米国株インサイト

2024に始動。米国株に特化した【無料note】で、独自視点の投資判断の材料を、図表を…

米国株インサイト

2024に始動。米国株に特化した【無料note】で、独自視点の投資判断の材料を、図表を多用し簡潔かつ深度を持ってご提供します。note🗒️更新はXでも共有いたします。Xかnoteでフォローお願いいたします🙏https://twitter.com/invest_us_jp

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【米国株】①エヌビディア株はまだ「買い」か?➁次のAI関連テーマを有力各社トップ発言から抽出。③PERバリュエーションもあわせてチェック

「AIバブル」と言われてかなり時間が立つ今でも、高騰を続けるAI半導体エヌビディア(NVIDIA)株。 エヌビディアは今からでも買いか? 結論:既に「バブル」かも知れないが、まだ「バブル末期」とは言えず、AIのテーマに乗るにはまだまだ大本命。 また、「次のAIテーマ」についても生成AI有力各社の発言をもとに広めに検討します。 エヌビディアまだ「買い」か?エヌビディアのPERはまだ「割高」とは言えない 下の黄色い線はエヌビディアのPERの推移を示しており、直近では34.

    • 【米国株】テスラの自動運転に関する進捗は何を意味するか?

      ここ数日のテスラ(ティッカー:TSLA)に関するニュースは目を見張るものがあります。中国でのFSD(完全自動運転)承認、大規模なAI投資やロボタクシー計画などを矢継ぎ早に発表し、一時点では年初来40%下落と低迷していた株価は、ここ1週間で35%ほど上昇しました。 テスラの最近の動きは業界にとって何を意味するのか、特に自動運転にフォーカスして考察を行いました。見えてくるのは、自動運転技術の覇権を巡る競争の激化と、テスラの革新的なアプローチです。 テスラは、大規模なAI投資と

      • 【米国株】AIブーム継続の鍵は、実需ある領域への投資拡大と、実需の拡大【最新決算からの示唆】

        AIブームが続いています。特に半導体業界では、メガテック企業によるAI関連投資の拡大を背景に、好調な株価推移です。 一方、ソフトウェア業界を見ると、各社が生成AI関連の需要増を示唆するものの、実際の収益貢献はまだ限定的なようです。 このような状況の中、AIブームの継続には、既に実需が確認された領域への投資継続と、生成AI関連ソフトウェアの収益化による実需の確認が必要と考えます。企業のIT予算全体は高金利や将来の不確実性などの影響で伸び悩んでいるものの、その中でもAIへの投資

        • 【米国株】最新の半導体・AI関連決算から業界の大きな流れを追う【2024 1Q 4/26更新】

          米国の主要な半導体・AI関連企業の決算発表が相次いでいます。本記事では、各企業の業績の良し悪しや市場予想との乖離よりも、重要業績評価指標(KPI)や経営トップの見解から、実需の動向と業界の将来展望を読み解くことを目的とします。 複数の企業の最新状況を俯瞰することで、半導体・AI業界の現状と将来性について、より深い洞察が得られると考えます。 本記事では、新たな決算発表があるたびに内容を更新していきます。読者の皆様の中長期的な投資判断や業界理解に役立つ情報を提供できれば幸いで

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        【米国株】①エヌビディア株はまだ「買い」か?➁次のAI関連テーマを有力各社トップ発言から抽出。③PERバリュエーションもあわせてチェック

          【米国株】Groq半導体はエヌビディアの脅威となるのか。技術面、コスト、電力消費、ビジネスモデルを掘り下げる。

          4月19日、メタ(旧フェイスブック、META)が高パフォーマンスの最新AIモデルLlama3を無償で利用可能にしました。ほぼ同時にリリースされた、GPUとは異なるLPUという種類のGroq半導体を使った、Llama3による推論サービスが、爆速かつ低価格であることから、開発者コミュニティーで大きな注目を集めています。 このGroqは、AI半導体業界にゲームチェンジャー的な影響を与える可能性があります。特に、現在AI半導体市場で圧倒的なシェアを誇るエヌビディア(NVDA)にとっ

          【米国株】Groq半導体はエヌビディアの脅威となるのか。技術面、コスト、電力消費、ビジネスモデルを掘り下げる。

          【米国株】米経済が強い理由:高金利は経済にプラス!?恩恵を受ける富裕層銘柄

          米著名投資家が「米国経済が強い理由の一つは、高金利だ」と指摘した4月16日のBloomberg記事がCNBCなどで取り上げられ、話題になっています。 ヘッジファンド、グリーンライト・キャピタルの創設者で著名なバリュー投資家のデビット・アインホーンは、適度な水準までの金利引き上げは実際には経済を押し上げる、と述べました。家計は、受取利息の方が支払利息を上回るため、ネットの受取額が増えるというのです。 実際に、家計の「金利・配当収入」と「金利支払い」を比較すると、「金利・配当

          【米国株】米経済が強い理由:高金利は経済にプラス!?恩恵を受ける富裕層銘柄

          【米国株】生成AIブームによるデータセンター電力需要急増と投資機会

          近年の生成AIブームにより、電力消費の大きいAIデータセンターへの投資が急拡大しています。この急激な投資拡大は、将来の電力不足への懸念を呼んでいます。 2020年に全米の電力需要の2%を占めていた米国のデータセンターの電力需要は、今後大きく拡大することが見込まれており、その見通しは急速に上方修正されています。 国際エネルギー機関(IEA):2026年に6%へと増加 GEベルノバ:2030年には8%に達する ARM CEO:2029年末までにAIデータセンターは20~2

          【米国株】生成AIブームによるデータセンター電力需要急増と投資機会

          イランがイスラエルを攻撃。状況と背景まとめ

          ここまでの状況を主にX・記事をソースとしてまとめています。 背景のまとめも追記しました。 時間はツイート・記事の時間、日本時間です。 ・イラン:報復としての攻撃は終了 ・イスラエル:重大な対応を計画 注目すべきは、国際社会がイスラエルの報復を許す状況を作るのか、という点と考えます。 イスラエルの被害状況【4月14日 10:10 X】 イスラエル軍の空港が深刻な被害 【4月14日 8:34 X】 イスラエル当局はイランの無人機およびミサイルの99%を要撃したと発表

          イランがイスラエルを攻撃。状況と背景まとめ

          【米国株】CPI高を受け「利下げ余力なし」がコンセンサスに。ソフトランディングシナリオの行方を注視

          現在、株式市場には、 ①基本シナリオとしてのソフトランディング ➁保険としてのリセッション時のFRBによる利下げ支援 という2つの期待が織り込まれていると考えます。これらを背景として、またこれらを土台としたAIブームも手伝い、S&P500のバリュエーションは歴史的高水準にあります。アノマリー(パフォーマンスの季節性)を見ると大きな調整が来てもおかしくない時期に入ります。 ただ、このまま大きく下落することはないと考えています。 昨日4/10の予想を上回るCPIデータを受けて

          【米国株】CPI高を受け「利下げ余力なし」がコンセンサスに。ソフトランディングシナリオの行方を注視

          【米国株】エヌビディア、クラウド大手が生成AIサービスを「勝たせに行く」?生成AIサービスの解像度を高める

          生成 AI サービスの実需が高ることによって、AI ブームは継続していくと考察しています。 クラウド大手(アマゾン・マイクロソフト・グーグル)やエヌビディアは、生成 AI サービスを盛り上げることに強い動機を持っています。 クラウド大手は、データセンター投資のリターンを上げるため、エヌビディアは GPU 需要を維持するために、生成 AI の普及を望んでいます。これらの企業が生成 AI を盛り上げ、「勝たせにいく」可能性があります。 本記事では、以下の点を掘り下げます:

          【米国株】エヌビディア、クラウド大手が生成AIサービスを「勝たせに行く」?生成AIサービスの解像度を高める

          【米国株】エヌビディア株の次のドライバー:生成AIサービスの収益期待拡大、と予想

          エヌビディアは生成AIブームの中心的な銘柄で、PERはもっと高くても良さそうなものです。一方、バリュエーションの権威とされるニューヨーク大学のダモダラン教授は、将来の予想キャッシュフローに基づくDCF法では割高、と指摘します。手元で計算したところ確かに高い。なぜか? 大きいのは、2025年以降の売上成長が大きく低下する予想になっていることです。現在、エヌビディアAI半導体の本当の最終需要者である生成AIアプリケーションの収益期待はまだ小さく、エヌビディアの売上予想と釣り合い

          【米国株】エヌビディア株の次のドライバー:生成AIサービスの収益期待拡大、と予想

          【米国株】投資家の皆様、円高リスク対策してますか?

          米国株で勝っても、円高で利益が減ってしまって、モヤっとすることありませんか? 現在は米株高と円安のダブル効果で好調なことと思いますが、現在のドル円相場は1990年以来の円安水準にあります。今後は日米の金利差縮小により、リスクは円高方向に傾いていると考えます。 そこで、FXでのドル円ショートや米国株の信用売り、日本株の円高銘柄投資など、いくつかの対策を検討しました。 中でも日本株円高銘柄によるヘッジに焦点を当て、「円高銘柄」と言われる日本株の中から、改めて過去の円高で、実際に恩

          【米国株】投資家の皆様、円高リスク対策してますか?

          【米国株】AIブームとドットコムバブル:共通点と相違点から見るAI株ブーム持続可能性

          近年のAIブームは、2000年前後のドットコムバブルを彷彿とさせる面があるとの指摘がよく聞かれます。果たして、AIブームはドットコムバブルの二の舞となるのでしょうか。それとも、今回は持続的な成長につながるのでしょうか。本記事では、AIブームとドットコムバブルの共通点と相違点を整理し、AIブームの持続可能性を探ります。 サマリー AIブームとドットコムバブルには、革新的技術の登場や関連インフラへの投資など、共通点が見られる。 株価推移は似ているが、その中身は全く異なる。関

          【米国株】AIブームとドットコムバブル:共通点と相違点から見るAI株ブーム持続可能性

          【米国株】AI半導体用メモリHBM需要急増でDRAM不足⇒半導体製造装置メーカーへの投資はどうか?

          生成AIを作り動かす最新GPUに使われるHBM(高帯域幅メモリ)の需要急増に伴い、メモリ半導体DRAM市場は大きな変化を迎えています。DRAM大手3社はこのブームを機会として利益を最大化するため、既存のDRAMからHBMに生産をシフトする戦略を取ります。 DRAM大手3社は利幅が大きいと推察されるHBM売上拡大の恩恵に加えて、既存DRAM不足による価格高騰の追い風も受ける見込みです。もちろんメモリ企業株は魅力がありますが、HBM需要急増とDRAM不足をテーマとする、大手半導体

          【米国株】AI半導体用メモリHBM需要急増でDRAM不足⇒半導体製造装置メーカーへの投資はどうか?

          【米国株】ナイキとルルレモンが決算で大きく下落。拾いどころか?

          昨日3月21日の引け後、Nike(ナイキ)とLululemon(ルルレモン)が決算を発表しました。プレマーケットでは一時的にNikeが6%、Lululemonが12%と大きく下落ています。これは買いのチャンスなのでしょうか。 両社ともバリュエーション(PER)が高めの株であり、特にLululemonは成長のプレミアムが織り込まれ、PERが34倍程度と高水準にあります。今回の決算では、この高い期待に応えられなかったようです。 具体的には、両社ともに将来の見通しが弱かったこと

          【米国株】ナイキとルルレモンが決算で大きく下落。拾いどころか?

          【米国株】マイクロンが決算後一時+18%。「買い」か。

          昨日3月20日、メモリ大手のマイクロン社が2024年度第2四半期(2023年12月〜2024年2月)の決算を発表しました。既存製品の値上がりが業績をけん引し、同社の戦略の柱である、HBM(高帯域幅メモリ)への期待も高まる内容でした。 株価は21日市場オープン前プレマーケットで一時+18%と大幅高になっています。 まず、基礎知識のおさらいです。 HBMはデータセンターAI半導体向けメモリ製品で、マイクロンの提供する最先端HBMはNVIDIAを顧客として持つ 既存製品である

          【米国株】マイクロンが決算後一時+18%。「買い」か。