大嶋 拓 Oshima Taku

映画映像関連、日々の記録、旅行記など。 http://www.takurama.net

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最近の記事

下田の龍宮窟へ

過日、下田の龍宮窟に行ってきました。 見下ろすとハート型に見えるということで、すでに多くの方がSNSなどに画像をアップしている「インスタ映えスポット」のようですが、世情に疎いため、その辺のことはほとんど知りませんでした。では何で知ったのかと言えば、たまたまyoutube で観たかなり昔の2時間ドラマ「鱶女」が下田でロケを行っており、その中で無人島として登場する場所がどうやら龍宮窟らしいとわかり、その独特の地形に興味が沸いて、物見遊山で出かけてきた、というわけです(下の動画を再

    • 小石川養生所いまむかし

      『大岡越前』や『赤ひげ』などで、つとに知られる小石川養生所。 貧窮民の救済を目的とした日本初の、病床を併設する無償の診療所でした。 町医者だった小川笙船の目安箱への投書を八代将軍吉宗が取り上げ、1722(享保7)年12月4日(13日という説も)、わずか1年の準備期間で開設、今年で302年を数えます。 その遺構をわずかながら留める小石川植物園に、初春の陽光に誘われ、ふらりと出かけて参りました。 現在この植物園は東京大学の附属施設となっており、正式名称は「東京大学大学院理学系

      • あわや大惨事

        昨日(2/5)、関東は久々の大雪。夜が更けるにつれ冷え込みも厳しくなり、まさに真冬の寒さでした。 自分が寝起きしている2階の和室にはオイルヒーターしかなく、全然暖まらないため、12時を過ぎてから急遽、カセットボンベ式のストーブを追加投入したのですが…… 約1年ぶりでスイッチをひねったところ、ガスが切れていたため火がつかず、あわててボンベを交換して再度点火したところ、「ぼっ、ぼっ」というこもった音がして、何やら不完全な着火状態になったと思いきや、突然、 「ぼん!!」 とい

        • きょうは大寒

          きょうは大寒。というわけで、寒さがしんしんと伝わってきそうな写真をセレクトしてみました。かなり前に撮ったものもありますが…。

        下田の龍宮窟へ

          クラファンあれこれ(3)クラゲのいる喫茶店 海月喫茶サメルト!

          今回取り上げるクラファンは、クラファンならぬクラゲファンも泣いて喜ぶ、日本で初めての「クラゲのいる喫茶店」の店舗内装費の支援。 たしかに、クラゲというのは、いつまでも見ていたくなるような、不思議な魅力に溢れています。私も、水族館などに行くと、お魚の水槽はひととおり見るだけですが、クラゲのコーナーには、二度三度と足を向けてしまいます。 脳も心臓もないのに生きていて、永遠のように水中を漂うその姿は、何か底知れない生命の神秘を感じさせてくれます。 今回このお店で扱うのは「ミズク

          クラファンあれこれ(3)クラゲのいる喫茶店 海月喫茶サメルト!

          磨崖仏は昭和特撮の聖地だ!

          先月記事を書いた「城ヶ島の人面岩」は、時の流れがたまたま岩肌に彫り上げたものでしたが、今回は、人間が意図的に岩肌に彫り上げた「磨崖仏」をご紹介します(「まがいぶつ」と入力してスペースキーを押すと「紛い物」と変換されてしまうのが トホホ…ですが)。 「磨崖仏」とは、自然の岩壁などに彫られた仏像のことで、インドや中国のものが有名ですが、日本でも奈良時代もしくは平安時代以降、各地で作られてきたそうです。 そこそこご近所にある横須賀市鷹取山の磨崖仏、高さ8メートルの弥勒菩薩像です。

          磨崖仏は昭和特撮の聖地だ!

          111年目の中原淳一展

          中原淳一(1913~1983)の生誕111年を記念した展覧会が、現在、横浜そごう6階のそごう美術館にて開催中。 私が訪れたのは平日の夕方だったが、やはり、女性が圧倒的に多く(同時代を生きたシニア世代だけでなく、アートに関心が高そうな若い方の姿も)、1時間半の鑑賞時間の間に、男性客は、私の他に2人だけ。まあ、充分に予想できたことではあるが。 青年期から晩年までの仕事内容をほぼすべて網羅した、かなり見ごたえのある展覧会。多数の原画に加え、刊行雑誌、デザイン画とそれを基に制作さ

          111年目の中原淳一展

          樹海で見たもの(3)

          ※以下の文章は、2015年に自分のブログに書いたものの転載です。特にグロい描写やショッキングな画像は出てきませんが、自殺関連ネタではありますので、その手の話が苦手な方は、読まない方が無難かも知れません。 T・Nの矢継ぎ早の質問に対し、私はありのままに、 「今日は天気もよかったし、朝思い立って高速バスで昼ごろ来て、ぶらぶら遊歩道を歩いていたら、そういうもの(遺体のこと)を見つけたので通報しただけです」 と、答えましたが、どうも先方は100パーセントは納得していない感じで、なぜ

          樹海で見たもの(3)

          樹海で見たもの(2)

          ※以下の文章は、2015年に自分のブログに書いたものの転載です。特にグロい描写やショッキングな画像は出てきませんが、自殺関連ネタではありますので、その手の話が苦手な方は、読まない方が無難かも知れません。 売店の片隅に座って警察の到着を待つ間、私は念のため、名刺と免許証を財布から出し、ズボンのポケットに移しました。別に前科があるわけではありませんが、何となく、あまり細かく身元を調べられたくなかったのです。 15分ほどでパトカーが到着しました。制服の警察官2人(おじさんと若者

          樹海で見たもの(2)

          樹海で見たもの(1)

          ※以下の文章は、2015年に自分のブログに書いたものの転載です。特にグロい描写やショッキングな画像は出てきませんが、自殺関連ネタではありますので、その手の話が苦手な方は、読まない方が無難かも知れません。 これから書くのは今から8年ほど前の自分の体験です。文字にするのはこれが初めてのことになります。どうしてこれまで書かなかったかというと、少なからず衝撃的な体験だったため、なかなか文章にする気が起きなかったからです。でも、あれからだいぶ時間も経ったので、そろそろ解禁にしてもいい

          樹海で見たもの(1)

          クラファンあれこれ(2)浦島太郎ゆかりの浦嶋神社

          前回は、クラファンが予想以上の成功を収めている事例として横浜シネマ・ジャック&ベティをご紹介しましたが、今回は、それとは逆、クラファンを複数回実施したものの、いささか不本意な結果に終わった事例をご紹介したいと思います。 最古の「浦島太郎」伝説を今に伝える、京都府与謝郡伊根町本庄浜の浦嶋神社(宇良神社)。西暦825年に創祀され、さ来年(2025年)には創祀1200年を迎えるとのこと。しかし社殿の老朽化がひどく、解体修理の必要があるため、2021年10月29日に、第1回のクラウ

          クラファンあれこれ(2)浦島太郎ゆかりの浦嶋神社

          クラファンあれこれ(1)横浜シネマ・ジャック&ベティ

          すでにご存知の向きも多いかと思いますが、「横浜名画座」から数えて70余年の歴史を持つ、横浜のミニシアター シネマ・ジャック&ベティ が、現在、クラウドファンディングを実施中です(2024年1月31日まで)。 概要としては、2020年以降のコロナ禍や劇場建物の老朽化、デジタルプロジェクターの買い替えといった諸問題により経営が逼迫しており、もはや閉館待ったなしのところまで追い込まれているため、何卒ご支援を賜りたい、というもの。目標金額は、この手のクラファンにしてはかなり高額と思

          クラファンあれこれ(1)横浜シネマ・ジャック&ベティ

          城ヶ島の人面岩を探せ!

          年も押し迫ってきましたが、なんとなく海と岩場が見たくなり、前から気になっていた京急の「みさきまぐろきっぷ」を使って、城ヶ島まで行ってきました。 人生の大半を神奈川県民として生きてきた私ですが、恥ずかしながら、ごく最近まで、城ヶ島(神奈川県三浦市)と城ヶ崎(静岡県伊東市)の違いもわからない物知らずでした。少し前、ある映画のヒロインをやってくれた方が、別名義でバンドのボーカルをしており、そのMVを城ヶ島で撮影したという話を聞いて、それ以来、いつかは訪ねてみようと思っていたのです

          城ヶ島の人面岩を探せ!

          動画配信サイトGYAO! 終了

          前回は「タモリ倶楽部」終了のことについて書いたが、奇しくも同じ3月31日、2009年にスタートした動画配信サイトのGYAO! が、そのサービスを終了した。これもまた、何とも淋しい限りである。 GYAO! は無料配信サイトとは思えぬ豊富なコンテンツ(映画やアニメの本数は有料サイトに迫るものがあった)が魅力で、また、オヤジ層に向けた「昭和TV」などという、加齢臭が漂いつつも魅力的なチャンネルがあったりして、私などはかなりお世話になった。名作といわれる「ベンジャミン・バトン」も、

          動画配信サイトGYAO! 終了

          「タモリ倶楽部」終了

          「タモリ倶楽部」が今夜の放送でついに最終回を迎える。 1982年10月スタートだから、実に40年半の歴史を誇る超長寿番組。タモリさんがお元気なうちは「徹子の部屋」のように続くものだと思っていたので、先月の突然の終了報道には少なからず動揺したが、同時に、やはりすべてにおいて「永遠」というのはありえないのだと痛感した。最近はそう感じることがやたら多く、あと1週間で還暦を迎えることもあり、淋しさもひとしおである。 私は番組開始当初からの視聴者ではなかったが、原田芳雄氏をゲストに迎

          「タモリ倶楽部」終了

          59回目の誕生日

          はじめまして。大嶋拓と申します。 本日、59回目の誕生日を迎えました。ついに50代最後の年です。当たり前ですが、1年後には、60の大台に突入してしまうわけです。 60といえば、映画館などではシニア割引が受けられるし、「村の渡しの船頭さんはことし六十のおじいさん」なんていう歌もありましたし、もはや立派な「老年」です。いやはや、ついこの間大学を卒業したと思っていたら……まさに「少年老いやすく学なりがたし」です。 そんなわけで、59歳になった自分へのプレゼント、というわけでもあり

          59回目の誕生日