見出し画像

【大人探究限定記事】オランダのイエナプラン教育から学びとれることと、日本の教育に圧倒的に足りないところ

大人の探究横丁で
Pはかせはいったい
どんな記事を発信しているの?

という、お問合せをいただきました。  

今日は特別に、
大人の探究横丁に向けて配信した限定記事を
ちょっと加筆訂正して公開いたします。
ご参考までに。


#56  10/18(火)「オランダのイエナプラン教育って?そこから学びとれることは?」

というタイトルで10月に発信しております。

つい最近まで
全くイエナプランについて
知らなかった私が

オランダのイエナプラン教育の話をします。笑

いやー
世界の教育を学ぶっていいですね!

広い視野で教育の議論ができるようになれます。


比較すると日本が残念ということが
どんどん分かってくるのが残念ですが笑

裏を返せば変わることができる
希望もあるということです。

今日はイエナプランから学ぶ
日本の教育が圧倒的に足りないところ
変わらなければならないところを

私の経験からお伝えできればと思います。
ではスタートです!


参考note記事の紹介
西山和季さん

↑なんとこの方、現在フリーで
世界の教育を直接取材しながら
旅をされています。

旅×教育!なんとも
エネルギーあふれる方です。

今日は、この記事からイエナプラン教育について

私がこれは!というものを
独自にピックアップし
考えを述べていきたいと思います。

最近
このイエナプランと探究学習が
大いに関連している


興味をもたれている方が
探究横丁を訪れてきてくださっています。

まず
イエナプランを学ばれ仕事にされている方
お二人紹介します^ ^

恵夕喜子さん
新規事業、イエナ式お家探究塾の展開を図り
NPO法人ママの働き方応援隊の代表理事でもあり
なんと!奄美大島の立派なゲストハウスうみのまなびやも運営されております。そこでは、
イエナプランサマーキャンプも行っています。


リカゾウさん
東京都町田市にある
「小さなイエナスクールゆに~く」グループリーダーと「不登校親の会カラフル」を共同運営されている元小学校の教員の方で大人の探究横丁メンバーでもあります!

実は私はリカゾウさんに
イエナプランを学びました

1.そもそもイエナプラン教育って?

一言でいうと

「一人ひとりを尊重しながら自律と共生を学ぶオープンモデルの教育」

とのことです。

ん?これだけ聞くと

日本の公立小学校も同じようなことを
ビジョンにかかげていないか?
そう変わらないのでは?

と思うかも知れませんが、中身が相当違います。

2.イエナプラン教育の大きな特徴

その①
年齢で分かれていない!

知らない人は驚くだろうな部門
第1位ではないでしょうか?

記事にはこう書かれています。

「イエナプラン教育ですので学年ごとにクラスを分けていません。違う学年の子どもたちがグループを組んで共同で学んでいます。」

もう根本から違うのですね。

日本は1年生、2年生と
年齢で分けて狭い教室に6年間閉じ込めますが

オランダでは
1グループに大体20人弱、
4~6, 7~9, 10~12歳の3段階

違う学年の子同士で
学ぶのだそうです。

その中で互いを尊重し合う
心を養うのだそうです。

よく日本でも「縦割り班」と言って
休み時間だけ遊んだり、掃除したりありますが

もう普段の学習から
このスタイルというのは
知らなかった人は驚きですよね。

この時点ですでに日本の
教育の常識はあっさり壊されています。

実は日本でも
学習指導要領というややこしい文言に
きっと嫌だろうけど従って

文科省の認定を受け同じようなことをしている
学校がいくつかあります。

代表はきのくに学園
映画「夢見る小学校」私も見ました!
その内容について書かれた
大人探究メンバー伊藤さんの記事はこちら↓

つまり国は認めています。

ですが、
この壁を越える勇気が出せる校長が少ないから
日本の教育は変えづらいのでしょう。

その②
教科指導はなし!メインは探究学習

イエナプラン教育は授業を教科で
分けていません。

対話、遊び、仕事、催しという
4つの活動を基本にぐるぐる循環させています。

これは具体的に、
実際の様子を見てみたいところですね。

また、
ワールドオリエンテーションという
日本でいう総合的な学習のような
時間があります。

これが核になるそうです。

興味がわいた所から
自分で疑問を作り、探究活動を
仲間と協働して行うという

この生きていくのに必要な学びをベースに

いわゆる国語、算数などの教科の学びで
手に入れる、読む書く計算などのスキルは

自分達の謎を解き明かすために
必要なツールとして身につけていきます。

これも素晴らしいですよね!
目的のために必要なスキルと理解していれば

教科の学びにも、主体生が生まれます。

これで教科指導中心の
日本の教育の常識ぜひ破壊したいところです。

その③保護者と教員の距離感の近さ

オランダの学校によっては、
保護者と教員でパーティも開くみたいですね。

これもいいアイデア!

日本の学校は問題があると
すぐに隠そうとします。

体裁を整えて保護者に説明することに
無駄な時間をかけます。

教師の質が低いなら
保護者に助けて貰えばいいのに

なぜかそれを他の教員同士で
サポートしようとします。

結果全てのパフォーマンスが低下
帰宅時間が遅くなる劣悪な環境が生まれます。

あげく誰も理解できないような通達を送り
保護者の不審をかえって抱かせます。

そんなものは保護者だって見抜きます。

大切なのは
距離感をもっと、縮めることが大事です。
親と教員もっとオープンに、
みんなで子供を育てる姿勢に変えるべきです。

例えば
普段の授業風景を全てオンラインで流す
などすれば

学級崩壊や不適切な指導も減ると思います。

なぜなら
よっぽど能力の低い教員でもない限り
他者の目線を意識するはずですから。

ただ、カメラが回っているから態度を変える自体
おかしいと私は思いますけど

目の届かない所で子ども達が
頭ごなしに怒鳴られたりして
悲しい思いをしているのは耐えられませんよね。

このように残念ながら
人に見せられない指導をしていると
自覚している教員もいるということです。

気を取り直して、話を戻しましょう!

3.イエナプラン教育は主体性を育める

記事に登場する先生が
いいこと言っていました。

イエナプラン教育を受けている子供達は
「自分で選んだ学習目標を自分自身(時にはチーム)で達成する経験を通して育んでいる」

と、答えていました。

これが大事です!

これ私のやっていた
「教わらない理科」にそっくり!

と自らで思いました。笑

そういえば
先生の教育は欧米式とか
モンテッソーリ教育に似ている

色々言われておりましたが
当時の私は海外の教育に興味はあまりなく

ただ目の前の子どもに集中した結果
独自にその教育法を身につけておりました。

ゴールもそのための目標もタイムマネジメントも
全て子どもが決めているところも似ています。

学ぶ楽しさとか必要性を子ども自ら理解して
学んでいる理想的な状態です。

イエナプランを卒業した子ども達が
プランニングスキル(計画する力)が
高いそうですが、わかります。

そんな子ども達が
成功体験を繰り返すことで

深く学んでいくうちに
自己肯定感を高め、自信がつき

どんどん新しいことにチャレンジしよう!
という主体性が身につくのは必然ですよね。

もう1人の先生はこう言っていました。
「安心して自分らしくいられる環境が、子どもの主体性を育む」

チャレンジする環境が
イエナプラン教育には整っていて、その上で

「隣に主体的に学んでいる同年代の子どもがいること、その人はいつでも自分を応援し、助けてくれることが主体性を育む」

だそうです!

これも激しく同意します!
まさに探究横丁がそんな感じです。

探究横丁メンバーのくまさんが
探究横丁にくるメリットとして
同じようなことを話してくれています。

くまさんがインタビューに答えている
記事や動画はこちら↓

4.イエナプラン教育から我々は何を学ぶのか

私は重要なのは

「主体性の育み方」だと思います。

これが日本とオランダのイエナプランとの
決定的な違いです。

日本も主体性が大事とは言っています。
通知表の評価項目にも載っています。

しかし
やる気とか授業態度とかで評価している教員が
後を立ちません。

主体性はそうじゃないのよ!
とノブのように突っ込みたくなります。

なのに主体性を伸ばす授業の研究だ!とか言って
教員同士で遅くまで、議論しています。

子ども置き去りな時点でもう間違っています!

探究横丁に通うシャッチーは
中学校の授業にモヤモヤしています

「1時間、僕たちに授業時間を預けてくれれば
なんとかするのに!」

そういう気持ちで
お通夜のような授業ち毎日耐えています。

探究横丁に通う子どもたちは小学校時代
子ども達だけで授業を進めてきました。

大人がコントロールしようとせずに
ゆだねれば、できるのです。

そんな子たちからすると
先生が50分ひたすら喋り続けて

黒板の字をノートに写させるような授業は
苦痛でしかありません。

よく耐えているなと思います。
子ども達の方がよっぽど大人ですよね。

私の体感ですが、
日本の主体性を育もうとしている
授業の95%はニセモノです。

このイエナプランのように
もっと子ども達にゆだねれば

ちゃんと折り合いをつけて学んでいきます。
もちろん失敗も多いです。

だけど失敗させないように
大人が考えたつまらないシナリオの授業より
よっぽど得るものがあります。

たくさん活躍できるポテンシャルを
子ども達は秘めているのに

教科と成績という枠で
他者と比較することでしか評価できない
今の日本の教育なんなんでしょうか。

子ども達の自己肯定感は下がる一方です。

待っていても何も始まらないので、
今の私にできることは
・発信を絶やさないこと
・仲間を増やすこと

変革の波を大きくして、
日本の教育界を変えたいと思っています。

私や20人の仲間と一緒に学びたい方はこちらを参考に↓

ご入会お考えの方はこちら↑

最後に

今、つらい思いをしている先生達へ

私はこれまで学級崩壊を何度も見てきました。

そして自分のクラスは
何度も学級崩壊を防いできました。
その経験から

学級崩壊が起こる原因は、
100%担任に問題があると
残念ながら確信しております。

授業うまくいかない
子どもが言うことを聞かない
管理職や先輩の教員と合わない
若手教員育てられない

先生続けるのつらい
もう無理かも

と思っている方

大丈夫です!
なんとかできます!
私が個別コンサルします!

HPとお問い合わせから
1時間無料相談受け付けております。↓

この記事が参加している募集

自己紹介

探究学習がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?