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英文法

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I would like to は別に失礼な表現じゃない

I would like to は別に失礼な表現じゃない

I would like to はビジネスシーンで失礼!?みたいな広告を見たのですが、これはケースバイケースです。で、失礼になりかねないケースの方がたぶん少ないです。

たとえば、資料を送ります、とか、相手のYes Noを聞くまでもないことなら I would like to でも全然失礼じゃないです。例:

Hello Mr. XXX. This is Sochaso. I would like

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【英語文法】時制の一致というルールはない

【英語文法】時制の一致というルールはない

中学校から習う「ルール」に、時制の一致というものがあります。たとえば、「昨日僕は鉛筆が欲しいと言った」という文を「英訳」する場合:

Yesterday, I said that I want a pencil.

ではなく、

Yesterday, I said that I wanted a pencil.

にして、過去形でそろえましょう、というものです。ただ、これは、ルールでもなんでもなく

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by busやby trainで冠詞がつかない理由

by busやby trainで冠詞がつかない理由

by busやby trainに冠詞がつかない理由の教科書的な説明は、機能面、働きに着目しているから、というものです。この説明自体は、何も問題ありません。

ただ、これで100%理解できた、という人の方が少ないと思います。今回は、機能面に着目するから冠詞がつかない、というロジックを、もう少し丁寧に説明します。

そもそも機能とは何か

バスの機能とは何でしょうか。バスの機能は:

定められたスケジ

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定冠詞theの解説をできるだけ詳しく

定冠詞theの解説をできるだけ詳しく

定冠詞のtheは、学習者、特に冠詞というものになじみがない日本人学習者にとって、非常にとっつきにくい存在です。theはひとことで説明すると〇〇だ!みたいな、極端な抽象化を平然と行うネット上のコンテンツが多く、かつ、その中で言っていることも千差万別なので、混乱を招きかねません。

まあ、Theとは一言で言うと何か、という問いには答えることは可能で、それは、「ただひとつ、例外なし」というものです。これ

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冠詞の付け方で悩んでいる人向けの考え方 その1

冠詞の付け方で悩んでいる人向けの考え方 その1

冠詞(a, an, the)の付け方を体系的に理解することはほんとに難しく、またそれと同時に、日本語英語でかなり軽視されている要素でもあります。

まず、冠詞という呼び方がそもそもいけないと思います。冠(かんむり)というと、なんか本体が別にあってそこに冠を付けるようなイメージを与えてしまうのですが、実体はまったく逆で、冠詞が本体で、その後に長々と来るものが付属品です。

例で説明します。

a b

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定冠詞 the の使われ方、用法をパターン化して解説してみた

the の使い方、用法に関する記事を小出しにしていたのですが、系統的にまとめてみたほうがわかりやすいと感じたため、もれなく系統的にカテゴライズしてみました。以下は、こういうときに(結果として)the が使われる、というパターンをシンプルにまとめたものです。※随時加筆修正します。

前出、既出の何かを指示代名詞的に指す場合

最も典型的な the の使われ方です。it や this と機能的役割はほ

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仮定法の認識を改めよう。仮定法=あり得ないこと、ではない

仮定法の認識を改めよう。仮定法=あり得ないこと、ではない

仮定法を使わなくても、ノンネイティブとして十分なコミニケーションはとれるので、仮定法を学ばなくても英会話は可能です。たた、使えるとよいことは間違いなく、特に、話者の「気持ち」を繊細に表現する手法として仮定法は非常に強力です。

まず、仮定法=あり得ないことを仮定する、って覚え方はよくないです。正確には、仮定法は、話者が「距離感」を感じていること、動作を表現する時に使う手法です。たとえば、以下の例は

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be ~ingとhave been ~ingの違い

be ~ingとhave been ~ingの違い

be ingとhave been ingの学校英語的な訳し分け方は:

have been ing: 最近ずっと~している
be ing: ~している

です。ただ、「何が違うんだ」というのが本音でしょうし、実際大した差を生まないこともあります。最近ずっと~してるんだ~ってことをbe ingで言えますし、逆に~しているをhave been ingで言うことだってできます。

で、両者の違いは、現象

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