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【SLAM DUNK GI】143話「プレパラシオン東京監督発表」

牧紳一のプレパラシオン東京の入団が発表された。牧ほどの有力な選手にも関わらずそのニュースは静かに伝えられた。

オーナーの三田良佑曰く、背水の陣で掴み取ったトライアウト合格者はあくまで特別扱いされるものではなく、

まだ何も掴んでいない
ハングリー精神を忘れるな

というメッセージだった。

牧自身もそのことを理解していた。

https://note.com/tyimage/n/nbe0437cf9ca6

この日の記者会見は、プレパラシオン東京の監督が発表された。


NBA選手、アメリカ人であり、怪我により若くして引退を与儀なくされたクリス・ブライアンが就任するという

三田とはアメリカで知り合い、同い年であり若き青年監督の誕生だった。

「リョウスケとは、選手時代から交流があったが、日本人というのは非常にプロフェッショナルだった。日本の文化に興味があったし、リョウスケの活動はプレイヤーだけに収まらないスケールの大きさがある。プレイヤーでありながらすでにフィリピン代表監督を務めるという挑戦をしている。NBAを引退せざる得ない状態は残念だったが、リョウスケが新たなチャレンジを与えてくれた。アメリカにとどまったらいつ監督になれただろうか?
UJBリーグ開幕、プレパラシオン東京監督は、私に課せられた運命だと、高いモチベーションを持って引き受ける。」クリス・ブライアン

「プレパラシオン東京を人気、かつ強いチームにする。そして結果におごらない、常に上を目指すチームにする。当然選手は日本人が主体となるが、環境基準を日本ではなくアメリカに、その為にクリス・ブライアンを招聘しました。」三田


三田良佑とクリス・ブライアンの記者会見が終わり、早速、二人はチームについて話した。

「リーグ全体のレベルの底上げ、強いチームを作りあげる為、バスケット人気を定着させるために海外スタープレイヤーを連れてくるという選択肢もあるが、それは他のチームに期待しようと思う。日本人主体で作りたい。サッカーと違いスタメンは5人だ。枠が少ないからね。ただ結果には拘るよ。」三田

カエデ・ルカワ、マサシ・カワタ、シンイチ・マキ。タレントは揃っている。彼らをプレーさせることが日本にとってプラスになるはずさ。異論はない。」クリス・ブライアン

足りない駒はあるか?」三田

「うーん。リョウスケ、徹底的にやるんだよな?」クリス・ブライアン
「当然やろ?」三田

オフェンスのエース、カエデ・ルカワ、万能センターのマサシ・カワタ、好PGのシンイチ・マキ。」
「・・・・」

「シューターだな。」クリス・ブライアン

「シューター。なるほどね。」三田


三田良佑オーナー、プレパラシオン東京の監督に就任したクリス・ブライアンの構想、そして徹底的に強化し、UJBリーグ開幕から新規参入チームの優勝を本気でもくろむ三田良佑はシューターを強化ポイントとし調査をスタートしたのであった。

 続

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