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根本治療の費用はいくら?

健常者になるための費用

SNSで受ける相談の大部分を占めているので解説しておきます。
いちおう インタビューを受けた時に回答したのですが、そのまとめです。

この間、確定申告で医療費控除のために2023年にかかった医療費を合計しましたが、約100万でした。

「そんなかかるのか!」

とお思いでしょうが、これは僕がクローズド就労(手取り約450万)していて、かつ最速で徹底的に根本原因を潰しにかかっているからです。

実際社会復帰前は障害年金生活だったので、その状態から段階を踏んでここまで来られました。

障害年金受給については を参考にしてください。

オーソモレキュラーとバイオレゾナンスの金額感

お金がない場合は、手間と時間をかけることで十分に補えます。

統合医療(オーソモレキュラー)は保険がほぼ効かず、検査の大半は海外に検体を送るので一つにつき3~6万程度かかります。

これは就労できていない、あるいは援助してくれる人がいない場合には難しいかもしれません。

実際、僕が社会復帰過程で利用したのは処方に保険適用が多いバイオレゾナンスの方です。

こちらはオーソモレキュラー以上に医師のスキルに左右されることが多いです。

なぜなら医師によって原因検索のセオリーが多少異なるからです。
つまり「手間をかける」というのは、
・よい主治医を探すこと。
・そのために病態に関する基礎的な知識をつけること。
を意味します。

素人が主治医の良し悪しを見極める方法は にまとめました。

月額費用は病態次第

ほんとこれです。

腸の修復

どの医療ジャンルもアプローチに一定の法則があって、最初期はたいてい腸内環境の検査と治療を行います。

ここで異常が見つかるケースがかなり多いです。
自閉症患者の9割に腸内環境の異常が見られた研究データは界隈で有名です。

この段階は比較的費用・時間がかかりません。

僕の場合、バイオレゾナンスのクリニックでの処方薬と自己判断の腸管修復用サプリで、月間2万程度、期間は4~5か月程度でした。

心理療法

ここをクリアした後、心理療法をしばらく受けクローズド就労に持ちこみました。
(スキーマ療法というより自我統合療法です。)

そちらは月間2~3万、期間は約2か月でした。

デトックス(重金属)

現在は重金属デトックスを1年弱継続しております。
(若い人は蓄積量が少ないので必要期間は個人差があります。)

山場は越えたのであと半年以内に終わると思いますが、こちらは
・オーソモレキュラーとバイオレゾナンスを併用し、
・他の原因検索と必要処置も含め、
・限りなく陰性っぽい病態まで念のため検査しているので、
一年で約100万になっています。

なので、スピードを落とす、他の病態はとりあえず気にしない、掛け持ちもしない、などの選択で半額以下に落とせるかと思います。

金額を左右する要素

以上より、
①自分の病態 = 何の治療が必要か?
②どのジャンルに頼るか
③速度と精度をどこまで求めるか

によって金額に違いが出てきます。

いま挑んでいるデトックス系治療は、そもそも腸内環境がある程度良好でないとできません。

そのために腸管(と炎症)に関する治療を行ったら、10年以上続いたうつ状態がサッパリなくなって就労可能になりました。

実際、この段階で僕は一度治療をやめています。

医師の話を聞く限り、こういうケースって決してレアではないと思います。

健常者とはいえ「どの程度健康か?」は人それぞれなので、「何をどこまで治せば満足か」も個人の判断によります。

治療が進むと正しい判断ができる

それぞれの治療にかかった時間を上に書きましたが、「その期間継続したら一気に治った」というのではありません。

じわじわと体調が良くなり、じわじわと精神症状が治まってきます。
慢性疾患の治療なので当然ですね。

その結果、以下のようなことが起こります。
A.浪費癖・依存傾向が少なくなる。
B.情報収集・試行錯誤の精度が上がる

特にAは、治療資金の確保に効いてきます。
「ADHDあるある」でよく見かける「毎日のようにコンビニで買い食い」がなくなってきます。
これって要は収入が増えるようなものです。
また、食事制限はほとんどの治療にマストですが、これがさほどキツく感じなくなります。
結果的に衝動買いなどでストレスを解消する必要がなくなってきます。

つまりは、一度軌道に乗ることができればお金の心配ってそれほどでもないです。

しかも、途中で就労ができるようになれば一気に加速します。

自信のない人は

が、治療開始前にA・Bどちらも自信のない人は多いと思います。

発達障害/精神疾患は脳機能が何でも低下しうるので、節制ができない、情報収集と思考が苦手なのは当たり前です。

僕もそうでした。

そういう人はマインドフルネス一択です。
コストほぼ0で脳機能を底上げし、メンタル面・思考面を復活させることが治療開始の糸口になります。

かくいう僕もこれがきっかけになり、今の自分があります。

人生詰みかけている人にとって、治療は99%情報戦です。

精神科通院しかしたことのない当事者との情報格差は残酷なほどあります。

そのためにはなりふり構わずあの手この手で生き延びて下さい。
未来はきっと明るいです。

以上です。

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頂いたお金は新しい治療法の実験費用として記事で還元させていただいております。 昔の自分のようにお金がない人が多いと思いますので、無理はしなくて結構です。