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セントビンセント日記

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カリブ海はセントビンセントでの日々のブログ。青年海外協力隊(JICA海外協力隊)2019‐2021 として駆け抜けた2年間で見聞きして考えたことをつらつらと。南国の風を添えて。 … もっと読む
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#マーケティング

協力隊トークライブで話したこと(たぶんこれが最終報告になるんだろうな)

協力隊トークライブで話したこと(たぶんこれが最終報告になるんだろうな)

先週行われたJICA関西主催の協力隊トークライブでぼくが話したことを例によって、noteで文字起こし的に置いておきます。(思い出しながらなので当日とは多少違ったことを書いてます)

Microsoft Teamsを使ってやったのですが、画面にカメラオンの人が見えず、反応が探れなくて自分の話がウケてるのか、スベってるのかわからないのがしんどかったですが、その前に行われたリハーサルで、JICAの推進員

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マイノリティ+○○のコラボで認知を増やして商品を売る!

マイノリティ+○○のコラボで認知を増やして商品を売る!

そういえば、バナナの木から繊維を取ってカバンを作るぞ!うぉー!!って記事を書いていくつか進捗を書いてきたけれど、なぜ視覚障害者協会としてその素材を使って商品をつくるのかについてはあまり書いてこなかったと思うので、そのあたりの話を少し。

前提として、古雑誌や古新聞でなにか作って売ろうとしたのは、自分たちの協会にお金がびっくりするくらいなかったから。そこが出発点。

ということでみんなが捨てるような

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ぼくが来てから組織の収支って赤字なんですわ

ぼくが来てから組織の収支って赤字なんですわ

活動を始めてから1年経って、いろいろ数字も上がってくるわけです。上がってくるというか、ぼくが把握できる分ということになるけれど。

で、タイトル通り、ぼくが来てからしっかり赤字。この1年、売上のことを思うとずっと吐きそうなくらい胃が痛い。まじで。

メイン事業のモップの製造販売の売上が例年に比べてどうかはわからない。(原価計算と売上管理に手を付けていないから。ぼくが来てから、素材のコットンは安いも

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インスタ映えとまちづくり、アートなキューバ

インスタ映えとまちづくり、アートなキューバ

ハバナの魅力はなんといってもクラシックカーだろうなあと思う。キューバ革命でアメリカから新しい車が入って来なくなってしまった以上、現状ある車を修理しながらだましだまし使うしかなかったのがいつしか名物になり、インスタ映え至上主義の現代でさらに価値を上げた感がある。

観光客のタクシー向けにきれいに外見を手入れされたものと地元の人が普段使してるぼっろぼろのも含めてたくさん古いのが黒煙をバンバンだしながら

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マーケットインとプロダクトアウト―理想と現実の狭間で―

マーケットインとプロダクトアウト―理想と現実の狭間で―

メーカーに勤めていたころ、新しく開発されたプロダクトをいろんな会社を周って「こんなの開発したんですが、なにか御社の製品で使えませんかね?」という営業とニーズ調査をやっていた。

メーカーで勤めたことがある人ならわかるだろうけれど、Appleの製品、サムソンの製品だと言っても、すべてのパーツを自社で作っているわけではない。いろんな部品メーカーの製品を組み込んでAppleやサムソンブランドの商品として

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高いサービス料に対してこれは何にお金を払ってるのかを考える

高いサービス料に対してこれは何にお金を払ってるのかを考える

最近カリブ価格を正当化する理由を考えている。見出し画像はとある週末の朝食。コーヒー、カットパパイヤ、シナモンフレンチトーストwithベーコンで1,200円ほど。安くはないけれど驚く価格ではない。日本ならば。

以前、本気のリゾートアイランドMustiqueに行ってからサービスの価格って何を基準に決めてるのかというのを結構考えている。

ぼくはメーカー出身だから、メーカーの値付けしか知らない。

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この国は思ってたよりテレビの影響力が低い

この国は思ってたよりテレビの影響力が低い

先日のテレビの映像をウェブでアップした話の続き。

これまでのカーニバルの宣伝とか通信会社の新サービスの告知方法から、この国で最も効果的に情報を行き渡らせるのは、練り歩き、テレビ、新聞の3つ。例えば練り歩きならば、それによってダウンタウンの(収入や、年齢、リテラシー関係なく)ランダムな人たちに情報が伝わる。それが新聞の記事になって、この国の主要な3つのメディア機能を持つもののうち2つを抑えることが

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マーケティング隊員は色々と勘違いされている

マーケティング隊員は色々と勘違いされている

グラスに差し入れの霧島を注ぎ、空のミネラルウォーターのボトルから水滴をぽたぽたと垂らし、ぼやけた視界の中で指をつっこんでかき混ぜているところに、「あの、ブログ書いてますよね。私、派遣される前にブログ読んでいたんですよ」という声が聞こえた。

現役のセントルシア隊員が、ぼくのnoteを読んでいる。日々、悪態と泣き言を垂れ流しているぼくのnoteが身内ともとれる同地域内の隊員に読まれている。

誰かに

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TV観たよ!は嬉しいのだけど…

TV観たよ!は嬉しいのだけど…

「ねぇ、あれはどうやってやるの?」

スーパーでの買い物終わりにエントランスで警備員のお姐さんに声をかけられた。なんだ、万引きの嫌疑をかけられているのか?いや、そんな怪しい動きは今日に限ってはしていないはずだが…と思いながら顔色を窺うとニコニコしている。

「あの、こうやって折るやつ」

あー、TVを観てくれた人だ。視覚障害者協会の取り組みを取材したやつ。初めての反響。素直に嬉しい。けっこうほんと

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期待値を上回るクリエイティブを見せる先にあるもの

期待値を上回るクリエイティブを見せる先にあるもの

先週の土曜日、以前収録してくれたTV番組が放送された。

ぼくは離島でホリデイを満喫していたから観れなかったんだけれど、協会のダニーは観た(正確には聴いた)ようで、今週は問い合わせの電話がバンバンなって、注文もバンバン入って小忙しかった。

…と言うはずだったんだけれど、TVからの流入の電話は(ぼくの知る限り)なく、ネットからの注文もなく、商品を求めてオフィスを訪ねてくる人もなかった。

お前ほん

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え、1泊いくらかって?1週間で1000万だよ

え、1泊いくらかって?1週間で1000万だよ

振り返ると、アイランドツアーはものの30分ほどで終わった。

それほど見どころがないということでもあるし、小さい島だということでもある。

ここが派出所で、郵便局、シティーホール…と住むわけでもないからまったく興味のない施設を車から順番に眺め、島の中央にある小さな空港の手前に、2頭の象が狛犬のように両側に置かれた門がロードサイドにあった。

あれはこの島で1番高い宿泊施設だよ、タクシードライバーは

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クラウドファンディングちょっとかじってみた

クラウドファンディングちょっとかじってみた

ちょっとかじってみたというか、ポッドキャストで告知をした。(そうなんです、そういうメディアになってきたんです、FMもなか)

数日前にそのポッドキャストを公開してどれくらい支援してくれる人がいるのかをチェックしてるんだけど、公開後に支援してくれた人は1人いるかどうか。やっぱり難しいんだなと思った。

一般に、ブログメディアは読者との関係を広く浅く築けるもので、ポッドキャストは狭く深く築けると言われ

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ワークショップ大改装計画はほんとに始まるのか

ワークショップ大改装計画はほんとに始まるのか

ちょっとした話し合いの場で、みんなの前で思い切って「できれば、このワークショップに見学者を招きたい、ひいてはそこから入場料代わりに寄付を募りたい」と話した。

JICA関係者含め、ぼくは友人たちを時折、職場に招いているんだけど、招いたらみんながみんな視覚障害者の人たちの作業風景を写真に撮っていたからだ。

モノにストーリーが宿るというか、モップや椅子の成果物のみ見せられても、「よくあるもの」としか

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ポッドキャストの深みにハマりつつある

ポッドキャストの深みにハマりつつある

YouTube観るのもダルいようなヒマなときにコツコツとポッドキャストの編集をやってる。

せっかくだからおもしろいものをつくりたいと思って、最近はいろんなポッドキャストを聴いてどういうふうにコンテンツを作ったら良いのか参考にしようとしてる。

それで気づいたのはYouTuberもそうだけど、だいたいおもしろくない。

これ、おもしろくないのはいくつか理由があって、そもそもなにもかもがセンスなくて

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