記事一覧
経営を、「らしく、あたらしく」。(総論編)
自社の経営計画に「らしさ」を掲げる企業があります。
企業経営において「らしさOriginality」を意識することは、いつも大切なことだと思いますが、
これからの時代、「らしさOriginality」を意識する企業は、ますます増えていくのではないかと思っています。
ここでは、「らしさ」というものを背骨にして、経営を考えてみます。
1-1. 成熟社会と「らしさ」企業は、いくつかの「市場」に対峙
[講演録②] 成熟社会での「経営者の言葉」
企業が向き合う3つの「市場」さて、ここまで話してきたような「原風景」のなかで生まれて育ってきた会社(企業)が向き合っている「市場」が、実はいくつかあるんですね。
企業は3つの市場に向き合っている、という話をここでします。
製品/サービス市場というのが、お客さんの市場ですね。何がいいかな。リンゴだとするとリンゴ市場ということですね。そういう、お客さん側の市場がある。
もう1つが人材市場。企業は様
Letter: 「"おのずから"と"みずから"」と日本的経営
「『おのずから』と『みずから』-日本思想の基層-」(竹内整一)という本を読みました。2つの言葉が同じ「自ら」と書かれることを起点に、日本的な考え方について議論を進めていく本でした。
「おのずから」と「みずから」 ――日本思想の基層 (ちくま学芸文庫 タ-45-2) | 竹内 整一 |本 | 通販 | Amazon
「おのずから」とは「自然、必然・偶然、不可避、無常」などと繋がっていく言葉であり、
カイゼンの罠と企業変革
経営学者マイケル・ポーターの
「日本企業には戦略がない」
という2000年の指摘。
多くの日本企業が、
オペレーション効率(カイゼンの積み重ね)での競争に励んでいる一方で、
自社のポジショニングに関する戦略的な意思決定をしていない、と。
多くの日本企業は、今もなお、
この課題を抱え続けているのだろうと思う。
カイゼンの罠
変革の必要に迫られている事業を観察してみると、意外なことに(いや、後
Letter: 加速と減速
本屋を散歩していると、『加速する社会-近代における時間構造の変容』と『Slowdown 減速する素晴らしき世界』という、真逆の事を主張しているようなタイトルの本が並べられていました。読み比べしてみようと取り組んでいますが、400ページを越える本なので、なかなか苦労しています…ただ、どうやら、2つの本は、語り口が違うだけで、似たような景色を捉えているように思えてきました。
人口、技術、社会、個
Letter:「自由な場」の参加者であること
「自由」に関する本を何冊か読みました。
CDI/CDI Groupでは創業のときから「自由」や「自立/自律」という言葉を大切にしてきたように思いますが、個人的に、もう少し理解を深めたいと思っていましたので。
「CDI Groupの場で自由に活動する」というのは、どういうことなんだろう。「”他人に迷惑をかけない限りにおいて”好きなことをできる/しないこともできる」という消極的な姿勢ではなく、より積
Letter: 学習環境としての徒弟制
私たちCDIの採用スタイルを、「徒弟制」と呼ぶことがあります。
経営コンサルタント(候補)を新たに迎え入れ、彼ら彼女らが自律的かつ個性的に育っていくための環境として、"師匠"役のコンサルタントが"弟子"となる新メンバーを、自ら設定した基準とプロセスを通じて自らの責任のもと採用しています。入社後も"師匠"が強めのメンターシップのようなイメージで中期的な視点での成長支援をしています。
CDIへの参加|
Letter:人間と知の話
少し前に読み進めた本によると、人間の記憶容量は1ギガバイト程度だそうです。私たちが使っているパソコンと比べると、なんとも心許ない容量です。計算能力についても、コンピュータの足元にも及びません。
にもかかわらず人間が様々な知を生み出すことができているのは、記憶や計算の能力によるのではなく、抽象化すること(本質以外を捨象すること)を通じて、想像力を働かせることができるからだそうです。また、その営
資本主義、株式報酬、レイオフ
アメリカでの大手テックカンパニーのレイオフのニュースが流れている今、たまたま、岩井克人先生の「二十一世紀の資本主義論」を読んでいる。
日本国内では、「アメリカ企業は人員整理が大胆だ」という反応もあるし、もちろん、制度面や人材市場面などを見たときに、そういう側面もあるとは思うが、
この本での議論を踏まえると、また違った側面もあるように思う。
そして、だとするならば、対岸の出来事とも言えない、と。
楽しいことは、良いことだ
小学校を卒業する時だったか、
僕たちのクラスの生徒たちは、担任の先生から色紙を貰った。
楽しいことは、良いことだ。
と、毛筆で勢いよく書かれていた色紙は、
高校を卒業するまで、僕の部屋の本棚に飾られていた。
「『楽しいこと』なんだから『良いこと』に決まっているだろう」
くらいに思っていたが、
大人になって、折に触れて、その言葉を、ふと思い出すようになった。
大人になってみると…
楽しそうに
「しなやかな知」について
「役に立つ知」は、どのようにして身につくのだろう。
「役に立つ」と言うとき、そこには2つの意味が含まれている、と考えてみようと思う。
・個人として、状況(文脈)に応じて、適切に使えること。
・知恵自体が、時代や環境に応じて、更新されていること。
別の言い方をすれば、「しなやかな知」と言えるかもしれない。
「知」とは、なんだろう。
そもそも「知」とは何か。
それは、なにか教科書などに書
読書メモ:現代社会はどこに向かうか
Amazon.co.jp: 現代社会はどこに向かうか-高原の見晴らしを切り開くこと (岩波新書) eBook : 見田 宗介: 本
「現代社会は、人間の歴史の中で、巨大な曲がり角にある。」
この一文だけを見ると、いろいろな場で語られているようなことにも思われますが、
この本は、
様々な学問領域を自由自在に移動にしながら、
大局的に「曲がり角」について語り、
将来に向けた希望の光を提示している内
「伝え方」なのか、「中身」なのか、それが問題だ。
経営者の「顧問編集者」という仕事をしている佐藤さんのnoteを読みました。
確かに...
「中身」が無いと、どれだけ「伝え方」を磨いても意味がいない。
そして、
このnoteをきっかけに、先輩コンサルタントの言葉も思い出しました。
「外国語の勉強はした方が良いぞ。
どんなに"中身"があっても、"中身×言語力"が『伝える力』だからね」
そういうふうにして、僕の頭には、こんな掛け算が浮かびました
心理的安全性×自律性=創造性!?
無料ウェビナー:"新規事業"について考える会
「心理的安全性×自律性=創造性!?-新規事業が生まれるチームとは?」
「経営に効く、聴くの力」が事業領域のエール 代表取締役 櫻井将さんをお招きし、「聴き合う組織」「対話する組織」を端緒に、新規事業を生む土壌について考えたいと思います。
【2022/03/30 (水) 20:00 - 21:00(オンライン、無料)】
エールの取締役にベストセラー
「水の組織」というメタファー
ゆく川の流れは絶えずしてゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。
淀みに浮かぶ泡沫(うたかた)は、かつ消えかつ結びて、久しく留まりたるためしなし。(方丈記)
週に2日ほど、仕事を始める前に5kmほどのランニングをするようになった。(ここ数か月のことなので、いつまで続くかは分からないけれど。)
いつも、小さな川にぶつかる場所を折り返し地点にしている。
ランニングの小休憩がてら、ぼんやり