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私が占い師になったワケ(闘病記⑲関節リウマチと強直性脊椎炎の疑い HLA検査 27歳)

2006年2月17日。目が覚めると仙腸関節の痛みは治まっていた。

念のため、整形外科を受診し、レントゲン写真を撮る。

仙腸関節以外にも腹部に痛みを感じたので、内科を受診すると婦人科へまわされた。

どんなに右ひじに痛みがあってもレントゲン写真で炎症や変形が確認ができないように仙腸関節もまた骨に異常はないと言われ、モービック錠を増やしたかったが、そもそも私は正式なリウマチ患者ではないのだから、この薬に効果を期待するのは間違っているのではないだろうか、と書かれている。

そもそもこの話には後日談があって、2002年8月下旬に私は右足の骨だけではなく、左足の薬指周辺に痛みを感じ、医師に相談した結果「痛みに耐えられるのであれば手術の必要はないだろう」と言われたのだが。

「どちらかと言えば右足ではなく左足が第一ケーラー病であった可能性が高い」と診断する整形外科医もいた。

右足にしろ、左足にしろ、足の骨の変形や痛みの原因は不明だと書かれている。

実は45歳のときに膠原病科の主治医が変更になったのだが、ひょうなことに長い間、私を担当していた膠原病科の主治医に内科でお世話になっている割には、足の画像を見せたことがなかったなと思い立ち、随分と昔に撮ったレントゲン写真をみてもらったところ。

右足については見たこともない状態で骨が融け、みんなくっついているような状態なのでこれをリウマチの症状かと聞かれたら、ひとつ返事で首を縦に振ることはできないそうだが。

左足の薬指に関しては典型的なリウマチの症状であることがわかった。

8歳の頃からずっと原因不明で病院へ通っていて、大きな注射器で採血をしたり、今までありとあらゆる可能性を視野に入れ、大学病院にも通院したのにも関わらず、このタイミングでリウマチ患者であることが判明した。

試しに新しくやって来た膠原病科の先生にもレントゲン写真を見てもらうと、右足の写真を見るなり「変わった足だね」と言ったが。

やはり左足に関しては「関節リウマチで骨破壊された典型的な症状ですよ」とのこと。

特に右足に関しては見たこともないくらい珍しい足なのでハッキリとリウマチとは言えないとのことだが「鈴木さんがこどもの頃から足が痛かったと言うのであれば、右足も小児リウマチの可能性があり、大人になってからもまだ痛いのであれば、それは小児リウマチの後遺症ですよ」と言った。

リウマチの疑いはこどもの頃からかけられていたが、採血が引っかからなかったり、右と左に対照的な症状が出ていないので、どこの病院へ行っても「リウマチとは言えない」と言われ続けてきた結果がこれだ。

まさか40過ぎて初めてリウマチと言われるとは思ってもみなかったことなので、診察室でポカンと口をあけてしまった。

これには主治医も笑うしかないと言った感じで「だからと言って今から40年前にさかのぼれないしね」と納得せざるを得なかった。

2006年の時点では、関節リウマチにも効くからと言う理由で、モービックが処方されていたが、足の痛みにはロキソニンなどの薬はまったく効かず。

ボルタレン錠でも抑えられなかったので、ボルタレンサポ50㎎(座薬)を使って痛みを飛ばしており、整形外科で処方されているモービックを飲む気にはならなかった。

それでも整形外科の主治医は帰り際「ここに来ても何もしてあげられないけど、話くらいはいつでも聞くから」と言って見送ってくれた。

その足で婦人科へ行くとエコー検査で卵巣の異常は確認できなかったものの、2cm程度の子宮筋腫があることが判明した。

腹部の痛みは筋腫が原因とのこと。

診察が終わると今度はリウマチ内科へ行くように言われ、診察室へ行くと初めて担当する先生が座っていた。

都内の大学病院へ通っていた時は、ステロイド(プレドニン)が処方されていたので、モービックのような痛み止めではなく、炎症を抑えるステロイドを処方して欲しかったのだが。

今回はいつもの主治医の代わりに来ていた先生だったので、案の定、勝手に薬を処方することはできず。

私のカルテを一通り読んだ上で「ごめん、僕にはもうお手上げだ」と言った。

2006年2月23日。今日はリウマチ内科の受診日だが、午前中は時間があったので、耳鼻科へ行き、花粉症の薬(アレロック)を処方してもらう。

この頃は多いときでリウマチ内科と整形外科と婦人科と耳鼻科と1日に4つの科を受診しなければならないことが多かったので、病院へ行くのは本当に一仕事だった。

リウマチ内科の診察室へ入ると、主治医は再度、私のレントゲン写真を見直しており「リウマチ因子陰性脊椎関節炎=強直性脊椎炎ではないだろうか」と言った。

やはり仙腸関節がこんなにもベタベタに融けてしまい、1つにくっついているのは、強直性脊椎炎の可能性が高いと言う。

とりあえず今日から抗リウマチ薬でもあるアザルフィジンEN錠の服用を始める。

もしも効くのであれば、早ければ1.2ヶ月で効果が出るとのこと。

果たしてこの薬が私に効くのだろうか。

試しに1錠飲むと数時間後には右肩に嫌な痛みが走った。これはアザルフィジンの副作用なのか。

自分でもよくわからないと書いてある。

実はこの右肩の痛みはのちに40を過ぎてから訪れた整形外科で石灰であることが判明した。

足の病名に関してもそうだが、どうやら私の場合、病気が発症し病名が判明するまでに時間がかかるらしい。

ちなみにこの日は自費でHLAの検査を行っている。

確か検査をするだけで3万円もかかった。

おそらく1か月後の受診日には結果が出ていることだろう。

2006年2月27日。首筋から肩にかけてこわばりが消えない。
この日の日記には、間違いなくアザルフィジンの副作用だと書かれているが、noteを書いている今現在も首から両肩にかけてのこわばりと痛みはあるので、この日の私に戻ることができたら「これは薬の副作用じゃないよ」と教えてあげたい。




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