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mini story * 2018〜2020

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本日も、お日柄がよくて。

本日も、お日柄がよくて。

結婚式は“the Big day”なのか、と、披露宴が始まる前に渡された席次表を見て思った。

そして俺は“新郎親友”でも“新郎新婦仲人”でもなく、“新郎友人”なのかよ、とも。

新郎友人代表にガチガチになっている空を遠目で見ながら、俺は既にビール三杯目に突入している。

「本日はお日柄もよく、って、俺も覚えたのによお!
新郎新婦ご着席ください、って言いたかったわ俺も!
そんであそこでギンがバイト

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君を知る人こそ、君を語らない

君を知る人こそ、君を語らない

流星の過去を書かれた記事を読んで

思わず手が震えて

スマホを投げようとした俺の手を
美波が優しく握って止めた。

「優二。らしくない」

俺は小さく頷いて無理やり笑って、

だけど、気持ちが落ち着かなかった。

四谷流星は遊び人で

女を抱いては捨ててた外道で

態度の悪いゴミ人間で

彼女を放って、女遊びする。

そんな流星を俺は知らない。

たしかに流星は昔、やんちゃしてたよな。
それで俺

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君が吸う横で火を点ける

俺がタバコを吸い始めた時、美奈は怒った。

「なんで?タバコを吸うメリットがないんだけど!」

「いや…、まあメリットはないんだけどさ。
単純にかっこいいかなっていう…」

「は?超ダサいから今すぐやめてよ」

あの頃の俺たちは本当、
平和で幸せで、満たされていたな。

「良いじゃん、かっこよくね?」

「あれ、ヒロにしては珍しく食い下がるね。」

「タバコくらい許してよ。頼む」

俺はあの頃、本

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最後に忘れるのは声がいい

最後に忘れるのは声がいい

私が別れると口にした時、ヒロは少しだけ戸惑ってから
、だけど、その様子を隠すように笑った。

いま思えばヒロとは7年以上付き合っていたけれど、私の前で泣いているのを一度も見たことがない。
…あ、そんなことないか。映画では割と泣いてる気がする。言い方を変える。

日常生活で泣いているのを見たことがない。

だから別れると言った時に笑ってる彼を見ても多分、なんの違和感もなかったんだと思う。

むしろ涙

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花冠をつくる彼

花冠をつくる彼

(ママになった明日香)

妊娠してる明日香が
散歩に行きたいと言うので
車を出した私は絶句した。

「まって、あれが義旭…?」

「私がまた妊娠したって言ったら
なんか余計に優しくなったんだよね」

近所にあった広い公園に
明日香の長女の鞠子ちゃんと義旭と
三人で出かけた時にびっくりした。

「パパ!おはな!」

「いやこれはお花ではない、コスモスだ」

義旭が

子どもと遊んでいる…?!?!

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あなたの薬指が欲しいよ

あなたの薬指が欲しいよ

(桜ちゃんは待ちすぎた)

美波のお見舞いに

なぜか、泰睦くんと、零香ちゃんと
三人で行くことになった。

「はるかー、会いにきたよー!」

零香ちゃんは
生まれたてほやほやの赤ちゃんめがけて
目をキラキラさせながら走る。

「どう、具合は?」

「大丈夫。桜、ありがとね」

私が持ってきた花を
泰睦くんは静かに花瓶に挿した。

しばらく話して病室を立ち去り、
車に乗り込んだとほぼ同時に
零香

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なんて、愉快な日々

なんて、愉快な日々

美波はテレビから目を離すと
キラキラしながらこっちを見るから
嫌な予感が全身を襲った。

「ベビーカーほしい!」

また何か言い始めた、という気持ちが
顔に出たのがバレたのか
目に見えて拗ねられた。

「なにその顔!」

「いや、なんでもねーよ」

「今完全に嫌そうな顔したよね?!」

「してねーよ。
まだ早いんじゃねーかなって
ちょっと思っただけだよ。

生まれて3週間だぞ。

そんな、出かけた

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この先も居場所のまま

この先も居場所のまま

駿河さんの言葉に俺は
いつもよりも低い声で「嘘ですよね」
とだけ、答えた。

「いや、嘘じゃないよ。
なあ、流星。」

小さく頷く先輩を
俺は恐らく睨んでいたと思う。

「いや、ありえないでしょ。
なんで先輩が他の人と歌うんですか」

「だって、ギャラスタ忙しいじゃん。
お前もフクちゃんも結婚するし
スズちゃん妊娠しちゃってるし。

でも流星が歌いたいんだったら
仕事取ってくるのが俺の仕事じゃん」

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selfish girl again

selfish girl again

(あっちゃん、主夫になる)

フミは黒髪をかきあげながら
俺に妙なポーズを決めてくる。

「じゃーん!
黒染めしたぜ!」

「うるせー、留年野郎。
髪染めるのもおせーんだよ。」

そしてその隣では
桜先輩の妹のつぐみちゃんが
なぜか爆睡している。

「そんで、なんでつぐみちゃんが?」

「あー…。ついてきた。」

「お前ら続いてたのかよ?!」

「うーん…?
俺もよく分かんねーんだけど
まあ、別れ

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you mutter something to me

you mutter something to me

(ともくんと、るかちゃん)

「ともくん、いつになったら結婚するの」

遊びに来てた流香に言われて

俺は牛乳を吹いてしまった。

「なにいってるんだよ」

「いや、るかはいいんだよ?
るかはともくんのこと大好きだし、
まあ、ともくんがさーちゃんと結婚できなくても
るかが結婚してあげればいいわけだから。

でもさ、さーちゃんってともくんと結婚したいんだよね?
じゃあさあ、ともくんが早く、ぷろぽーず

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