たろっくす

妻と娘の3人家族。 育児、仕事、趣味などについて徒然なるままに書いていこうと思ってます…

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妻と娘の3人家族。 育児、仕事、趣味などについて徒然なるままに書いていこうと思ってます。 最近の主な関心は対話、ファシリテーション、他者受容、メタ認知辺りです。

最近の記事

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対話と僕①:対話との出会い

・はじめに この3年間、毎月対話を実践してきて色んな体験をしてきた。 そろそろ対話でどんな体験をしたのか、何を期待しているのかを言語化していこうと思う。 表現を重ねていくことで僕にとっての対話がどんなものか見つかる事を少しだけ期待している。 初めに僕が対話と出会ったきっかけを書いていこうと思う。 これを書くには僕自身の体験からくる文脈と娘とのコミュニケーションからくる文脈の二つを話す必要がある。 ・対話との出会い:僕自身の体験 先ずは僕自身の体験からくる文脈をまとめて

    • 対話と僕㉘:『対話』が成立する条件

      ・はじめに 先日X(旧Twitter)にて以下のようなポストをした。 元を辿ると「対話を願う事は害悪である(意訳)」というポストから始まった流れに対して僕の素直な感想を述べてみた。 『対話』が成立する条件に近い内容は過去にも書いているのだが改めて書いてみようと思う。 以下は関連する過去の記事である。 ・『対話』が成立する条件 早速今までの経験から感じている条件をいくつか挙げてみようと思う。 目的が共有されている ルールが設定されている ゴールが設定されている

      • 対話と僕㉗:トレーニングとしての対話

        ・はじめに 昨年に引き続き定期的に対話をする機会を得られているのだが、とある方からこんなフィードバックをもらった。 こんな素敵な反応をもらえてとても嬉しいのと同時に、対話を通じて得られるモノについて新たな着想を得ることができた。 上記以外のフィードバックも改めて整理した結果、対話のトレーニング的な役割という考えに至った。 ・トレーニングとしての対話 僕が今関わっている対話ではどんなトレーニングができるのか、自身の感覚とフィードバックから以下のようにまとめてみた。

        • 対話と僕㉖:『批判』が成立する条件

          ・はじめに 少し前にとあるSNSで、他者の意見を受け入れられない人に対して「真っ当な批判は受け入れるべきだ」という投稿に遭遇した。 対話を通じて批判の可能性を模索してきた僕は、この場面で少々モヤモヤした気持ちを抱えてしまった。 このモヤモヤを言語化できずにいたのだが、今回は過去の記事と合わせて整理していきたいと思う。 ・何故『批判』が受け入れられないのか 先ずは冒頭にあった『批判』が受け入れられない理由について考えてみようと思う。 人間には元来『自己防衛本能』(心理学

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        対話と僕①:対話との出会い

          対話と僕㉕:『敵を殴る』事で持論を強化するリスク

          ・はじめに リアルの場でもSNSでも様々な場面で『敵を殴る』事で持論を展開している人がいる。 過激な物言いは賛同を得やすく、敵がいることがわかりやすさを助長するのであろう。 また『敵の敵は味方』とはよく言ったもので比較的容易に味方を募る事もできるのである。 冒頭から少々乱暴な表現となったが、こういった現象はこの数年モヤモヤしながら体感している問題である。 それが中長期的に持論の推進や展開を妨げる事に無る事は忘れてはならないというのが僕の考えだ。 ・何故『敵を殴る』のか

          対話と僕㉕:『敵を殴る』事で持論を強化するリスク

          対話と僕㉔:『批判』を諦めない②

          ・はじめに 『批判』を諦めきれない僕が改めて『批判』について書いてみた前回。 本来の意味やそれに欠かせない『理解』について整理した。 今回はそこから更に発展させて『対話』における『批判』の可能性について書いていこうと思う。 ・関係性を良くするための『対話』 近年『対話』の必要性は『傾聴』や『肯定』といったキーワードと共に様々な場面で述べられている。 僕の観測範囲ではそのほとんどが関係性を良くするためだと言われている。 こうした流れは、教えたり指導したりするコミュニケーシ

          対話と僕㉔:『批判』を諦めない②

          対話と僕㉓:『批判』を諦めない①

          ・はじめに 前回は『手段』を悪者にする危険性について書いてみたのだが、今回はそこから着想を得て『批判』という具体的な手段について僕の思いを書いてみようと思う。 内容はタイトルの通りで今までも触れてきた『批判』について整理できればと思う。 一般的には悪い意味で使われる事が多いこの『批判』という言葉を違った視点で捉えなおす機会になればと思う。 ・『批判』という言葉の本来の意味 いくつかの辞書に載っている本来の意味は『批評して判断すること。物事を判定・評価すること。』である。

          対話と僕㉓:『批判』を諦めない①

          対話と僕㉒:『手段』を悪者にする危険性

          ・はじめに ひっそりと頻度が低くなり久しぶりの更新となりました。 自分の中で目標としていた半年間・概ね隔週ペースの更新がなんとか達成できたことで少々サボっておりました。 ネタ切れ感もあったのですが言語化することで得られる事も多かったのでゆるりと再開したいと思います。 引き続きゆるりとお付き合いください。 今回は最近感じている違和感について書いていこうと思います。 ・『手段』を悪者にする風潮 最近感じている違和感は見出しの通り『手段』を悪者にする風潮である。 特に強く違和

          対話と僕㉒:『手段』を悪者にする危険性

          対話と僕㉑:行動の有無と質の分離

          ・はじめに この数か月、社内で案出し段階の打ち合わせに参加する事が増えている。 そんな中で進行の人が「なんでも言ってみて!」と言ってもなかなかアイデアが出ない、そこから発展しないというケースに遭遇する。 打ち合わせや会議に限らず、受け手は歓迎していても送り手が二の足を踏んでしまって行動として現れないケースはよくあることなのではないだろうか。 前回は意見を表出させるための会議の小技として『条件設定』『言い出しっぺにやらせない』という2点について書いた。 今回はタイトルにある

          対話と僕㉑:行動の有無と質の分離

          対話と僕⑳:会議での小技

          ・はじめに 今回はこの2年ほど試行錯誤しながら使っている会議での小技について書いていきたいと思う。 今までの経験では意見を多く引き出したい発散の場やPJTの初期段階で使うと効果的であった。 そんなに難しい事でもなく、すぐに実践できる内容となっているので是非身近な場面で試してみてほしい。 ・簡単な『条件設定』 会議が始まる前に『条件』を明確に伝えることを意識している。 『条件』の内容は難解なモノである必要はなく簡単なモノであっても『敢えて』設定する事がカギになる。 この『

          対話と僕⑳:会議での小技

          対話と僕⑲:『傾聴』のワナ

          ・はじめに 前回はざっくり今年の目標を書いてみました。 その中の一つに『1on1形式の対話の継続』を挙げていたんだけど、今週早速3人の方と対話をすることができた。 3人とも年齢・仕事・性別・家族構成の何れかが僕と異なるのでとても刺激的な対話ができている。 その中で昨年から継続して対話している方との対話が非常に興味深かったので、今回はその内容について書いていこうと思う。 ※本人の同意のもと少々フェイクを挟みながら書いていく ・『聞く』という意識 この方は社内施策で毎週メン

          対話と僕⑲:『傾聴』のワナ

          対話と僕⑱:2023年ざっくり目標

          前回に引き続き、今回もざっくりとまとまりのない内容になると思います。 仕事が始まったのにも関わらず、まだまだ休みモードから抜け切れていないのでご容赦頂きたい。 個人的には意気込んで年明けから全開で行くより、年末から1月中旬までじっくり考えて2月頃から実行に移す方がうまく継続に繋がっている。 それを踏まえて今年もやりたい事を整理しておこうと思う。 ・対話 これは言わずもがなだけど、今年も実践を重ねていきたい。 現在メインで行っている1on1形式の対話はしばらく継続できそう

          対話と僕⑱:2023年ざっくり目標

          対話と僕⑰:2022年ざっくり振り返り

          昨年は実践を重視しようと思って色んな事にチャレンジしてみました。 某サービスを活用しての1on1や友人との壁打ち、職場でのアンオフィシャルなセッションなど、数多くの対話の機会に恵まれました。 数えてみたら113回の対話を実践していた。 回数が全てとは思わないが、年初に意識していた実践の重視は実現できたと言ってもいい気がする。 実践を重ねる中で、徐々に自分にとっての『対話』をまとめていきたいという思いが芽生えてきました。 自分が良いと思う『対話』をどう表現するべきか、今後の実

          対話と僕⑰:2022年ざっくり振り返り

          対話と僕⑯:モードの切り替え

          ・はじめに 今回は、対話という行為に対してよく言われる「対話だけでは物事が進まない」という意見について僕なりの反証を述べておきたいと思う。 こうした意見に触れるケースはビジネスの文脈が多く、「みんなの意見なんて聞いてたら収拾がつかなくなる」「そんな悠長なことは言っていられない」という意味でもあるだろう。 それほど「スピード感を持って答えを出すこと」が重視されていることがわかる。 こうした考えは「相手の意見を聞く」という行為にも影響を及ぼすと思われる。 少し話はズレるが、こ

          対話と僕⑯:モードの切り替え

          対話と僕⑮:自己受容に繋がる感覚

          ・はじめに 今まで書いてきたことは自身の経験に加えて可能な限り学術的な文脈も織り交ぜながら書いてきた。 また、ある程度の再現性も意識しながら書いてきたつもりである。 しかし、今回のキーワードになる「自己受容」についてはまだ深掘りができていないので僕自身の感覚が強くなると思われる。 ここから書いていくことは、僕自身が自己肯定感が低く、コンプレックスもいくつか抱えていて、「自分らしさ」というモノが見つけられていない人間であるということが大きく影響していると思われる。 やや自分語

          対話と僕⑮:自己受容に繋がる感覚

          対話と僕⑭:「答え」との向き合い方

          ・はじめに この一年、数えてみたら1対1の対話を約80回、複数人での対話は約20回実践できた。 1対1の対話については殆どが普段関わりのない人との対話だったので、自分と違う環境での経験に触れることができた。 経験だけではなく、価値観や思考の傾向の違いも感じることができた。 今回はこうした体験を通じて感じたことを書いてみたいと思う。 ・対話を通じて芽生えた感覚 以前『対話と僕④:対話に期待すること』の回で書いた3つの項目がベースになるのだが、まさしくこれをこの一年で強く実

          対話と僕⑭:「答え」との向き合い方