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わたしの本棚

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読んだ本の感想をまとめてみました。
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【ブログ更新】 “まちの本屋さん”で出会った、高校生の手作りZINE(リトルプレス)

【ブログ更新】 “まちの本屋さん”で出会った、高校生の手作りZINE(リトルプレス)

こんにちは。
宮城県在住ライターのすずき・ちえです。

ブログを更新しました。

今回のテーマは「ZINE」(リトルプレス)です。

先日、ある街の商店街の本屋さんで、地元の高校生が探求学習の授業で作った、というZINEをいただきました。

自分たちでテーマを決め、読みやすいように工夫しながら編集し1冊の冊子を作り、地元のお店に置いてもらう。

高校生が自分たちで考えて、試行錯誤しながら形にして、

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【わたしの本棚】仙台市内の家族の、震災から4日間の物語『ぼくんちの震災日記』

【わたしの本棚】仙台市内の家族の、震災から4日間の物語『ぼくんちの震災日記』

おはようございます。
宮城県在住のライター、すずき・ちえです。

個人ブログを更新しました。
東北ゆかりの本として、『ぼくんちの震災日記』という児童書を紹介しています。

今日は3月11日。東日本大震災発生から13年目になります。仙台市内で震災に遭った私にとっては、忘れることができない日です。

今年の震災発生日を前に、『ぼくんちの震災日記』という本に出会いました。

仙台市在住の児童文学作家・佐

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【わたしの本棚】働き方に悩む人、やりたいことがある人の道しるべとなる1冊~『「私らしく」働くこと 自分らしく生きる「仕事のカタチ」のつくり方』

【わたしの本棚】働き方に悩む人、やりたいことがある人の道しるべとなる1冊~『「私らしく」働くこと 自分らしく生きる「仕事のカタチ」のつくり方』

 経験を積み重ねたことや、ライフステージの変化により自分の「働き方」について悩んだり、何かを「やりたい」と思ったことは、多くの方が経験されているのではないでしょうか。

日々の仕事のあれこれ細かいことに悶々としたり、「働くこと」や「活動をすること」には面白さを感じる一方で、悩むこともあると思います。
もしかしたら、今その真っただ中にいる方もいるかもしれません。

 わたしもその一人です。会

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【おすすめ本】これからも地方から発信し続けたい!と思えた本~『魔法をかける編集』(著者:藤本智士)

【おすすめ本】これからも地方から発信し続けたい!と思えた本~『魔法をかける編集』(著者:藤本智士)

こんにちは。ライターのすずき・ちえです。
私は宮城県仙台市を拠点に、会社員のかたわらローカルウェブメディアや自身のブログで、地域住民の目から見たローカル情報を発信しています。

主におすすめのおでかけスポットや飲食店(コーヒーとスイーツ率が高め)紹介や、地域活性化につながる活動をする人たちや企業へのインタビュー記事を書いています。

詳しいプロフィールについてはこちら。

2018年より活動を開始

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【ブックレビュー】東北在住・アラフォー会社員ライターの「2022年読んで良かった本ベスト3」

【ブックレビュー】東北在住・アラフォー会社員ライターの「2022年読んで良かった本ベスト3」

※2022年年末に書いてリライトした記事です。

東北在住の会社員ライター すずき・ちえです。
2022年、みなさんはどのような1年でしたか?

私は様々な変化があった1年でした。会社では人事異動で新しい職場へ、ライター活動では、個人ブログを開始したり、新しい媒体で書き始めたり。
充実していたものの、物事に追われてヒイヒイ言っていた時期も。

そんな時に支えとなってくれたのが本です。読書をすること

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【読書感想文】書くことに行き詰まっていた時、道しるべとなった一冊~『書くことについてのノート』

【読書感想文】書くことに行き詰まっていた時、道しるべとなった一冊~『書くことについてのノート』

私は会社員のかたわら、文章を書く活動をしている。住民発のローカルwebメディアに取材記事を書かせてもらったり、友人たちとの創作ユニットでエッセイを綴ったりしている。

初めは趣味の延長で、楽しくやっていた。提出した原稿にたくさん赤入れがあっても、「自分の文章がより良くなるのなら」と前向きに捉えられた。いざ公開されて取材先や読者からの反応をいただけることもあり充実感があった。

しかし、書き続けるう

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【読書記録】『文にあたる』

【読書記録】『文にあたる』

 好きな本のジャンルのひとつが、仕事について書かれたエッセイである。なぜなら、自分が出会うことがなかった職業を知れたり、作者の仕事観にふれたりできるからだ。

 最近、「校正者」の方が書いた本『文にあたる』を読んだ。今までよく知らなかった書籍や雑誌の校正という仕事について書かれており、興味深く読んだ一冊だった。

 著者の牟田都子氏は、プロフィールによると図書館員を経て出版社の校閲部に勤務し、20

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【ブックレビュー】そばに置いておきたい。田辺聖子さんの大らかで優しさに溢れた言葉たち~『歳月がくれるもの まいにち、ごきげんさん』(田辺聖子)

【ブックレビュー】そばに置いておきたい。田辺聖子さんの大らかで優しさに溢れた言葉たち~『歳月がくれるもの まいにち、ごきげんさん』(田辺聖子)

こんにちは。
東北で暮らす本好きのライター、すずき・ちえです。

今日ご紹介するのは、田辺聖子さんの『歳月がくれるもの まいにち、ごきげんさん』。

本を読んだきっかけ
田辺さんと言えば、ご存じの方も多いとは思いますが、現在、再放送中の朝ドラ『芋たこなんきん』の主人公町子のモデルですね。
毎朝ご覧になられている方も多いのではないでしょうか。

私も視聴者の一人です。町子と夫である「カモカのおっちゃ

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【ブックレビュー】『いつもの言葉があか抜ける オトナ女子のすてきな語彙力帳』

【ブックレビュー】『いつもの言葉があか抜ける オトナ女子のすてきな語彙力帳』

こんばんは!
本好きのライター、すずき・ちえです。

今日ご紹介する本は、こちら。

家庭や仕事において経験を重ねるたびに痛感するのが、自分の日本語の拙さ。
生まれて40年間、母国語として毎日使っていたのにもかかわらず、です。

思い当たるのが
・気がつけば相づちがワンパターンに。「なるほど」「そうですね」「へぇ~」ばかり。

・高校生の頃に「とても」を「チョー」と言うのが流行った年代のせいか、い

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【ブックレビュー】グレイヘアが素敵なマダムによる本。年齢を重ねるのも悪くない?むしろ楽しみに思えた~『カッコよく年を取りなさい グレイヘア・マダムが教える30のセオリー』

【ブックレビュー】グレイヘアが素敵なマダムによる本。年齢を重ねるのも悪くない?むしろ楽しみに思えた~『カッコよく年を取りなさい グレイヘア・マダムが教える30のセオリー』

こんにちは!
本好きの東北在住ライター、すずき・ちえです。
時々、noteでブックレビューを書いています。

今回、ご紹介する本は『カッコよく年をとりなさい グレイヘア・マダムが教える30のセオリー』。

◆本との出会い私ごとですが、昨年40代を迎えました。そこで直面したのが、ネガティブな変化に戸惑う自分でした。

今まで好きだった服を着ても、言葉にできないような違和感を感じ、髪の毛にはチラホラと

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【ブックレビュー】作家から会社員まで、多くの女性の仕事観が見えるエッセイ集~『女と仕事』

【ブックレビュー】作家から会社員まで、多くの女性の仕事観が見えるエッセイ集~『女と仕事』

こんばんわ!
東北暮らしの週末ライター、すずき・ちえです。

今日は久しぶりにブックレビューを書きたいと思います。
タイトルは『女と仕事』。一見、カタくて難しいタイトルだと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私もその一人でしたが、蓋を開けてみると仕事についてのエッセイ集で、現在の仕事にたどり着くまでや、職場でのエピソードなど、身近な内容に感じました。

◆本について

『女と仕事』は、

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【おすすめ!東北ゆかりの本】サラダチキン元祖の企業に見る、仕事への真摯な姿勢~『ひと手間カンパニー~岩手の端っこで“南部どり”を育て続ける会社の話』

【おすすめ!東北ゆかりの本】サラダチキン元祖の企業に見る、仕事への真摯な姿勢~『ひと手間カンパニー~岩手の端っこで“南部どり”を育て続ける会社の話』

こんにちは!
東北暮らしの週末ライター、すずき・ちえです。

突然ですが、みなさんはスーパーやコンビニで「サラダチキン」を買って食べたことはありますか?

私は学生時代にダイエットをしていた時に、お世話になっていました。塩やハーブで味付けしてあるので食べ応えがあり、かつ低カロリーで重宝していたのを思い出します。

そのサラダチキンを初めて作った会社が、株式会社アマタケです。

サラダチキン好きとし

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【ブックレビュー】全国各地で本にかかわる女性たちの生き方を垣間見る『本の時間を届けます』

【ブックレビュー】全国各地で本にかかわる女性たちの生き方を垣間見る『本の時間を届けます』

こんにちは。
東北暮らしの週末ライター、すずき・ちえです。
今日は最近読んだ本のレビューを書いていきます。

ご紹介する本はこちら。

2016年に初版が発行された本です。
先日、地元の図書館に行った時に見つけました。私も本が好きなので、タイトルに惹かれて手に取りました。

パラパラとページをめくると、本が好きで、本を届ける仕事や活動を自分で初めた女性たちをクローズアップしている内容でした。

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【ブックレビュー】山奥で暮らすニートたちの日々から気付かされたこと『山奥ニートやってます。』

【ブックレビュー】山奥で暮らすニートたちの日々から気付かされたこと『山奥ニートやってます。』

こんにちは!
東北暮らしの週末ライター、すずき・ちえです。

みなさんは「山奥ニート」という言葉を聞いたことはありますか?
和歌山県の山奥の限界集落と呼ばれる地域で、共同生活を送るニートたちがこのように呼ばれているようです。

私は、NHKの特集で山奥ニートの暮らしの場「共生舎(きょうせいしゃ)」を知りました。共生舎があるのは、最寄駅から車で2時間(うち1時間は車のすれ違いがやっとの山道)、人口5

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