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[読書の秋2021] マルクスとサタン

1986年に、リチャード・ワームブランドというルーマニア人の牧師が、「Marx & Satan(マルクスとサタン)」という一冊の本を出版した。

彼はキリスト教を迫害していたルーマニアの共産主義政権から14年間投獄された。その経験が、カール・マルクスと共産主義思想の起源についての研究を始めるきっかけになった。

何故、今この本が重要なのか?
世界は今、共通の人類悪と対峙している。
グローバル・コミュニズムだ。

何をもって、この悪の起源と対峙すべきか、この本は考えるきっかけになるだろう。

あなたという1人の人間として、
この人類悪の起源とどう向き合い、
何をしていくか?
起きる事象は数あれど、
結局、問われているのはそこなのだ。

健康パスポートはナチスの時代にもあった。
コロナワクチンによる虐殺と人体実験は、
21世紀のホロコーストだ。

そして、社会システム改造の布石として人工的な食糧危機を起こすことは、かつてスターリンがウクライナに対して行なった、強制的な飢餓による殲滅作戦(ホロドモール)の世界規模での再現と言っていい。

共産主義では共産主義が神になる。根底にあるものが「神への反逆」だからだ。神を認識している時点で、共産主義は無宗教ではない。今、グレート・リセットの名のもとに世界を作り変えようとしている者達も、自らが神にとって変わる気でいる。

環境、人工、人や生物の遺伝子、それらを自分達のイメージのもとに創造しなおすことを目的にしている。そう、自らを創造主とし、神に取って代わりたいのだ。時代ごとの顔ぶれは変われど、太陽の下に新しいことは何もない。

ここでは本書に登場するエピソードをいくつか紹介する。

カール・マルクス

マルクス主義、共産主義の提唱者。

最初は敬虔なクリスチャンで、キリストへの信仰について書いた文書の記録が残っている。しかし、ある日突然、神への憎悪をむき出しにした詩を書き始めるようになった。

若き日に神への復讐、神が創造した世界の破壊、「天に昇り、玉座をなす」という、イザヤ書に出てくるルシファーの言葉を引用するまでとなった。

彼が書いた詩劇「オウラネム」には、黒ミサ、逆十字、聖書を燃やすといった描写が出てくる。人類を暗闇の淵に引き込み、その様を笑う。また、ヒューマン・プライドという詩では、世界を良くすることでなく、滅ぼし、破壊される様をみて楽しむことが目的だと書いている。

本書によると、「マルクスは自らの魂と引き換えにルシファーから剣を買った」という。

マルクスは共産党革命の起源は地獄にあるとしている。現に、旧ソビエトのボルシェビキ革命がまだ地下活動だった時、本部の名称は「ヘル」と呼ばれていた。さらに、ソビエト共産主義の初期のスローガンは「資本主義を地上から、神を天国から追放する」というものだった。

マルクスの変貌には、ドイツ社会主義の創始者と言われるモーゼス・ヘスの影響があったという。ヘスは人種と階級闘争を利用した革命(現代ではコロナが手段になっている)の提唱者で、暴力的な革命を肯定していた。マルクス主義は憎悪を尊び、「拷問は生産的」という言葉まで残していることから、その影響がうかがえる。

また、へスの墓はイスラエルにあり、生前に「エルサレムはユダヤ人のためにある。キリストは必要ない」といった発言を残していた。このことから、ヘスもまた神を敵対視していたことが伺える。ナチスの黒魔術への傾倒も有名なものだったと、著者のワームブランド氏は記している。

マルクスに影響を与えたドイツの社会思想家フリードリヒ・エンゲルスも、若い頃はクリスチャンだったが、その後、豹変した。そのきっかけになった本の著者、ブルーノ・バウアーも同じような道をたどっている。同じ時代にそういう人々が生まれ、出会った。まるで何か呪わしい力が連鎖を引き起こしたかのように。

マルクスを個人的に知る人々は、「彼は人類を憎んでいる、マルクスを神のように恐れ、賛美することが、彼に愛される唯一の方法」と語っている。彼の築いた家庭も最悪なもので、2人の娘と1人の義理の息子が自殺。それ以外にも3人の子供達が栄養失調で死亡。娘のローラも3人の子供達を亡くし、夫と一緒に心中して死亡した。もう1人の娘のエレノアも同じように夫と心中した(夫は生き残ったが)。本人も酒浸りの生活をし、理想の社会経済システムを提唱しながら、本人は株式投資に失敗していた。

マルクスの共産主義の本質は「永遠の革命」、革命のための革命であり、目的は存在しない。そのためのテロリズムと暴力を標榜している。極限までの流血を生み出し、殺す対象がいなくなれば、共産主義者同士で共食いを始める。「神がいなければ、全ては許される」というドストエフスキーの言葉が示すように、禁止することを禁止するアナーキズムは、全ての宗教と道徳を破壊するものだ。

共産主義のかかげる平等や平和は、より多くの労働者と知識人達を、彼の反宗教主義に引き込むための釣り餌である。すべての善性と神を滅ぼすことこそが本当の目的。そもそも、共産主義に平等という概念はない。1/10だけが自由を享受し、残りの9/10を支配する思想なのだ。現代の環境コミュニズムも、グレートリセットも、手法は違えど、根底にあるメンタリティは同じである(そして彼らが何者に仕えているかも!)

同様に、著名な共産主義指導者達にも、
「神と人の善性を敵視する」傾向が顕著に現れている。

スターリン

「すべて存在があるものは滅ぼされなければならない」というメフィストテレスの言葉を好んだ。

スターリンはその言葉通り、自分の家族まで滅ぼした。娘のスベトラーナは「スターリンは善と寛容さを最悪の犯罪にも劣るものと見なしていた」という言葉を残している。

そんな彼も、元は神学生だった。しかし、ダーウィンの進化論を読んだことで、人間は神の創造物ではなく、最も強く、冷酷な種だけが生き残るという思想に染まった。実は、マルクス自身もダーウィンの進化論を「神への致命傷」として称えている。

毛沢東

8歳の頃から孔子とその教えを憎悪し、
破壊することを考えていた。

何が8歳の子供にそこまでの憎悪を宿らせたのか?

また、習近平国家首席が、自らを毛沢東と同格以上の存在とするなら、その願望の根底に潜むのは「何者」か?

14年間獄中にあった、著者のワームブランド氏も、悪魔憑きとも呼ぶべき数々の拷問を目撃している。そして、それは、当時のルーマニア政権が指示したものであった。獄中でクリスチャン達は神を呪うまで拷問されたうえ、殺された。彼らに神を呪わせ、死なせることで、その魂を地獄に落とせると、当時の共産主義者達は信じていたからだ。

人が人の遺伝子を作りかえるコロナワクチンと、
それを強行するための医療ファシズム。

一部の人間が神に取って代わるための、
気候変動防止をうたい文句にした環境コミュニズム。

その霊的な起源をたどれば、
最悪な意味において人外の領域に至るのだ。

「究極の霊体である神を解体する」
という願望の起源に。

では、あなたという1人の人間として、
この人類悪、その起源とどう向き合い、
何をしていくか?

今起きていることを終わらせたいなら、
その問いに向き合うしかない。

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