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専門家型人材はオワコンか!?福山雅治と大谷翔平の共通点

突然ですが、福山雅治と大谷翔平の共通点は何だと思いますか?

かたや『桜坂』のミリオンセラーやドーム公演をはじめ男性トップソロシンガーであり、ドラマや映画で主演も務める役者さん。

かたや、ピッチャーとバッターを両立し、ベーブルース以来100年ぶりとなるピッチャーで10勝・バッターで10本以上のホームラン数をクリアした他数々の記録をつくった野球選手(今年の推定年収は85億円!)

その答えは・・・

・・・

・・・

僕が尊敬するスーパースター!

というより、誰もが知る”二刀流”ですよね。

ところで、この二刀流の生き方ってどうよ?

というお題で、頭を整理していきたいと思います。

1.1つのことに絞るべきか?


あなたは、本当に自分のやりたいようにやっていますか?それとも世間の通説に従ってしまいますか?

20年以上前に起業してから、自身がずーーっと言われ続けてきたことがあります。

「なんの専門を持っているの?領域を1つに絞らないと分かりにくいし君は大成しないよ。”戦略”という字は戦を省くって書くよね?つまり、勝てる領域を絞り込み、何かに特化しないとダメなんだよ」

はい~、はい。

その上から目線の老婆心からくる、言い尽くされてきたマーケティング理論ね。これまで五万回聴いてきたよ、その言葉。

理屈で考えると、何かに特化して専門性を高めると競争優位性が高まるし、他人から見ても「あの人は〇〇の人ね!」と認知されやすい。国家資格を持とうもんなら尚更ですよね。

また、ネットでは特化している人や企業の方が特定のキーワードがSEO対策的にも効いてくるというのもよく理解できます。

この本も確かに良かったしなぁ。

ある領域に特化した企業だけが高収益になるという理論の経営書です。
 ↓↓↓

でもね、僕は理屈の上では納得しながらも、本音を言うとどこか腹落ちしなかったんです。

だって、飽き性でなおかつ1つにとどまれない自分の性格では、1つに絞れないですもん!いろいろとやってみたいという衝動には勝てないんです!

で、いろいろと二刀流と言わずとも三刀流でも成功している人や企業の事例も含めて研究してみました。

すると、特化型も二刀流の多角化型も、いずれも成功と失敗のパターンが数多くあったので、どちらが良いとは一概に言い切れないという結論に至りました。

特化しなければ専門性が分かりにくいし強みが磨かれない、かといって何か一つの専門分野がこければ企業なら一気に業績が低迷する。

つまり、自分とマーケットに合ってさえいれば、「何かに絞り込んだ方がいい」という通説に従う必要なんてない!という結論です。

2.領域にこだわらない成功者たち


エンタメの分野に目を移すと、事例はたくさん見つかりますね。

例えば、歌手で俳優の星野源さんお笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹さん。完全に二刀流ですよね。

狙ったかどうかはさておき、結果としては2分野で自分のポジションをつくられました。

星野源さんは、自著の又吉直樹さんとの対談パートでこう話されています。

「なんの仕事がメインとか肩書きとか、
 関係なくやりたいんですよね。

 音楽家はそれ一本で
 いかないとダメとか、
 芸人もそういうところ
 あるかもしれないけど、
 何か専門を絞らなければ
 いけない時代になっていて。

 なんでみんな、そんな視野が
 狭くなっちゃったんでしょうね?」

『働く男』(文春文庫・星野源 著より一部引用)

また、僕自身が敬愛するドラマー兼ピアニストで作詞家・作曲家でもあるYOSHIKIさん

かつて、ドラムとピアノを両立して売れたミュージシャンが世界にいただろうか?

また、音楽にとどまらずに着物のデザイナーとして、また、ワイン他、異分野でも単なる名前貸しではなく、ガチで関わりプロデュースしていく展開の広さ。

あ、サッカー界にもいましたね。

サッカー選手でありながらカンボジアでは実質監督も行い、サッカー教室を全国展開し、投資家にもなり、自らスタートアップ経営者でもある本田圭佑さん。

もちろん、それぞれの分野ですでに世界一を極めたのか?いろいろとやるくらいなら、1つに絞ってまずは極めろ!中途半端に陥るリスクをどう考えるんだ!などと当初はものすごい反発もあったようですが・・・

仮に結果が出なくても、一度きりの人生、どのようなスタイルをとるかは人がとやかく言うことではないんですよね。本当は。

どんなスタイルもありだと思うんです。

結果が出なければ批判されるリスクも引き受けているんですから。

3.僕も絞らずに生き残れた


考えてみると、僕自身も1つに特化せずに価値を出せてきたことに書きながら気づきました。

昔は、冒頭でご紹介したように特化できない、絞れない悩みがあったけど、結局、隣接分野で多角的に展開することで生き残れた気がするんですよね。

今現在は主に人材育成の仕事をやっていますが、これまで、1つの分野に特化せずにやってきました。

研修のラインナップは、20テーマほどあります。顧客対象は、BtoBもBtoCもやっています。このnoteの投稿でさえ、多様なテーマでやっています。

わかりますよ!

ブランディング的にはよくないことも。(;^_^A

でもね、自分の本音に従い、衝動に忠実に仕事をしてきたことで、一見すると何屋さんか分かりにくいものの、逆に「引き出しが多い人」という効果も十分あったのです。

研修、講演、コンサル、出版、メディアの取材依頼、すべてのオファーは「鈴木さんは引き出しが多そうだから」という理由からいただいていますので。

自分の思うようにいろいろと手を広げ、1つずつ20年以上かけて引き出しを増やしてきたからこそ、今ではクライントはすべて1兆円企業、9割がリピート客、出版も14冊に。

これは何も自慢話でも武勇伝でもありませんよ。

もともと、3年間、足を棒にして営業してもナニワの名もなき零細企業1社のクライアントのみで、99%の案件が買いたたかれまくる下請けから始まっていますから。

出版デビューも一念発起してから9年もかかっているので、むしろ、他人と比べてもどんくさいレベルなんですよ。

苦しい時こそ、専門性を「絞れ!絞れ!」と口酸っぱく先輩方からも言われ続けてきましたし。。

結果が出ない時期でも、”通説”に抗い続けてきた起業生活23年というのが自分の実態です。

もし、世間の通説と老婆心で上から目線で語ってくる先輩方の意見を受け入れていたなら、今ごろ野垂れ死んでいたに違いありません。

一本足打法が命取りになて、消えていった経営者や講師仲間もたくさん知っていますから。

この10年ほどを振り返っても、経済危機、コロナ感染拡大の際には、1つがコケても他がある、ライバルがコケても引き出しの多さで優位に立てる。と、いわんばかりに自分の身を自分で救ってきました。

4.やりたいようにやればいい!


この投稿のタイトルでは「専門家型人材はオワコンか!?」という問題提起をしましたが、実は「専門家」VS「多角化」という単純化した話ではないので、オワコンかどうかの答えは出ません。

言いたかったことは、専門家か多角化かという議論でもなく、どちらがいいというお話でもありません。すべては一長一短があるからです。

自分の特性、性格、気持ち、タイミングによって適時選択していけばいいことです。

大切なことは、1方向だけで物事をとらえず、逆サイドでも検証してみること。また、通説をうのみにしないこと。納得いかなければ小さく検証してみること。

思考の整理的には、何がベストかと決めつけず、複数の視点をもって整理しようね。というだけのことです。

こうして自分の頭を整理してみたら、結論はまったく面白みがない話になってしまいました。

やりたいようにやればいい!

この1点だけです。

真理とは、とってもシンプルなものですね。

最後は、自分が心底納得いき、自分のことを信じ切れるかどうか。他人がどういうかなど関係ないのですからね。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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