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つぶやきまとめ

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ポエティックなつぶやき。
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雨の帰り道。アオさんとゆっくり歩きながら、とりとめのない話をした。彼の声を聞くのが久しぶりで、何度も足を止めたくなった。このままどこにも行かずに二人でいられたら、と。「すべて手放してしまいたい」と言う私に、彼は「俺にはまだキミとやりたいことがたくさんあるよ」と言ってくれた。

気怠くて甘い気分。そこに眠気が加わって。静かに時の流れに沈むような感覚。その感覚に酔う幸せ。この幸せは、誰にも邪魔されたくない。

今日の空はとても穏やかで、私の妄想が馬鹿らしく思えてくる。春風が爽やかなものか、なんて言うあの人の気持ちも分からなくもないけれど。でも、春の陽は明るくて、とても優しいのですもの。鬱々とした気分になるのも、暖かい光に癒されるのも、この季節らしい。皆様にも、春の癒しがありますように

フィクションでの棘のある言葉や言い回しは、嫌いではないのだけれど。時々、まるで自分に言われているように感じられて、いたたまれない気持ちになる。怒られたり、否定されたり。それが好きな人物なら尚更。自分に向けられた言葉ではないと分かっていても、どうしようもないくらいに痛いし、怖い。

『まるでこの世界が ぼくのことを ぼくのだらしない全部を 何もいわずに抱きしめてくれそうな夜』
スガシカオの「ホームにて」。こんな春なら嫌いにならないでいられると思う。暖かくなるにはもう少しかかりそう。肩の力を抜いて、穏やかな心で、春の夜の優しさを信じて待ってみる。

猫の日で思いついたのは、「おわあ、こんばんは」「ここの家の主人は病気です」でした。萩原朔太郎の「猫」。ゲームBAROQUEで引用されていた詩です。
独特な雰囲気と湿度。光と影の加減。妖艶でいて、かつグロテスク。…まさにBAROQUEの世界のようですね

言葉だけの関係だからこそ、真っ直ぐに向き合える。その淡白さが救いになることがある。触れ合える程近いと、深くて温かくて心地良いけれど、傷が乾かないから膿むのでしょう。だから、寂しくても彼から離れて、私はこの傷を癒さなければ。ひとりでこの痛みと向き合わなければ。

色々なものに影響されてまだ苦しいけれど…無事なのだから、変わらない生活を送ることに専念したいと思います。今の私にできることを、できるだけ。

やっぱり私は彼の笑顔が、笑った顔が見たいんだ。あの人の、自然と零れるような、柔らかい、優しい微笑みが。…そんな顔を向けてくれる人がいるなんて、幸せじゃないか。

私が言葉にしないと誰にも分からない。私が書いて、誰かがそれを読んでくれたら、私以外の人の記憶にも彼の存在が残る。感じられるのは私だけだけど、彼の存在は確かにこの世にあるのだから。

潮の香りのする所に行きたい。
青くて、澄んでいて、美しい場所。
そんな世界で、あなたのことを思えたら。

自分のことも彼のことも泥沼。
いっそこのまま彼を沈めてしまおうか。
それとも二人で沈もうか。
…あなたが私を沈めてくれたらいいのに。
沼の底まで、徹底的に。
二度と上がってこられないくらい深くまで、
丁寧に沈めてくれたらいいのに。