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腰痛、問題ないと言われたけど


今回は腰痛はあるが病院では何でもないと言われた場合の対処法について解説したいと思います。とくに腰痛全般に共通する向き合い方を紹介していきます、参考にしていただきたいのは下記のような症状の方です。

・激痛ではないが重だるい
・下肢に症状がない
・長時間同じ姿勢が多い
・運動をした方が良いか悩んでいる



腰痛に対する捉え方


腰痛は日常生活で腰部の組織に刺激が集中して起きます、これは生活習慣の積み重ねの場合とたまたまその瞬間に身体を変に使ってしまった場合に分けられます。稀に悪性腫瘍などもあるので症状が良くならない、安静時も痛くなるという方は医療機関を受診しましょう。

そうした重篤な疾患以外は上手に身体を動かせば治ると言われています、最近ではリハビリや運動が扱われることが多く、動かせというのがだんだん主流になっているのがわかります。

ではなぜ動くことが良いかということを説明します。

腰痛に良い「動くこと」


頭も痛みを起こしたりします、特に3ヶ月以上痛みが続いている慢性腰痛症の方は動くことにより脳内麻薬(下行性疼痛抑制系)という痛みを抑えるシステムが働きます。最近テレビや健康情報でも痛みに対して運動療法が取り上げられているのはこのような理由があるからでしょう。歩くことだけでも効果はあります、少しず取り組みましょう。

逆に安静にしているとこの抑制系自体が抑制されて痛みが強くなります、この状態はうつや嫌なことがあっても起こるので精神状態を健康に保つことも大切です。

ではその腰痛の運動療法について説明していきます。

腰痛には標準的な治療計画はない


運動療法の流れの理想は痛みに対して評価を行い、こういう運動が良いとメニューを作り、的確に指導を受けることです。しかし病院では手術以外は時間がかけられない(医療制度の問題)、そもそも腰痛にはこの状態にはこうだというコンセンサスがないので病院以外で腰痛に特化した施設を探すことが難しい。

ということから手術以外の患者さんの行き場がなくなっています、自分で状態を把握(医療機関からの見立てを参考)、何に気をつけるか、ストレッチ法、筋力強化法を理解することが必要だと考えています。

次に腰痛に共通する考えについて説明します。

共通の目的


腰に必要なことは背骨の安定性を保つことです。

背骨は積み木のように骨が重なり構成されていますがその骨と骨の間は椎間板というクッションがあります。椎間板のみずみずしさが失われるとクッションとしての機能が果たせなくなり、椎間板が潰れていきます。

その結果、椎間板自体に痛みが出たり、周囲に不安定性が生じ関節や筋肉などの組織に負担がかかり痛みが出たりします。さらに進行すると背骨がずれて変形や神経を圧迫したりします。

背骨の問題の大半はこの様な経過をたどるとされています。

このことからも背骨の安定性を保つことは運動療法において最も大切なことです。

次はそのためには具体的にどうすることが必要かということです。

具体的には

・ストレッチ
疲れをリセットできるようにケアしましょう、特に長時間同じ姿勢を保っている方は積極的に取り入れましょう。例)仰向けの膝抱えストレッチ、オープンブック


・体幹トレーニング
体幹深部筋を使い背骨に負担のかからない体づくりをしましょう。例)ドローイン

・連動性
日常生活に取り入れることを目的に実施する運動、体幹トレーニングで意識したことも忘れず取り入れる。例)スクワット


まとめ

腰痛は病院では手術適応でなければ時間をかけることはできません、病院やその他の医療機関の評価やアドバイスをもとにしっかりセルフケアをしていきましょう。

慢性だからといって諦めてはいけません、整形外科的な疾患は神経を包んでいる組織とか神経そのものが原因なので痛みに敏感です、医者より本人がどの程度悪いか感覚的にわかることが多いはずです、その痛いと感じたときに適切な対応をすれば手遅れとなることはないと思います。

今回はご覧いただきありがとうございます、この記事が参考になれば幸いです。







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