2018年度予算案に隠された布石を読み解く

 政府が12月22日に閣議決定した2018年度予算案。
 基礎的財政収支の赤字は、2017年度予算の10.8兆円から、10.4兆円へと縮小し、収支は改善した。「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)2015」として閣議決定した「経済・財政再生計画」にて定めた歳出改革の「目安」も、2018年度予算までで達成した。

 こうみると、2018年度予算は、財政再建にまっしぐらのようにみえる。しかし、とてもそうとは言えない。診療報酬本体は、前回以上のプラス改定。介護報酬は6年ぶりのプラス改定。公共事業費は微増。微妙に、与党支持層に振る舞った。

 その含意は何か。
 2018年度予算と合わせて、12月8日に閣議決定された「新しい経済政策パッケージ」にも触れつつ、下記拙稿に詳述している。


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