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略歴 : 東大工学部 → 外資系証券金融市場部門 趣味 : 歴史、経済史、ファイナンス…

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略歴 : 東大工学部 → 外資系証券金融市場部門 趣味 : 歴史、経済史、ファイナンス理論、ブロックチェーン 愛読書 : 道は開ける(稲盛和夫)、投資で一番大事な20の教え(ハワードマークス) 本を読んだ際の思考とまとめを投稿しています。

記事一覧

#223米国株投資

・米国経済は成長を続けてきた歴史があり、暴落や市場の下落への耐性が存在している。 ・株式に限れば、日本よりも株主の監視が厳しいために、上場しているだけで安心して…

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2日前
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#222 システマティックトレード(2回目)

戦略を練り上げるにあたり、ロバート・カーバーによる本書を再度読んでみた。本書の提案する手法で、今まで自分がとってきていたアプローチとの差異としては、単発のシグナ…

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2日前
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#221 ヘッジファンド 投資家たちの野望と興亡 I

ヘッジファンドの歴史は、学者の市場感と戦ってきた歴史でもある。1960年代のアメリカは戦後の安定的経済成長をしてきたために効率的市場仮説が広く支持されていたが、銘柄…

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2日前
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#220ヘッジファンドのアクティブ投資戦略

ベールに包まれているヘッジファンド戦略の収益の源泉として何を用いているのかを網羅的にまとめてくれた本。モメンタムとバリュー投資が長期的に通用するものだというのを…

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2週間前

#219 マーケットのテクニカル分析 

マーフィーによるマーケットテクニカル分析の本書。網羅的に書いてあり初学者から知識の整理をしたい人まで使いやすくなっていると思う。自分の中で気になった点をメモして…

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2週間前

#218シュワッガーのテクニカル分析

トレンドの確認のためにどのような作業が必要か、また他のトレーディングシステムとの差別化を図るためのエッジをどこで見つけることができるか、本書で提案されていること…

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3週間前

#217 トレーディングガイド

システムトレードの基礎的な考え方が網羅的に記述してあるところが良かった。直接利用できる箇所は限られているが、テクニカルに置いて、必ず見込まれたことが達成されると…

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3週間前

#216 魔術師リンダラリーの短期売買法

短期売買の方法に関して市場ではどのような手法が用いられているかさらに深堀をしたくて読んでみた一冊。兵法のように進退を決める早さがあり、自分が今まで取り組んできた…

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1か月前
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#215売買システム入門

売買システム全般の考えかた、設計方法、そして評価方法に関して体系的にまとめられていて、アイデアの実験には非常に面白いし、ここから形になるものも多いと思う。CB-PB…

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1か月前

#214 行動ファイナンスと投資の心理学

市場は非効率であるという信条が自分の中にはあるわけだが、それの裏付けとなるのは行動ファイナンスであるのではないかと長い間思いつつしっかりと本を読んだことがなかっ…

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1か月前

#213マーケットのテクニカル百科

テクニカル分析の入門書といえば本書という位置付けであり、プライスアクションやトレンドチャネルに関して学習してきたが今一度基礎に立ち帰ろうということで読了。市場に…

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1か月前
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#212 タートルズの秘密

・マーケットがどのように動くか予測しようとするトレーダーではなく、マーケットの動きに対応するタイプのトレーダー ・トレンドは人により、またトレードする時間枠によ…

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1か月前

#211 システマティックトレード

ロバートカーバーによるシステマティックトレードへの完全ガイドと銘打った本書は、クオンツ投資のみならず、トレードを行う全ての人へおすすめの本。戦略のアイデアの出し…

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1か月前
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#210勝つ投資負けない投資

個人投資家と機関投資家それぞれの観点から投資をどのように捉え実践しているかを書かれた書。ここでも投資の成功の仕方は一つではなく、それぞれに応じたやり方進め方があ…

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1か月前

#209実践生き残りのディーリング

何十年相場と対峙してきた著者が記す生きた言葉には、相場の本質を語る文章が散りばめられている。特に最後の相場と人生の例えは心に響いた。相場の底で起こっているのは幸…

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1か月前

#208 続マーケットの魔術師

トップヘッジファンドマネジャーたちがどのように投資に向き合い結果を出してきたかに関して記載された本書。どの投資家も異なるアプローチであるが結果を出してきたことに…

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1か月前
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#223米国株投資

・米国経済は成長を続けてきた歴史があり、暴落や市場の下落への耐性が存在している。

・株式に限れば、日本よりも株主の監視が厳しいために、上場しているだけで安心して投資できる対象である可能性が高いし、株主還元の取り組みも積極的。

・暴落時こそ買いのスタンスを忘れてはならない。

#222 システマティックトレード(2回目)

戦略を練り上げるにあたり、ロバート・カーバーによる本書を再度読んでみた。本書の提案する手法で、今まで自分がとってきていたアプローチとの差異としては、単発のシグナルをもとに0 or 1で売買をするのではなく、「予測値」を用いてポジショニングを連続的に変化させることが挙げられる。

投資サイズ、投資スパンに応じて(リターンのコストへの重みが変わる)戦略の間の割り振りを考えることを参考に、大きな投資金額

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#221 ヘッジファンド 投資家たちの野望と興亡 I

ヘッジファンドの歴史は、学者の市場感と戦ってきた歴史でもある。1960年代のアメリカは戦後の安定的経済成長をしてきたために効率的市場仮説が広く支持されていたが、銘柄選択、人々の行動、規定上の行動バイアスなどを用いて戦ってきた歴史であるということを伝えてくれる本書。直接的に戦略に活かせるものはないが、アイデアや自分の進むべき方向を再検討する上では非常にためになる本。IIも読みたい。

・市場の流動性

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#220ヘッジファンドのアクティブ投資戦略

ベールに包まれているヘッジファンド戦略の収益の源泉として何を用いているのかを網羅的にまとめてくれた本。モメンタムとバリュー投資が長期的に通用するものだというのを行動経済学的観点からもサポートしてくれる。ファクターに関する論文に関して一通り読んでみようと思う。以下本書から気になった点を抜粋。

・市場が十分に効率的ならば、収集できるであろう全ての情報がすでに価格に反映されているためアクティブ投資は無

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#219 マーケットのテクニカル分析 

マーフィーによるマーケットテクニカル分析の本書。網羅的に書いてあり初学者から知識の整理をしたい人まで使いやすくなっていると思う。自分の中で気になった点をメモしておく。

・トレンドのリトれーすメントは、33%〜66%までありうる。(引値でしっかりとトレンドを形成しているかが必要。)

・移動平均線としては、5-10-20でなくて、たとえば4-9-18などを使ってバリュエーションを出す。

・適応移

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#218シュワッガーのテクニカル分析

トレンドの確認のためにどのような作業が必要か、また他のトレーディングシステムとの差別化を図るためのエッジをどこで見つけることができるか、本書で提案されていることを試していきたい。

・価格帯が広がっている、4週間のトレンドが広がっている、ある一定期間の高値安値を更新しているというのはトレンドが生じている良いサインになる。

・下落してきた価格が上昇トレンドラインに接近してきた時と、上昇してきた価格

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#217 トレーディングガイド

システムトレードの基礎的な考え方が網羅的に記述してあるところが良かった。直接利用できる箇所は限られているが、テクニカルに置いて、必ず見込まれたことが達成されるとは限らないということを念頭に入れる必要があること、メカニカルにトレードすることの重要性をとく良書。以下参考になった点の抜粋。

・アキュムレーション、上昇局面、ディストリビューション、下降局面と、相場がどの場面にあるのかを把握する。

・ア

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#216 魔術師リンダラリーの短期売買法

短期売買の方法に関して市場ではどのような手法が用いられているかさらに深堀をしたくて読んでみた一冊。兵法のように進退を決める早さがあり、自分が今まで取り組んできたトレンドフォロー戦略とまた違った面白さがあった。ボラが高い=ロスカットの位置を対応した場所に置く必要があるため、リターンが抑えられてしまうこともあるかもしれないが、取り入れられることは試していきたい。

・突出高と揉みの時には、揉み合ってい

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#215売買システム入門

売買システム全般の考えかた、設計方法、そして評価方法に関して体系的にまとめられていて、アイデアの実験には非常に面白いし、ここから形になるものも多いと思う。CB-PBシステムや、トレンドの定義に関しての学びを早速戦略に活かしていきた。

・絞られたトレーディングの信条が反映されているシステムを用いること。

・トレーディングシステムのパラメータの数値は堅牢である必要がある。10個程度に留められると良

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#214 行動ファイナンスと投資の心理学

市場は非効率であるという信条が自分の中にはあるわけだが、それの裏付けとなるのは行動ファイナンスであるのではないかと長い間思いつつしっかりと本を読んだことがなかったので導入書にあたる本書を読んでみた。行動経済学のメッセージの根幹にあるのは、ヒューリスティックスに基づくバイアスが市場の非効率をうむということであるが、同時に自分自身がバイアスの影響を被らないのは難しく、超過リターンを上げることは可能だが

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#213マーケットのテクニカル百科

テクニカル分析の入門書といえば本書という位置付けであり、プライスアクションやトレンドチャネルに関して学習してきたが今一度基礎に立ち帰ろうということで読了。市場に現れる形にこういった本はページをさくが、本書はその背景で起こっていることをしっかりと説明している。見方が結構しい的になるものも多いが、引き出しとして持っておく分には良いだろう。

・トレンドラインは、上昇の場合には二つのはっきりとした安値が

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#212 タートルズの秘密

・マーケットがどのように動くか予測しようとするトレーダーではなく、マーケットの動きに対応するタイプのトレーダー

・トレンドは人により、またトレードする時間枠によって異なっていて、その違いがマーケットを形作ることにるということに注目をすべき。

・コントラリアントレードがワークする背景としては、相場がいきすぎて、ほぼ全員がその方向へずっと進むだろうと考え始めるタイミング。

・揉み合いは少なくとも

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#211 システマティックトレード

ロバートカーバーによるシステマティックトレードへの完全ガイドと銘打った本書は、クオンツ投資のみならず、トレードを行う全ての人へおすすめの本。戦略のアイデアの出し方、検証方法、そしてポジションサイジングに関してどのような道のりを辿れば良いかというトレードにて0 to 1へ成果を出すために必須な要素を網羅してくれている。以下本書から要点の抜粋。

・データよりもアイデアを重視すべき。

・ほとんどの人

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#210勝つ投資負けない投資

個人投資家と機関投資家それぞれの観点から投資をどのように捉え実践しているかを書かれた書。ここでも投資の成功の仕方は一つではなく、それぞれに応じたやり方進め方があるのだということを思わされる。

・投資の成功の仕方は一つではなく、勝ち方は人それぞれに存在するということ。

・片山さんの現在の主な投資手法は、小型の成長株がその頭角を現し始める初動を捉えて集中的に投資をするというものです。

・割安にし

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#209実践生き残りのディーリング

何十年相場と対峙してきた著者が記す生きた言葉には、相場の本質を語る文章が散りばめられている。特に最後の相場と人生の例えは心に響いた。相場の底で起こっているのは幸運の所有者の変更。諦めた人から前向きな人に幸運がうつっている。人生訓も非常に多く引き出せる本書から抜粋。

・ディーラーは一国一城の主人である。自己責任であることを受け入れる必要がある。

・ポジションの保有期間の長さが、価格変動の本質にな

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#208 続マーケットの魔術師

トップヘッジファンドマネジャーたちがどのように投資に向き合い結果を出してきたかに関して記載された本書。どの投資家も異なるアプローチであるが結果を出してきたことには違いなく、投資に限られた一つの聖杯しかない事はなく、個々にあった手法で行うことの必要性が鑑みられる。個人的に、コルム・オシアの章が一番勉強になった部分であり、事実にあう仮説を探すこと、考えを柔軟に変えること、そしてバブルに関する知見を深め

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