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「学校行かない!」~息子、初めての行き渋り体験記。

こんにちは!ツナです。
発達凸凹(ASD)な息子との暮らし、あれこれを綴っています。

唐突ですが私、息子が生まれてから育児日記をつけるのを習慣にしています。
もともと授乳や睡眠など生活リズムを把握しようと始めたものですが、「息子の成長の様子を忘れたくない」という思いで9歳になった今も続けています。

集英社LEE(2023年5月号)にも掲載いただきました。

現在は3年連用日記を愛用中。「1年前、2年前の同日、何をしてた?」がぱっと分かり、日々の出来事を振り返るのに役立っています。
以前LEE100人隊の活動をしていた際、ブログにも書かせていただきました。

先日日記を書いていて目に留まったもの、それは初めての行き渋りに関する記述でした。そういえばちょうど1年前のこの時期だったなぁ…。

ということで、今回は息子の初めての行き渋りについて書きたいと思います。
(以下は2023年5月に書いたLEE100人隊ブログを加筆修正したものです。)

息子、初めての行き渋り。

2023年の春、息子は小学3年生になりました。
進級したのがうれしいようで、いつも以上にやる気に満ちた日々。学校では何かとひと悶着ありつつも毎日元気に登校していました。

ただし安心するのはまだ早い!ASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ息子は、環境変化に弱い傾向があるからです。
通常学級・特別支援学級ともにクラス/担任が変わったこの春は特に要注意…。今までの経験上、私も「気が張っている4月の反動がGW明けに出るだろうなぁ」と予想していました。

でも、新年度の反動は思ったよりも早かった!
4月も半ばを過ぎたある日、支援学級の先生から電話連絡が入ったんです。「感情が高ぶって手が付けられないのでお迎えに来てください」とのことでした。

「学校いやだ! もう行かない!」

慌てて教室まで行くと、息子は怒って泣いての大荒れ状態。まさに手が付けられないほどに感情爆発させていました。
先生はもちろん、しばらくは私の言葉も耳に入らない。息子が激高する姿は入学以来何度も目にしていますが、ここまで荒れた姿を見たのは本当に久しぶりでした。
小2を終える頃は学校でも比較的落ち着いて過ごせていたので、私にとってもショック。一体何があったの?

先生の話によると、息子がキレたきっかけは本当に些細なものでした。でも息子なりに相当無理をしてたんだろうな…。がんばったけれど限界を超えてしまった、という息子の苦しさが私には想像できました。

経験上、こんな時に話して聞かせるのは無意味だと分かっています。感情の嵐が過ぎ去るまで息子の気持ちに寄り添うのみ…。
そんな中で出たのが「学校いやだ!もう絶対来ない!」という言葉でした。

この日は金曜。週末ゆっくり過ごせば気分も変わるかなと思いましたが、息子にしてはめずらしく初志貫徹。
月曜日、学校をお休みしました。
翌日、火曜日もお休みしました。
さらに翌日は…?

ケロッとして元気に登校したのです。
息子の初めての行き渋りは2日で終了、ひとまずほっとしました。

その時、母のリアクションは?

話が前後してすみません。
教室で息子が「もう学校行かない!」と言った時、私の心境は「おぉ…ついにきたか」というものでした。

というのも、特性的に不登校/引きこもりになる可能性が平均より高めな息子。主治医からも「このタイプで毎日楽しく園や学校に通えるのは相当稀なケース」と言われていたからです。

年長時に発達検査を受けた際、担当医に「保育園楽しいよ!」とうれしそうに話した息子。それに対して「え、本当?本当に楽しいの!?」と驚愕した医師の顔が印象的でした…。

私が息子にかけたのは「じゃ月曜日はお休みしよう。学校は行きたくなったら行けばいいよ」という言葉でした。
入学後に起こった諸々を経て、私と夫には "無理してまで学校に通わなくてもいい" という共通認識ができていたからです。

この時~行き渋り(欠席)の2日間、常に意識していたのは「息子の思いをそのまま受け入れる」こと。学校に行かなきゃダメでしょ、といった類の言葉は禁物だと肝に銘じていました。

さて、学校をお休みした2日間はどんなだったでしょう?

自由を満喫する息子、気をもむ母。

基本的にあっけらかんとした性格の息子、悠々自適に欠席した2日間を満喫していました。

両日とも朝は「学校どうしようかな~。今日は行くのやめる~」とダラダラした体でお休みしたい旨を告げてきましたしね。シリアス味ゼロ。笑
私も「あ、そう?それじゃ学校に連絡しておくね」とさらっと対応しました。
とはいえ…

一応書き添えておくと、息子は特性上、嫌なことを引きずらない(すぐ忘れる)タイプ。「もう来ない!」と大いに激高したあの後も、学校を出て1分後にはケロッとしていました。それはもう、母が脱力するくらいに。笑
当然というべきか、土日休みの間もいつも通り超絶元気!思い悩む姿も一切ありませんでした。

内心、私はモヤモヤしっぱなしでした。このまま不登校になるかも?と思うと居ても立ってもいられません。
通っている放課後デイサービスに相談したり、フリースクールを検討したり。気が早いとは思いつつもあれこれ手を打ちたくなる…!

悠々と過ごす息子を見るとさらにモヤモヤ。
「”家=安心できる避難所”なんだから、今は思う存分自由を満喫してほしい」と願う一方、「味をしめてこのまま不登校になっても困る…」という葛藤が起こります。

普段だったら何の気なしに注意すること(身の回りの片付け等)についても「今は口うるさく言わない方がいいのかな?」と考えすぎてしまったり。今思い返しても、私一人で勝手に疲弊していた感は否めません。。

たった2日でどれだけ心が乱れたことでしょう。心づもりはしていたはずだったのに、ふたを開けてみたら全然覚悟ができてなかった自分に愕然としました。

今思えば「不登校になったらこのフリースクールに行かせよう」となんとなく目星をつけていただけで、"行き渋り時の対応" についてはまったく考えてなかったんですよね…。この準備不足が(私の精神衛生上)よくなかった!
大いに反省しつつ、この機に改めて情報収集を始めることになったのでした。これについてはまた改めて書きたいと思います。

夫との温度差にもイラッ。

ちなみに普段から「何とかなるでしょ」思考の夫は落ち着いたものでした。私的にはそんな夫婦間の温度差もきつかったなぁ。
園や学校で頭を下げたり、行政や病院に掛け合ったり、いつも何とかしてるのは私なんですけどー!と内心怒りの感情が渦巻いたのを記憶しています。息子と過ごす時間も圧倒的に私の方が多いんだもの、心が乱れるのも仕方ないでしょうよ…。

ボヤいてすみません。
ともあれ、この2日間は改めて夫婦で意見を交換し合う機会にもなりました。今となっては糧になったように思います。

2日間で考えたことは他にもいろいろ。自分が子どもの頃のことも思い返し、ぐるぐると思考が止まりませんでした。
◆ 続きます↓


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