でも勝ちを譲って欲しいと。
そいつに対して自信が無いんじゃないにもかかわらず、
バカな犬の様に年がら年中、四六時中マウンティングしてくる。
目を赤くして心のペニスを膨らませ、ハァハァと息を荒げて関わってくる。
愚者は他人を基準にし、こちら以上の評価を得られると信じて疑わない。
パクリ、後追い競合、ストーキング、覗き、横取り、褒めたり貶したりと。
愚者は他人に興味津々で、いつでも人に付きまとう。
獲物の近くに居れば成果を奪えると、永久に付きまとうのだ。

自分としては愚者の正体を暴き、呪いの導線を切り離すのが精一杯。
どのみち奴等は変わらない。
仕方ないから、こうしてマインドペニスを去勢してやる。

「悪霊退散!!」 ✂チョキ――ン!!


おしまい。

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