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君を知る人こそ、君を語らない
流星の過去を書かれた記事を読んで
思わず手が震えて
スマホを投げようとした俺の手を
美波が優しく握って止めた。
「優二。らしくない」
俺は小さく頷いて無理やり笑って、
だけど、気持ちが落ち着かなかった。
四谷流星は遊び人で
女を抱いては捨ててた外道で
態度の悪いゴミ人間で
彼女を放って、女遊びする。
そんな流星を俺は知らない。
たしかに流星は昔、やんちゃしてたよな。
それで俺
君が吸う横で火を点ける
俺がタバコを吸い始めた時、美奈は怒った。
「なんで?タバコを吸うメリットがないんだけど!」
「いや…、まあメリットはないんだけどさ。
単純にかっこいいかなっていう…」
「は?超ダサいから今すぐやめてよ」
あの頃の俺たちは本当、
平和で幸せで、満たされていたな。
「良いじゃん、かっこよくね?」
「あれ、ヒロにしては珍しく食い下がるね。」
「タバコくらい許してよ。頼む」
俺はあの頃、本
あなたの薬指が欲しいよ
(桜ちゃんは待ちすぎた)
美波のお見舞いに
なぜか、泰睦くんと、零香ちゃんと
三人で行くことになった。
「はるかー、会いにきたよー!」
零香ちゃんは
生まれたてほやほやの赤ちゃんめがけて
目をキラキラさせながら走る。
「どう、具合は?」
「大丈夫。桜、ありがとね」
私が持ってきた花を
泰睦くんは静かに花瓶に挿した。
しばらく話して病室を立ち去り、
車に乗り込んだとほぼ同時に
零香
この先も居場所のまま
駿河さんの言葉に俺は
いつもよりも低い声で「嘘ですよね」
とだけ、答えた。
「いや、嘘じゃないよ。
なあ、流星。」
小さく頷く先輩を
俺は恐らく睨んでいたと思う。
「いや、ありえないでしょ。
なんで先輩が他の人と歌うんですか」
「だって、ギャラスタ忙しいじゃん。
お前もフクちゃんも結婚するし
スズちゃん妊娠しちゃってるし。
でも流星が歌いたいんだったら
仕事取ってくるのが俺の仕事じゃん」
you mutter something to me
(ともくんと、るかちゃん)
「ともくん、いつになったら結婚するの」
遊びに来てた流香に言われて
俺は牛乳を吹いてしまった。
「なにいってるんだよ」
「いや、るかはいいんだよ?
るかはともくんのこと大好きだし、
まあ、ともくんがさーちゃんと結婚できなくても
るかが結婚してあげればいいわけだから。
でもさ、さーちゃんってともくんと結婚したいんだよね?
じゃあさあ、ともくんが早く、ぷろぽーず