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死にたいおばけにとりつかれてる

昔は大義があった。
死ぬことで世界に警鐘をならすんだなんて、
自殺することで強いメッセージを遺せると勘違いして、
どうせ生きてる人はすぐに忘れるのに。

今は、前髪も長くなった。
まともに前も見ることが出来ずに俯く日々にただ死にたい、死にたい、を塗りたくるだけ。

一刻も早くというなら今この瞬間、こんなところで油売ってないでそのロープで吊っちゃえばいいのに。

あの日まで待つってまだ言ってやがる。どうせ薄れることを期待してるんだ。
決行日じゃなく決断日にするときめたのもそのせいだろ。

だから結局僕の中に死にたいが本当にあるのかどうかなんてわからなくて、
ただ、外側ににわかな死にたい、死にたい、がまとわりついてるんだ。

こうしてとりとめのないあふれでた感情をとっさにすくって書きなぐって
もう何がしたいのかなんてわかんなくなっちゃったよ
何を伝えたいかも薄れちゃったよ

ああ死にたい、この死にたいはなんという感情なのだろう。
いやなんでもいい、こうしてモヤモヤするのが嫌だったんだ
早く終わらせてくれ。
じゃあ今吊れよ飛べよ

なぁ教えてくれ死にたいおばけよ
今の俺は何に期待して、すがってるんだ?
今ここにしがみついてる意味はなんだ?

なぁ死にたいおばけよ
俺は寝るからさ、早く連れてってくれよ
洞窟の奥にさ。

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