中国大陸から見た地図2

相手の立場に立つ・・は難しい!?


今日、在京テレビ局MXテレビの朝の情報番組「モーニングクロス」に、文筆家の古谷 経衡(ふるや つねひら)氏が出演していました。

この番組は呼ばれた各種の専門家のコメンテーターが、それぞれの視点で論説を行うのですが、古谷 経衡氏は多くの文献をもとににした客観的な論説を展開するので、以前から注目している人の一人です。

                    古谷 経衡氏

今日の古谷氏の論説は、中国に関するテーマで、歴史を含めて彼の得意とする分野です。

近代史における中国の失敗と、それに基づく現在の中国の姿勢について、図を用いて説明していたのですが、その中で注目したのは「相手の視点に立って物事を見ることの大切さ」です。

私たちは相手の立場に立って物事を考えるということを小さい頃より幾度となく聞かされてきており、自分達にはそれはできていると思いがちです。

しかし実はできているようでいて、できていないことが多いのではないでしょうか。

今回、古谷氏が中国の意図について説明する際用いたのが、私たちが見慣れている「地図」を逆さまにした「地図」で、それは中国大陸から日本と東南アジアを見た地図です。

上記の地図は、番組で古谷氏が提示した地図ではなく、Yahoo画像より転載させていただいたもの(不鮮明ですみません)ですが、見てわかるように中国大陸はロシア、日本列島、薩南諸島、沖縄諸島、先島諸島、台湾、さらにはフィリピン、インドネシアなどに囲まれており、外洋から隔てる壁のようになっています。

日本はなんの障害物がなく、すぐそのまま太平洋に出ることができるので気が付きませんが、中国の視点から自国周辺を見ると確かに邪魔な国だらけです。

いま日本との間で摩擦になっている尖閣諸島も、中国からすれば壁になっている先島諸島群の一角である尖閣諸島を押さえることができれば、いまよりもはるかに自由に外洋にでることができるのです。

フィリピンやベトナムなどとの間で懸案となっている南沙諸島の人口島軍事基地も、中国はそこを自由にできればはるかに簡単に太平洋に出ていくことができるということで実効支配という蛮行に出たのでしょう。

このように、単に地図を逆さまにするだけでも中国の意図が以前よりも鮮明にわかってきます。

もちろん私たちは中国のそのような蛮行を見過ごしてはならず、適切に対処していかなくてはならないことは言うまでもありませんが、まずは相手の立場に立って物事を見るということが大切であることがわかります。

大切ですが、それが簡単にできないのも人間です。単に地図を逆さまにしてみるということも、事故を中心に据えて物事を見ている人間には難しいのです。

これは世界情勢に限らず、私たち一人一人の日常生活でもいえることなのかもしれません。


※ 文中の写真はYahoo画像より転載させていただきました。
※ 表題の写真はYahoo画像より転載させていただきました。



#日記 #エッセイ #コラム #生き方 #社会 #経済 #歴史 #法律  
#古典 #社会保障 #国 #おひとり様 #個人 #働く人 #孫子兵法
#映画 #エンターテイメント #夢 #願望 #リーダー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?