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行ってみないと分からない

先日からちょっとずつ巡回中のTheTokyoToilet。今回は、最近グルメ雑誌なんかでもお見かけする、日本を代表するグラフィックデザイナー兼クリエイティブデザイナー兼アートディレクター兼(以下省略)の佐藤可士和さんの恵比寿駅西口公衆トイレ。デザインのかたわら、美味しいお菓子や外さない手土産の紹介まで出来ちゃうなんて…もう面倒くさいから肩書きマルチデザイナーとかで良い。

ここに可士和あり

一見真っ白い箱な恵比寿西口公衆トイレ。回遊式かつ全部屋オールジェンダー使用可能なことが特徴のトイレとなっています。(どこからともなく聞こえてくる「でたでた」コール)
でも実はこの『オールジェンダートイレ』、ただ単に『マイノリティなジェンダーでも利用可能』というだけでは魅力を説明し切れなさそうです。恵比寿駅という場所は当然の如く観光客や乗り換え利用客、遊びに来た人々で平日でも混み合っている場所ですが、それと比例してこの公衆トイレの利用客もなかなか多いことでしょう。それによって起こるのが、あの忌々しい『男子トイレは凄い空いてるのに、女子トイレには長蛇の列』というやるせない事態。そんな時!可士和大先生のオールジェンダートイレは効率よく回転率を上げることに一役買ってくれているのです。

ありがとう!オールジェンダー!

とは言いつつ、次は『男女共用って危なくない?』なんて声が聞こえてくるが…無問題です。対策その1、外から中の様子がわかるボーダー状のデザインであること。対策その2、すでに人がいるトイレの個室には赤いランプが点灯する仕組みになっています。まだまだそれだけじゃない。対策その3、公衆トイレの隣が交番であること。交番の隣で怪しげな行動をしようとする人すら少ないでしょうが、もし現れたとしてもほぼノータイムで捕まること間違いなし。男女共用でも結構危なくないんです。

入ったら誰かいたとか怖すぎるからね

では今回も、迷いの原因チェックを行っていきましょう。

このリストでは語られない何かを感じる

交番方向から入ると案内板に気がつきにくく、『どのトイレだれでも利用可能』という事前情報の取得がしづらかったりもしますが、この恵比寿という立地で何を優先し、誰に快適さを提供するのかを明確にして作られたんだなとしみじみ感じています。

それでいてデザイン自体もシンボリックなので待ち合わせ場所としても最適でした。やっぱり可士和大先生、こんな私でも迷わなかった。ありがとう。





追録 おやつは世界を救う。

It's a Sweet World. 甘いものがなきゃやってられない。今回のお供はカタネベーカリーの『デンマークロール』。デンマークロールも可士和トイレもグルグルしてて良いんだよね。

Danish Rollとも言う

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